M探偵~もっと強くなきゃ解決できないよっ!
棒比べ その2(M探偵と冴渡の愛の巣探し)
その日、警視庁捜査一課の冴渡刑事は、M探偵こと奥葉ジン子と一緒に不動産屋を回っていた。 
それと言うのも、冴渡がどうしてもM探偵を独り占めしたいという、個人的なゲスな考えからだったが、M探偵こと奥葉ジン子には、捜査協力を迅速に行うためだと嘘をついていた。 
「まさかM探偵と一緒に住むなんてな……不思議な気分だ」 
「え? 一緒に? 冴渡さんも住むんですか?」 
「もちろん。都合悪いか?」 
「冴渡さん、ご家族とかいるんでしょ?」 
「家族には、捜査のために泊まり込みが増えると言ってある」 
「それ、やばくないですか? バレたとき」 
「大丈夫だよ」 
近々、冴渡は離婚への道をたどるのだが、この頃の冴渡はどっちにも良いかっこを取り繕い、その場をやり過ごして、ただ、M探偵との生活に勃起していた。 
 
「これから毎晩、お前を羞恥して事件を解決するんだ」 
爽やかに言ってのける冴渡だが、やっぱりこの時も勃起していた。 
 
「わぁ。理想的な外観だわ!」 
ジン子が喜んだその物件は、閑静な住宅街の中に、比較的リーズナブルだと思われる外観の2階建てハイツのようなところだった。 
部屋に入ると、すぐにガラス張りの浴室とトイレが見える。 
奥には、三角木馬と十字型の磔台。カウンターキッチンには、ろうそくとムチが置いてある。 
「前の住人が忘れていったんだなぁ……」 
わざとらしく冴渡が言うと、ジン子はすでに何かを感じている様子だった。 
「……そんな……ありえないです……でも……」 
ニヤニヤして冴渡が言う。 
「でも?」 
「……いいかも……です」 
「よし! ここで決まりだ!」 
 
帰り道、繁華街で食事をしている冴渡の携帯に事件の知らせが鳴った。 
連続して女性が行方不明になっているらしい。 
冴渡は携帯を切り、目の前のジン子に、 
「事件だ。行くぞ。現場は近い」 
「冴渡さん」 
「なんだ!?」 
ジン子は、声をひそめて、 
「……リモコンバイブ切ってください」 
 
急いで現場に歩く冴渡と、膣内に仕込まれたリモコンバイブのせいでうまいこと歩けないジン子が、必死に追いかけている。 
 
角を曲がった冴渡。 
それを追って、ジン子が曲がると冴渡の姿が無い。 
向こうから、老人が歩いてきているだけだ。 
 
「冴渡さん!? 冴渡さん!」 
どこにもいない。どう考えてもおかしい。 
ジン子の足元には、不気味な黒い点に見えるマンホールがあった。 
 
「冴渡さぁーん!!」 
むなしくジン子の声が、繁華街の路地裏の響いた。 
それと言うのも、冴渡がどうしてもM探偵を独り占めしたいという、個人的なゲスな考えからだったが、M探偵こと奥葉ジン子には、捜査協力を迅速に行うためだと嘘をついていた。 
「まさかM探偵と一緒に住むなんてな……不思議な気分だ」 
「え? 一緒に? 冴渡さんも住むんですか?」 
「もちろん。都合悪いか?」 
「冴渡さん、ご家族とかいるんでしょ?」 
「家族には、捜査のために泊まり込みが増えると言ってある」 
「それ、やばくないですか? バレたとき」 
「大丈夫だよ」 
近々、冴渡は離婚への道をたどるのだが、この頃の冴渡はどっちにも良いかっこを取り繕い、その場をやり過ごして、ただ、M探偵との生活に勃起していた。 
 
「これから毎晩、お前を羞恥して事件を解決するんだ」 
爽やかに言ってのける冴渡だが、やっぱりこの時も勃起していた。 
 
「わぁ。理想的な外観だわ!」 
ジン子が喜んだその物件は、閑静な住宅街の中に、比較的リーズナブルだと思われる外観の2階建てハイツのようなところだった。 
部屋に入ると、すぐにガラス張りの浴室とトイレが見える。 
奥には、三角木馬と十字型の磔台。カウンターキッチンには、ろうそくとムチが置いてある。 
「前の住人が忘れていったんだなぁ……」 
わざとらしく冴渡が言うと、ジン子はすでに何かを感じている様子だった。 
「……そんな……ありえないです……でも……」 
ニヤニヤして冴渡が言う。 
「でも?」 
「……いいかも……です」 
「よし! ここで決まりだ!」 
 
帰り道、繁華街で食事をしている冴渡の携帯に事件の知らせが鳴った。 
連続して女性が行方不明になっているらしい。 
冴渡は携帯を切り、目の前のジン子に、 
「事件だ。行くぞ。現場は近い」 
「冴渡さん」 
「なんだ!?」 
ジン子は、声をひそめて、 
「……リモコンバイブ切ってください」 
 
急いで現場に歩く冴渡と、膣内に仕込まれたリモコンバイブのせいでうまいこと歩けないジン子が、必死に追いかけている。 
 
角を曲がった冴渡。 
それを追って、ジン子が曲がると冴渡の姿が無い。 
向こうから、老人が歩いてきているだけだ。 
 
「冴渡さん!? 冴渡さん!」 
どこにもいない。どう考えてもおかしい。 
ジン子の足元には、不気味な黒い点に見えるマンホールがあった。 
 
「冴渡さぁーん!!」 
むなしくジン子の声が、繁華街の路地裏の響いた。 
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