Piece full Story 【Season1】
#04 恐れないわけが無い
「ようやくここまで…たどり着いたぜ!」
宇宙船のすぐそこまで辿り着いた赤毛の少年が、目の当たりにした光景は、真っ黒で広大なクレーターとその中心には黒く大きな球体だった。
そこには見たことの無い浮遊するロボットが慌てた様子でぐるぐる回っていた。
「ああ、なんてことだ…凛華さん、凛華ぁ…」
「ぎゃああああ!!喋ったあああ!?!?!?」
「失礼な方ですね!私は喋ってはいけないのですか!?…って君は、この星に住んでる人ですか?」
「はぁー?星って?夜空に見えるキラキラしてるやつのことか?」
「間違ってはいませんが、ここの大地で生活を送っている人ですか?という意味ですよ」
「あぁ、自己紹介ね、おれキッドって言うんだ、ネフェタル・ノア・キッドね、街のみんなはアキって呼ぶんだからお前らもそう呼んでいいぜ」
「お前ら?私以外に居ることをご存知で?」
「俺、魔物とかの探知が結構得意で、人の気配とか分かんの、その球体の中にいるんだろ?」
「そうなんですが…墜落の衝撃で気を失ったみたいで…」
いや、意識はあるわ…でも、まだ出たくないの。
こうなる事もまだ想定内だったわ。
でもね、私はどんな状況でも神経質に、慎重に考えてうごかなければならないの。
こんな隕石を見て、ここにいる生き物たちが私の事を恐れないわけは無いわ。
この星の生き物が、どんな事をしてくるかが分からない以上、ここからは出られない。
私は今死ぬべきでは無いからね。
少なくとも、この地に緑が戻らないうちは、外に出るのは危険だわ。
宇宙船のすぐそこまで辿り着いた赤毛の少年が、目の当たりにした光景は、真っ黒で広大なクレーターとその中心には黒く大きな球体だった。
そこには見たことの無い浮遊するロボットが慌てた様子でぐるぐる回っていた。
「ああ、なんてことだ…凛華さん、凛華ぁ…」
「ぎゃああああ!!喋ったあああ!?!?!?」
「失礼な方ですね!私は喋ってはいけないのですか!?…って君は、この星に住んでる人ですか?」
「はぁー?星って?夜空に見えるキラキラしてるやつのことか?」
「間違ってはいませんが、ここの大地で生活を送っている人ですか?という意味ですよ」
「あぁ、自己紹介ね、おれキッドって言うんだ、ネフェタル・ノア・キッドね、街のみんなはアキって呼ぶんだからお前らもそう呼んでいいぜ」
「お前ら?私以外に居ることをご存知で?」
「俺、魔物とかの探知が結構得意で、人の気配とか分かんの、その球体の中にいるんだろ?」
「そうなんですが…墜落の衝撃で気を失ったみたいで…」
いや、意識はあるわ…でも、まだ出たくないの。
こうなる事もまだ想定内だったわ。
でもね、私はどんな状況でも神経質に、慎重に考えてうごかなければならないの。
こんな隕石を見て、ここにいる生き物たちが私の事を恐れないわけは無いわ。
この星の生き物が、どんな事をしてくるかが分からない以上、ここからは出られない。
私は今死ぬべきでは無いからね。
少なくとも、この地に緑が戻らないうちは、外に出るのは危険だわ。
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