話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

翡翠の御石

負手勝世

評価の身勝手

姫が、翡翠石を砕き始めた当初 ――

城の者達は、
「大切な石を」
「わざわざ砕いてまで」
「絵にするなんて、勿体ない」
「宝石ぞ」
「正気の沙汰とは思えない」
「狂気めいた」
「気が触れた」
などと騒いだ。

が、
翡翠を用いて絵を描いている事実コトが、
城内から、城外。
やがて、藩内から、藩外へと、伝え広まり。

翡翠絵の評価と、姫への評価が高まり始める、と。

あれほど確かに、姫を批判していた者達は、
急に、言った事が反転し、姫を褒め出した。

中には、
「初めっから、風情があると、感じ入っておりました」
などと、
冗談か本気か分からない事を、平然と断言する者も現れた。

手のひらを返す。
とは、コノ事か...
姫は身に沁みて学んだ。

「翡翠の御石」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く