ある日、雪の中の公園で

papiko184

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「……何があったんだよ?」
 少年が少女に尋ねた。その後、沈黙の空気が流れる。しかし、ブランコの音は止まらない。

「――よく知らねぇけど……元気出せよ!」
 少年は両膝を曲げて、ひたすらブランコをこぎながら、明るい声で言った。
 次第に少女の心が軽くなり、彼女も少年に合わせて膝を曲げ――




 降り積もる雪の中、少女と少年は時の経過を忘れ、ひたすらにブランコの2人乗りを続け――笑い合っていた。

コメント

  • ノベルバユーザー602339

    エッセイ的な要素が強くてキュンキュンしっぱなしです!
    短編で短章だったので問題なく読めました。

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