人面烏奇譚(仮)

キコリノ イズミ

夕闇通り探検隊へ、愛を込めて


1999年7月、ノストラダムスの大予言のとおり世界は滅ぶ。
だから今更何かを頑張っても無駄だ。
そんな絶望にも似た希望の中、ゲームの世界に逃避することに罪悪感など感じてはいなかった。

だけど世界は滅びなかった。

≪中略≫

そんな時代の中、夕闇通り探検隊は発売された。

『私とゲームと夕闇通り探検隊note』より抜粋。
[https://note.mu/kikorino/n/nad0b3535351d]

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私が『夕闇通り探検隊』に出会ったのは1999年の10月でした。
それから20年が経ち、私は一本のゲームを作ることにしました。

それまでゲーム制作はもちろん、絵を描くことも、小説を書くこともない、創作の世界にはずっと憧れていたけれど、まったく無縁の生活を送ってきました。
創る側ではなく、消費する側の人間だとずっと思っていました。

だけど2019年6月、急にゲームが作りたくて作りたくて堪らなくなってしまいました。その時思い浮かんだのが『夕闇通り探検隊』でした。

『夕闇通り探検隊』のオマージュ作品を作ろう!
その一念だけで、今までやったこともないゲーム制作をはじめ、発売20周年を迎えた2019年10月7日に、現在制作中のゲーム『屋根裏散歩症候群』の一部を公開することができました。

この作品はその制作中のゲームの前日譚となる物語です。
ゲームと併せてお楽しみいただければ幸いです。


キコリノ イズミ


          

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