転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)

ファーストなサイコロ

運命という世界線を壊せ 851

煙なんてG-01には意味なんてない。多彩なセンサーが一度その反応を記憶してる限り、世界の端くらいに行かないとG-01の探査範囲から逃れるこんなとは不可能だ。まあ今や、この世界のかなりの部分にまでドローンを飛ばしてるから、この世界限定で言うなら、世界の端まで行ったとしてもG-01の探査範囲から逃れることはできないけどね。

 もしも本当にG-01から逃れられる……としたらそれこそ地中深くとかになるだろう。それはそれで砂獣の得意な場所なような気がするけどね。あいつがどうだかは知らない。

「見えてるよ」

 私は迷わずにドスコイ砂獣へと迫った。そして素早くナイフを振り抜くと、ドスコイ砂獣の片腕が切り落とされた。それによってバランスを崩したドスコイ砂獣は変な方向へと走って行ってその内止まった。流石にタイヤが片方だけになったら、まっすぐに走るなんてことはできない。

 なのでその足でたちあがった。まあけど、もう遅いけどね。こっちにようやく立ち向かおうと思ったんだろうけど、その時にはG-01のナイフがドスコイ砂獣の体を一閃してた。

 ズリュ――

 という感じでドスコイ砂獣の体が上下に別れた。そしてそのままドサッと内側を見せて砂に落ちる。けどここで終わらないのが砂獣の生命力だ。いや、もしかしたら都市核の影響なのかもしれない。

 体が上下に別れてるのに、砂獣は死んでない。むしろなんかエネルギーが膨張してる。

「暴走か」

 器が壊れたことによって、エネルギーを抑えてた体から溢れ出てる。そしてそれを制御することはもう砂獣にはできない。中の肉が膨れ上がって、どんどんとその大きさが巨大になっていく。暴走してるエネルギーというのは、基本複雑なことはできない。それはそうだろう。だってエネルギーはエネルギーであるからだ。エネルギーに方向性を持たせられるとしたら、それが頭脳である。でもエネルギー自体にはそんなものはないから、ただただ一つの事しかできなくなる。つまりは一番単純な事。エネルギーがエネルギーを高め続けて、そして限界が来たら放出する――簡単に言えば爆発である。

 まあそれで一度スッキリしてもらって、その後に都市核を回収できるのなら、別にどうでもいいわけだけど……どうだろうか? このまま暴走したら都市核自体が失われる……なんてことにならないだろうか? 実際都市核は謎だからね。どういう仕様なのかはよくわからない。一応調べてはいるが……流石に失うかもしれないような実験はできないからね。

「都市核をなくす訳にはいかないし、ちょっとおとなしくなってもらおうかな」

 私はそう言ってG-01を暴走してるエネルギーの中へと進めていくよ。

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