転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)
運命という世界線を壊せ 992
俺は自分で状況をなんとか分析する。どうやらさっきまでの真っ黒い空間……あれはきっと『魔法』だ。そうじゃないと説明がつかない。
そして本当ならあの空間で焼き殺されつつ、現実でも俺は焼き殺されるはずだったんじゃないだろうか? だから本当ならあの空間がただの魔法で作られた幻覚とか気づくこともなく俺は地獄へと落ちるところだった……ということだ。
けどこの女のお陰で俺はなんとか戻ってくることができた。間一髪……まさにそんな状況だっただろう。泣いてる場合じゃない。
まっすぐに伸びる路地、その先には教会の刺客なんだろう。ひょろっとしたやつがいた。そいつはなにか本を開いてる。本なんて貴重な物は教会や権力者くらいしかもってない。それか豪商……でも俺の親父もほんの数冊。だいたいのことは口伝でつたわってるのがこの世界だ。
そんな世界で本なんてこれみよがしに広げて……
(あれを売れば一財産……いや、そもそもが市中では価値なんてない……か)
生きていくためには金が必要だ。でも貴重だからってあの本が売れるかというと……なかなかに厳しいだろう。それに……あの本を手にいれるかよりも、それよりも勝てるかどうかの方が大切だろう。
向こうは完璧に殺す気だ。そしてこっちだって慈悲なんてない。やられたらやり返す。その選択肢しか無いんだ。でもここは狭い。そして距離がそこそこある。やつの攻撃があの空間で見た炎だとした……やばい。なにせあの空間は広かったから避けやすかった。でもここは一方向にしか避けられない。こうなったら……
「いくぞ。炎に触れたとしても気にするな。焼ける前に切れ!!」
そんな気合論を言ってくる女。彼女の駆け出した後ろについて俺も走る。そうするかしかなかったからだ。本当ならここで逃げたかった。そうしてもいいかな? と一瞬思った。けど……それをやらなかったのは、この女を気にかけてるからだ。実際好みではまったくない。なのに俺はこいつにこだわってる。
その心はよくわかってないが、こいつには負けられないのだ。だから俺も走った。前の女が炎を切れば、俺も切る。同じように動いてるはずなのに結局の所は追いつけなんてしないし、なんと目の前の女は壁を走り出した。それが人にできる動きか!? と言いたい。
でも確かに俺よりも前にいたあの女にはより多くの炎が襲いかかっていただろう。なにせ狭いんだ。俺はあの女に当たらなくて、そして通り抜けてきた炎を切るだけでよかった。ようは楽してた……といっていい。けどそんな女が壁走りなんてしたらどうなるか? 眼の前にいなくなったから、壁走りする女に対応するために、今までよりも高くに行く炎もある。けど全然さっきよりも多くこっちにもそのままくるようになってしまった。
けど切れない量じゃない。なにせ結局は二人に振ってるからだ。これならギリギリいける!! 俺はそう思った。そしてきっとあの女も。
女は壁を発して強引に斬りかかる。けどその時、俺は思い出した。このとんでくる炎はブラフなんだってことを。
「直接炎が来るぞ!!」
そんな風に叫んだ。けど一瞬遅かった。眼の前で女の身体がいきなり発火するように燃えだした。
そして本当ならあの空間で焼き殺されつつ、現実でも俺は焼き殺されるはずだったんじゃないだろうか? だから本当ならあの空間がただの魔法で作られた幻覚とか気づくこともなく俺は地獄へと落ちるところだった……ということだ。
けどこの女のお陰で俺はなんとか戻ってくることができた。間一髪……まさにそんな状況だっただろう。泣いてる場合じゃない。
まっすぐに伸びる路地、その先には教会の刺客なんだろう。ひょろっとしたやつがいた。そいつはなにか本を開いてる。本なんて貴重な物は教会や権力者くらいしかもってない。それか豪商……でも俺の親父もほんの数冊。だいたいのことは口伝でつたわってるのがこの世界だ。
そんな世界で本なんてこれみよがしに広げて……
(あれを売れば一財産……いや、そもそもが市中では価値なんてない……か)
生きていくためには金が必要だ。でも貴重だからってあの本が売れるかというと……なかなかに厳しいだろう。それに……あの本を手にいれるかよりも、それよりも勝てるかどうかの方が大切だろう。
向こうは完璧に殺す気だ。そしてこっちだって慈悲なんてない。やられたらやり返す。その選択肢しか無いんだ。でもここは狭い。そして距離がそこそこある。やつの攻撃があの空間で見た炎だとした……やばい。なにせあの空間は広かったから避けやすかった。でもここは一方向にしか避けられない。こうなったら……
「いくぞ。炎に触れたとしても気にするな。焼ける前に切れ!!」
そんな気合論を言ってくる女。彼女の駆け出した後ろについて俺も走る。そうするかしかなかったからだ。本当ならここで逃げたかった。そうしてもいいかな? と一瞬思った。けど……それをやらなかったのは、この女を気にかけてるからだ。実際好みではまったくない。なのに俺はこいつにこだわってる。
その心はよくわかってないが、こいつには負けられないのだ。だから俺も走った。前の女が炎を切れば、俺も切る。同じように動いてるはずなのに結局の所は追いつけなんてしないし、なんと目の前の女は壁を走り出した。それが人にできる動きか!? と言いたい。
でも確かに俺よりも前にいたあの女にはより多くの炎が襲いかかっていただろう。なにせ狭いんだ。俺はあの女に当たらなくて、そして通り抜けてきた炎を切るだけでよかった。ようは楽してた……といっていい。けどそんな女が壁走りなんてしたらどうなるか? 眼の前にいなくなったから、壁走りする女に対応するために、今までよりも高くに行く炎もある。けど全然さっきよりも多くこっちにもそのままくるようになってしまった。
けど切れない量じゃない。なにせ結局は二人に振ってるからだ。これならギリギリいける!! 俺はそう思った。そしてきっとあの女も。
女は壁を発して強引に斬りかかる。けどその時、俺は思い出した。このとんでくる炎はブラフなんだってことを。
「直接炎が来るぞ!!」
そんな風に叫んだ。けど一瞬遅かった。眼の前で女の身体がいきなり発火するように燃えだした。
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