#12 思考整理…

兵士から話を聞いたところによると…今までの謎が色々分かった気がした。

1つ、最大時速200光年程の速度で大気圏や特殊な磁場により減速はしたものの大陸に落ち、星が壊滅しなかった謎。
聞いた話によると山や木々がまるで隕石を囲むように凹を作り、衝撃を抑えたという…それでもおかしな話だが…

2つ、この星に住んでいる人が純粋に日本語を使う事。
まあこれに関しては、兄が作った星ということの証明になるが…

3つ、魔法や魔獣について、魔法は使用者の精神と体力を消費し、詠唱することで発動できる。攻撃の場合は〇〇形状ム･〇〇属性･〇〇回数という並びになっているそうだ。

あくまでも憶測だがこの星の大気や地殻、特に核に近いマントルには多くの魔素ナノマシン細胞が含まれているらしい。

兄が開発した魔素細胞は、空気中や地中、水中全てから必要な分子を取り込み、瞬時に細胞分裂することができる様だ。

つまり、その尋常でないほどの分裂速度で魔法を発現させているのだ。

魔獣は、魔素細胞を動物が取り込み、それにより遺伝子変異を起こし強化されたものかと…

この星が滅亡しなかったのも魔素細胞が関係していると言える。

今の理論だと、この星に来てまだ時間が経っていないので、当然体に魔素細胞は全く馴染んでいない。

という事はつまり…私はもしかして魔法が使えないのでは？と、そう思い

さっき炎魔法エインを試しに使ってみたが、問題なく使えた。

まだ推測をするには情報が足りなさ過ぎる様だ…次のチェックポイントに着いてから考えよう。

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#12 思考整理…

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