不死身の内通者

白鳥葵

ゲーム開始

【密告者】誰に密告すればいいかもわからない。
まぁ少し様子でも見ようかな。

俺はグループの話し合いに参加することにした。


「私の名前は小戸橋 杏里(ことばし あんり)よろしくね!まず今、最低でも大事なものを預かっている人、そして内通者が1人はいるってことになるけど」

ショートカットの女の子がまとめ役で皆に話をしていた。

「他のグループの様子を見る限り数人は、挙動不審なイメージの人もいるの。これって他の【役者】の可能性と、通報する私達として不利な人ってことだよね?」


言ってることはわかる、だが


「ただ単に、どうすればわからないだけじゃねーか?いきなり【役者】です。なんて言われても実感わかねーと思うわ」

チャラそうな男が俺の予想と同じことを言っていたが少し同じ思考なことにショックを受けてしまった。


「それもそうだよね、、じゃあ順番に自己紹介とこのゲームについてどう思ってるか話し合わない?」

小戸橋はそう言い皆の話を設けることを提案した。
少し間が空いたがしばらくして

「俺の名前は橘 秀樹(たちばな ひでき)中学ではサッカー部に所属していた。勉強も普通くらいだ。このゲームについては正直わからないから皆の意見がほしいかな?」

無難な模範解答に拍手が送られている気がした。

「次は僕がするね。名前は西森 優(にしもり ゆう)少し提案があるんだ。【内通者】の他にも【役者】がいるなら、その【役者】の人は教えてほしいな。協力していきたいと思っている。話は以上です。」


次々と話が進んでいくなか心臓の心拍数が上がっていくのを感じる。
それは俺が【役者】であるからで
それを見破られないようにしなければならないと思っているからだ。
だが次の人の発言で一気に変わるのである。

「私の名前は西蓮寺 星香(さいれんじ せいか)私は【役者】よ。」



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