♗CHECK♝
第17話 鬼人覚醒
〜数刻前〜
「神無、それは一体どういうこと?」
「今から紅蓮さんがシロの鬼人の力を覚醒させます・・・」
「鬼人の力はそこまでしなくても手に入るはずよ!」
「今まで何度も試みましたが覚醒の兆しすらありませんでした・・・なので無理矢理鬼に力を借りることにします・・・だから何があっても手を出さないでください・・・」
瑠璃はさっきまでそんなことを考えていた。でも今はどうでもいいことだ。
「シロ!」
瑠璃が思わず笑みを浮かべる。銀鈴もホッとした表情でシロを見つめていた。
(どうやら成功したようね・・・)
「真白兄様・・・よかったぁ」
「真白兄・・・カッコいい!私も右手が疼いてきたよ」
「ハァ、また檸檬の中二病が始まりました。」
呆れ顔で桜花は頭を抱えた。しかしどこか安堵の表情を浮かべていた。
「紅蓮兄さんは相変わらず容赦ないや、もう少し遅かったらぐしゃぐしゃだったよ。」
「シロ、もしかして・・・」
「ああ、それと武器から手を離したほうがいいよ・・・まだこの力をコントロール出来てないみたいだ・・・」
パキパキパキッ・・・
紅蓮は危険を察してすぐさま木刀から手を離す。シロの左手を伝って大きな木刀はみるみるうちに氷漬けになっていく。全体が氷で覆われてすぐに木刀はガラスのようにバラバラに割れてしまった。
(今のは氷遁!?鬼の眼が開眼していれば今の術にも納得がいく)
「これが鬼人の力・・・なんか変な感じだね。自分じゃないみたいだ」
「初めは違和感があるかもしれないけど慣れてくれば自在に操れるようになるよ」
「じゃあこれにて死合終了だね」
「何言ってるんだ、シロ。まだ勝負はついてないよ」
「そうだけど、これはボクの鬼人の力を目覚めさせるためのものでしょ?なら目的は果たされたじゃない」
「確かに最初はそのつもりだったけど、本気のシロと戦える機会なんてそうそうないだろう」
「その手には乗らないよ・・・って言いたいところだけど、なんだか今はこの力をためしたくて仕方ないよ」
(いつもと様子が違う・・・少しばかり鬼に侵食されてるようだな)
シロは武器を拾い、鞘に納める。顔上げたシロの右目には透き通るような青い目があった。
「隻眼!?」
(鬼の眼は本来両目揃って初めて真価を発揮するはず・・・それにクロの時も)
「へぇ〜クロもこの眼を・・・どうりで紅蓮兄さんに勝てたわけだ。それにボクと同じく片目だけなんだね」
「!?」
「紅蓮兄さんもまだまだだね、考えてることが表情に出ているよ。」
紅蓮はとっさに鬼の眼を発動する。
「油断していたよ。青い鬼の眼は心を読む力があるんだったね。ただ片目でもその力が使えるのは誤算だったよ」
「あれ?心が読めなくなった。」
「それともう一つ、同じ鬼の眼同士ならその力を打ち消しあうんだ。だからシロは今オレの心を読めないしオレもシロの動きを読めない。」
「なるほど、そういう風になってるんだ。これならお互い正々堂々と戦えるわけだね」
紅蓮は壁に立て掛けてあった大きな木刀を手に取る。
「ああ・・・それじゃあ、第2ラウンド・・・開始だよ。」
(そういえばあの仮面の人はいつからボクの中にいたのだろう・・・それに少しばかりか忍術も使えるようになってるみたいだし、身体能力も上がってる?のかな。これなら修行していたあの技が・・・試してみる価値はある!)
「神無、それは一体どういうこと?」
「今から紅蓮さんがシロの鬼人の力を覚醒させます・・・」
「鬼人の力はそこまでしなくても手に入るはずよ!」
「今まで何度も試みましたが覚醒の兆しすらありませんでした・・・なので無理矢理鬼に力を借りることにします・・・だから何があっても手を出さないでください・・・」
瑠璃はさっきまでそんなことを考えていた。でも今はどうでもいいことだ。
「シロ!」
瑠璃が思わず笑みを浮かべる。銀鈴もホッとした表情でシロを見つめていた。
(どうやら成功したようね・・・)
「真白兄様・・・よかったぁ」
「真白兄・・・カッコいい!私も右手が疼いてきたよ」
「ハァ、また檸檬の中二病が始まりました。」
呆れ顔で桜花は頭を抱えた。しかしどこか安堵の表情を浮かべていた。
「紅蓮兄さんは相変わらず容赦ないや、もう少し遅かったらぐしゃぐしゃだったよ。」
「シロ、もしかして・・・」
「ああ、それと武器から手を離したほうがいいよ・・・まだこの力をコントロール出来てないみたいだ・・・」
パキパキパキッ・・・
紅蓮は危険を察してすぐさま木刀から手を離す。シロの左手を伝って大きな木刀はみるみるうちに氷漬けになっていく。全体が氷で覆われてすぐに木刀はガラスのようにバラバラに割れてしまった。
(今のは氷遁!?鬼の眼が開眼していれば今の術にも納得がいく)
「これが鬼人の力・・・なんか変な感じだね。自分じゃないみたいだ」
「初めは違和感があるかもしれないけど慣れてくれば自在に操れるようになるよ」
「じゃあこれにて死合終了だね」
「何言ってるんだ、シロ。まだ勝負はついてないよ」
「そうだけど、これはボクの鬼人の力を目覚めさせるためのものでしょ?なら目的は果たされたじゃない」
「確かに最初はそのつもりだったけど、本気のシロと戦える機会なんてそうそうないだろう」
「その手には乗らないよ・・・って言いたいところだけど、なんだか今はこの力をためしたくて仕方ないよ」
(いつもと様子が違う・・・少しばかり鬼に侵食されてるようだな)
シロは武器を拾い、鞘に納める。顔上げたシロの右目には透き通るような青い目があった。
「隻眼!?」
(鬼の眼は本来両目揃って初めて真価を発揮するはず・・・それにクロの時も)
「へぇ〜クロもこの眼を・・・どうりで紅蓮兄さんに勝てたわけだ。それにボクと同じく片目だけなんだね」
「!?」
「紅蓮兄さんもまだまだだね、考えてることが表情に出ているよ。」
紅蓮はとっさに鬼の眼を発動する。
「油断していたよ。青い鬼の眼は心を読む力があるんだったね。ただ片目でもその力が使えるのは誤算だったよ」
「あれ?心が読めなくなった。」
「それともう一つ、同じ鬼の眼同士ならその力を打ち消しあうんだ。だからシロは今オレの心を読めないしオレもシロの動きを読めない。」
「なるほど、そういう風になってるんだ。これならお互い正々堂々と戦えるわけだね」
紅蓮は壁に立て掛けてあった大きな木刀を手に取る。
「ああ・・・それじゃあ、第2ラウンド・・・開始だよ。」
(そういえばあの仮面の人はいつからボクの中にいたのだろう・・・それに少しばかりか忍術も使えるようになってるみたいだし、身体能力も上がってる?のかな。これなら修行していたあの技が・・・試してみる価値はある!)
「ファンタジー」の人気作品
-
-
3万
-
4.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
1万
-
2.3万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
9,545
-
1.1万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
9,173
-
2.3万
コメント