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カミナリ神社の巫女物語

ふじゆう

そのに。

 この三座の未神の名をそれぞれ、『炮烙(ほうらく)』、『妙香(みょうこう)』、『残寿(ざんじゅ)』というのだが、なかなかの曲者ぞろいだ。三座の共通点は、神様の家系ということだ。先祖に神様になった者がいると、その家系は色々と優遇されるという訳だ。彼等は、平たく言うとボンボンで、揃いも揃って、厄介者を集められた印象が強い。ちなみに、神様という存在は、一柱ではない。様々の担当場所があるのだ。その担当場所によって、神様同士でも優劣があったり、派閥や妬み嫉みが存在する。しかしながら、神様という立場は絶大で、圧倒的な力を有するのだ。だからこそ、皆が神様に憧れ、追い求めるのだ。まあ、例外もいるのだが。
 ついでと言ってはなんだが、神様のことを話したので、神様のことを少々。一様に神様と言っても様々な方がいらっしゃる。人間の幸せを常に願い、苦悩し心を痛めておられる素晴らしい方もいれば、ワタクシが以前仕えていたような方もいる。人間の苦しみや悲しみを求めたり、人間の悲壮的な顔を見て、悦に浸る方も存在する。人間界で言うところの、死神や貧乏神と呼ばれる存在だろう。色恋や異性を好む方もおられる。ワタクシの前神様がそれにあたる。ワタクシが現世落ちを仰せつかった原因だ。前神様がワタクシの尻を撫で、反射的にぶん殴ってしまったのだ。そのことで、前神様から、『素行が悪い、口が悪い、品行方正に欠ける』と降格した。同僚や先輩の巫女からは、『神様の深い愛情を無下にした』と、非難を浴びた。ワタクシが前神様に最後の挨拶をしに行った時に、『お前は口が悪く、品性の欠片もない。だから今後は、一人称を「ワタクシ」と言うことを命ずる。そうすれば、素行の悪いお前でも多少は品よく見られるであろう』と、卑しい顔で言われた。
 神様の命令は絶対であるが、特に強制力がある訳ではない。だが、健気にも命令通りに行動するワタクシもワタクシだ。
 と、話が脱線してしまったが、ワタクシの過去のことは置いといて。やはり、今考えるべきことは、三座のことである。ワタクシが神様にお仕えする巫女に昇格する為には、素晴らしい神様を送り出す必要があるのだが・・・頭が痛い。

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