転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)
運命という世界線を壊せ 1000
「勇者……勇者勇者勇者勇者勇者勇者ああああああああ!!」
何やら教会のやつが取り乱してる。俺たちの時はそれこそ静かだったのに……いや、もとからなんか様子はおかしかったが……あいつはこっちを見てはなかった。ただのそこらのゴミ同然に捉えてたんだろう。
だから眼中にないっていうほうが正しかった。実際、俺たちはやつの魔法に何も出来なかった。ただその瞬間を待つだけしか……けど奴は今は勇者を認識してる。そしてその体は震えてた。
興奮してるから……のように見えるが、実際は違う。あれは恐れ……だ。俺は一緒だからわかる。俺もビビりだから……ああやって、声を張り上げて自分自身のビビってる気持ちをごまかさないと動けないんだ。
それに俺たちの時はあいつはこっちを向いてさえいなかった。でも今は直視してる。俺達じゃない。勇者……という存在。こいつは見られずにはいられない。視線を引き付ける。
「いくぞ」
軽い感じで勇者はそういった。俺たちとは全く違う。気負いって奴が全く感じられない感じだった。まるでそこらに散歩に行くような……そんな感じ。
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
――と今までよりもより高密度、そして高速になった音が響いてて、そしてそれが更に今までと違うのはどうやらその見えない斬撃があの教会のやつの周囲にだけ降り注いでる……ってことだ。なにせ一定の範囲の物を粉微塵にしてるだけで、それ以上広がってない。
どうやらあの教会の奴は勇者が「行く」といったから、それなら迎え撃ってやる……ということであの選択をとったんだろう。見えないけど、わかる。
あの斬撃にちょっとでも触れたら、それこそ切り刻まれる。間違いない。なにせ教会のやつの周囲にあるものが瓦礫から破片となって……そしてチリにまでなってる。密度がすごい。あれをかいくぐる? 不可能だ。けど……
「かはっ!?」
勇者はなんともなくそれらを一緒くたに切った。光の剣が下から斜め上へと振られたんだ。一回だけ。すると、あの凶悪な教会の奴の上半身に傷が出来て、血があふれた。
「彼らはお前のおもちゃじゃない」
「玩具だよおおお! こいつらはオレたちの玩具なんだよおおおおおおお!」
そう言いつつ腕を振るうそいつ。するとその腕の先と勇者の剣がぶつかり合う。どうやら見えない刃を腕の延長線上に巻き付けてる? それによって剣のように使ってるみたいだ。そしてそれで勇者の剣と打ち合ってる。
でも……勇者は見えないはずのその刃をすべて受け止めてた。明らかに勇者の方が強い。
「はぁぁぁぁぁぁ」
そんなクソデカため息が聞こえた。俺の隣だ。いやこれはため息じゃない。もうたまんない――みたいな感情が口から吐き出されてるんだ。
いやでもわかる。この女……勇者に惚れてるって。
何やら教会のやつが取り乱してる。俺たちの時はそれこそ静かだったのに……いや、もとからなんか様子はおかしかったが……あいつはこっちを見てはなかった。ただのそこらのゴミ同然に捉えてたんだろう。
だから眼中にないっていうほうが正しかった。実際、俺たちはやつの魔法に何も出来なかった。ただその瞬間を待つだけしか……けど奴は今は勇者を認識してる。そしてその体は震えてた。
興奮してるから……のように見えるが、実際は違う。あれは恐れ……だ。俺は一緒だからわかる。俺もビビりだから……ああやって、声を張り上げて自分自身のビビってる気持ちをごまかさないと動けないんだ。
それに俺たちの時はあいつはこっちを向いてさえいなかった。でも今は直視してる。俺達じゃない。勇者……という存在。こいつは見られずにはいられない。視線を引き付ける。
「いくぞ」
軽い感じで勇者はそういった。俺たちとは全く違う。気負いって奴が全く感じられない感じだった。まるでそこらに散歩に行くような……そんな感じ。
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
――と今までよりもより高密度、そして高速になった音が響いてて、そしてそれが更に今までと違うのはどうやらその見えない斬撃があの教会のやつの周囲にだけ降り注いでる……ってことだ。なにせ一定の範囲の物を粉微塵にしてるだけで、それ以上広がってない。
どうやらあの教会の奴は勇者が「行く」といったから、それなら迎え撃ってやる……ということであの選択をとったんだろう。見えないけど、わかる。
あの斬撃にちょっとでも触れたら、それこそ切り刻まれる。間違いない。なにせ教会のやつの周囲にあるものが瓦礫から破片となって……そしてチリにまでなってる。密度がすごい。あれをかいくぐる? 不可能だ。けど……
「かはっ!?」
勇者はなんともなくそれらを一緒くたに切った。光の剣が下から斜め上へと振られたんだ。一回だけ。すると、あの凶悪な教会の奴の上半身に傷が出来て、血があふれた。
「彼らはお前のおもちゃじゃない」
「玩具だよおおお! こいつらはオレたちの玩具なんだよおおおおおおお!」
そう言いつつ腕を振るうそいつ。するとその腕の先と勇者の剣がぶつかり合う。どうやら見えない刃を腕の延長線上に巻き付けてる? それによって剣のように使ってるみたいだ。そしてそれで勇者の剣と打ち合ってる。
でも……勇者は見えないはずのその刃をすべて受け止めてた。明らかに勇者の方が強い。
「はぁぁぁぁぁぁ」
そんなクソデカため息が聞こえた。俺の隣だ。いやこれはため息じゃない。もうたまんない――みたいな感情が口から吐き出されてるんだ。
いやでもわかる。この女……勇者に惚れてるって。
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