♗CHECK♝
第22話 傭兵
「あんたは誰だ?」
クロは背中越しに尋ねる。
「訳あって素性は言えません。」
「そうか・・・」
クロが立ち去ろうとする。
「見たところ金銭に興味がおありのようで・・・」
「嫌いなやつはいないだろ」
「おっしゃる通り。ですのでそれなりの額を用意します」
クロが足を止める。
「フン、それで何をすればいいんだ?」
「なに簡単なことですよ、ちょっとばかり魔物を狩ってもらいたいのです。」
「それで、どんな魔物なんだ?」
「なんでもかまいません」
「なんでもいいなら兵士にでもやらせればいいだろう」
「もちろん兵も出します。あなたには彼らと共に魔物を退治していただきます」
「それは頼もしい限りだが生憎オレには魔物と戦えるような武器は無いぞ。」
「支給の刀で良ければお貸しいたしますよ。」
「それは助かる。それで何時頃出発予定なんだ?」
「今夜の子(ね)の刻(こく)なんていかがでしょう?武器はその時討伐隊に持たせます。」
「冗談だろ?夜になると魔物は活発になることくらい子どもでもわかるぞ?」
「ええ、仰る通りです。ですが今回の件は極秘なもので人目につくわけにはいきません。・・・それとも夜の魔物は手に余るのでしょうか?」
男はクロの性格を見抜いたかのように煽りたてる。
「チッ、まぁいい。報酬はちゃんと用意しておけよ。」
「ええ、もちろんですとも。それでは子の刻に西の門で待っております。」
そうしてクロは町の中に消えていった。
「せいぜい多くの魔物を倒してくださいね」
男は不気味に笑っていた。
クロは背中越しに尋ねる。
「訳あって素性は言えません。」
「そうか・・・」
クロが立ち去ろうとする。
「見たところ金銭に興味がおありのようで・・・」
「嫌いなやつはいないだろ」
「おっしゃる通り。ですのでそれなりの額を用意します」
クロが足を止める。
「フン、それで何をすればいいんだ?」
「なに簡単なことですよ、ちょっとばかり魔物を狩ってもらいたいのです。」
「それで、どんな魔物なんだ?」
「なんでもかまいません」
「なんでもいいなら兵士にでもやらせればいいだろう」
「もちろん兵も出します。あなたには彼らと共に魔物を退治していただきます」
「それは頼もしい限りだが生憎オレには魔物と戦えるような武器は無いぞ。」
「支給の刀で良ければお貸しいたしますよ。」
「それは助かる。それで何時頃出発予定なんだ?」
「今夜の子(ね)の刻(こく)なんていかがでしょう?武器はその時討伐隊に持たせます。」
「冗談だろ?夜になると魔物は活発になることくらい子どもでもわかるぞ?」
「ええ、仰る通りです。ですが今回の件は極秘なもので人目につくわけにはいきません。・・・それとも夜の魔物は手に余るのでしょうか?」
男はクロの性格を見抜いたかのように煽りたてる。
「チッ、まぁいい。報酬はちゃんと用意しておけよ。」
「ええ、もちろんですとも。それでは子の刻に西の門で待っております。」
そうしてクロは町の中に消えていった。
「せいぜい多くの魔物を倒してくださいね」
男は不気味に笑っていた。
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