2人で奏でる異世界デュエット

豚也

出会い 4


「これ全部校舎って考えられないな……ドラゴン地区に学校があるだけに、やっぱ外観もかっこいいな!」



 サラマンダーは高級ホテルの様な大きさで、外観は赤い鱗の様な壁で出来ている。



「新入生のみなさーん! おはようございます! 新入生の方はこちらの掲示板でクラスを確認して教室に向かってください!」

「俺のクラスは……」

「ドンっ!」

(やばい……探すのに夢中で周り見てなかった……)

「いてーな……」

「すいません!自分の名前探すのに夢中になってました!」

「俺こそ悪い。俺も全く周り見てなかったわ。もしかして、あんたも新入生か?」

「はい!」

「新入生同士なんだし、敬語やめようぜ?俺は【キッド】見てわかる様にドラゴニュートだ!」



【キッド】と名乗った青年はドラゴニュート特有のツノが生えており、髪は黒色に赤のメッシュが入っており、身長は180センチ以上はあるだろう。顔はとても整っていて、確実にイケメンの部類に入るであろう。




「そうだね!敬語は変だね!俺は重葉 奏、ヒューマンだよ」

「えばかなで……やっぱりヒューマンの名前って言いづらいな。エバって呼んでも良いか?」

「やっぱり言いづらいんだね、エバで良いよ!キッド!」

「そうしてくれると助かる、どうもかんじってやつの発音が難しいんだよな……」

「ところで、俺たちのクラスは何組だろう。」

「話し込んで探すのに忘れてたな。えーっと…俺は3組だな!エバは?」

「俺も3組……」

 
新しい人生の門出を祝福するような晴天の下、エバとキッドは子供の様な笑顔を見せ合って教室に行くのであった。


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