ある日、雪の中の公園で

papiko184

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少年は、意を決して彼自身に降り積もった雪をはらい、少女が描けたジャケットに袖を通した。その後、少年はベンチから起き上がり――
「よっ!」
「えっ……!? ちょっと――!?」
 なんと、少年は少女の座っていたブランコの端に両足をかけ、ブランコを無理矢理こぎ始めたのだった。
「わっ――……ちょっと!」
 少女の反応を無視してブランコをこぎ続ける少年。
「久しぶりだとなんかおもしれぇな」
 キィ、キィ……とブランコの音が2人の会話をつなぎ始める。
「――そうだね……」
 少女も少年の感想に共感した。

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