転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)
運命という世界線を壊せ 777
限界が近づいてた。皆が死力を尽くして戦ってる。それは確かだ。よく持ったほうだろう……そうすこしずつそう思う人が増えてる気がする。本当なら、何も出来ずに死んでたはずだ。砂獣のその強力な顎で……牙で……そして足や体に踏みつけられて、ただの肉片になってただろう。
でも私たちは戦ってる。武器を得て、そしてその武器のお陰で、こうやってもう数えることも出来ないほどの砂獣を屠ってきた。きっと今なら私も一流の戦士と言えるだろう。砂獣を狩る戦士。このサーザインシャインインラではその職業は軽視されてきた。
なにせ彼らは賞金稼ぎで、命を対価にお金を稼ぐ者たちだからだ。ここ以外でなら、尊敬される対称なのだろう。でもサーザインシャインインラは違う。もうずっと砂獣の侵攻がなかったこの街では、賞金稼ぎなんてのは生きていくことが出来ない人が最後にたどり着く、それしか出来ない……命を投げ売ってでしか日銭を稼ぐことが出来ない……そんな職業だった。
なにせサーザインシャインインラは教会に守られてた。中央が世界で一番安全な都市と言われてるが、二番目はどこか……と言われたら、それこそここサーザインシャインインラである――と誰もがいうほどにこの街は安全だったんだ。けど……それはただ与えれらた安全だった。
私達に価値があったわけじゃない。……それをこの波で、私たちは知った。自分たちの命の価値。そして命の軽さ。そして誰かに生殺与奪権を奪われてることの虚しさや悲しさだ。
死を選べないはずの私達だった。けど、私たちは選んだ。戦う道を。ただ死ぬくらいなら……と。でもここに来て――
「もういいよね」
――感が出てるのも事実だ。最初はこのまま死んでたまるか!! って皆思って武器を取った。この武器があれば……と皆が思ったはずだ。けど、そう甘くはなかったらしい。
確かにこの武器は強い。恐ろしかったはずの砂獣がバッタバタと切り捨てられる。でも、私たちはもう気づいてる。波に終わりなんて物はない。いや、終わりがあるとすれば、それは私達が諦めたときだ。
そしてそれは徐々に私達に襲いかかってる。一人……また一人……と武器を手放す者が増えてるんだ。いや、実際手放したくて手放してる訳じゃない。もう握ってられないんだ。私だってそうだ。
今や手の握力では私はもう武器を握ることが出来ない。だからグルグルと手を柄に巻いてそれでようやく武器を振るってる。あれだけあった勢いも、終わりがないことで皆が再び絶望を思い出していってる。
「どうせ無理なんだ……」
そう皆が思いつつあった。そんな風に再び皆に絶望が広がりつつある中、いきなり砂獣が次々に倒されていく。でもそれでも砂獣は直ぐに押し寄せてくるだろう。でもそれでも、押し寄せる数よりも砂獣を倒すほうが早いらしい。
私たちは久方ぶりに思いっきり息を吐いて休憩することが出来た。
「いったい……何が……」
そんな事を思ってると、耳をつんざくような音が空からきこえる。眩しい太陽の日差しを手で遮りつつ空を見る。するととても大きな鳥? が見えた。
でも私たちは戦ってる。武器を得て、そしてその武器のお陰で、こうやってもう数えることも出来ないほどの砂獣を屠ってきた。きっと今なら私も一流の戦士と言えるだろう。砂獣を狩る戦士。このサーザインシャインインラではその職業は軽視されてきた。
なにせ彼らは賞金稼ぎで、命を対価にお金を稼ぐ者たちだからだ。ここ以外でなら、尊敬される対称なのだろう。でもサーザインシャインインラは違う。もうずっと砂獣の侵攻がなかったこの街では、賞金稼ぎなんてのは生きていくことが出来ない人が最後にたどり着く、それしか出来ない……命を投げ売ってでしか日銭を稼ぐことが出来ない……そんな職業だった。
なにせサーザインシャインインラは教会に守られてた。中央が世界で一番安全な都市と言われてるが、二番目はどこか……と言われたら、それこそここサーザインシャインインラである――と誰もがいうほどにこの街は安全だったんだ。けど……それはただ与えれらた安全だった。
私達に価値があったわけじゃない。……それをこの波で、私たちは知った。自分たちの命の価値。そして命の軽さ。そして誰かに生殺与奪権を奪われてることの虚しさや悲しさだ。
死を選べないはずの私達だった。けど、私たちは選んだ。戦う道を。ただ死ぬくらいなら……と。でもここに来て――
「もういいよね」
――感が出てるのも事実だ。最初はこのまま死んでたまるか!! って皆思って武器を取った。この武器があれば……と皆が思ったはずだ。けど、そう甘くはなかったらしい。
確かにこの武器は強い。恐ろしかったはずの砂獣がバッタバタと切り捨てられる。でも、私たちはもう気づいてる。波に終わりなんて物はない。いや、終わりがあるとすれば、それは私達が諦めたときだ。
そしてそれは徐々に私達に襲いかかってる。一人……また一人……と武器を手放す者が増えてるんだ。いや、実際手放したくて手放してる訳じゃない。もう握ってられないんだ。私だってそうだ。
今や手の握力では私はもう武器を握ることが出来ない。だからグルグルと手を柄に巻いてそれでようやく武器を振るってる。あれだけあった勢いも、終わりがないことで皆が再び絶望を思い出していってる。
「どうせ無理なんだ……」
そう皆が思いつつあった。そんな風に再び皆に絶望が広がりつつある中、いきなり砂獣が次々に倒されていく。でもそれでも砂獣は直ぐに押し寄せてくるだろう。でもそれでも、押し寄せる数よりも砂獣を倒すほうが早いらしい。
私たちは久方ぶりに思いっきり息を吐いて休憩することが出来た。
「いったい……何が……」
そんな事を思ってると、耳をつんざくような音が空からきこえる。眩しい太陽の日差しを手で遮りつつ空を見る。するととても大きな鳥? が見えた。
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