転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)
運命という世界線を壊せ 656
「いくら願っても教会は来ません。貴方達だけでも……なんてのも幻想です。教会にとっては、庶民もあなた達も変わりなんて無い。奴等は中央にいる民と、地上に居る民を明確に分けてる。そうでしょう?」
コルドバさんは上層部の人間を見渡してそういった。いつもならきっとへりくだってたんだろう。けど今の彼はまっすぐに、それに強い瞳で上層部の人間たちをみてる。そんな彼に憤慨してる奴が「何だその態度は!!」とか言ってるが、もうコルドバさんはコイツラに遠慮する気なんてない。
なにせコイツラはもうただ権力しか無い使えない人間なのだ。いや寧ろこの状況、もう権力さえも意味なんてない。
「自覚してください皆さん。私たちも、この街も、そしてあなた達も、教会からいらないと、もう告げられたのです。その証拠がこの波です。違いますか?」
「そんな……そんな訳はない!!」
「そうだ! ここは地上を維持するために重要な場所なんだぞ!!」
そう言って自分たちが必要とされないわけがないと主張するサーザインシャインインラの上層部の皆さん。そんな人達を見て、「はあ」とため息を付くコルドバさん。それは明らかにコイツラにそのため息を見せつけるようにやったとわかる。それに対して「何だそのため息は!」とか言い出す奴等。
本当にコイツラは現実ってやつが見えてないとしか言えない。きっと自分が絶対に偉いから、必要とされないわけがない――とかいう謎の理論を展開してるんだろう。けど、そんなコイツラにコルドバさんは現実を淡々と叩きつけてやるよ。
「教会がもう、地上を必要としてないとしたら? どうですか?」
「「「なに?」」」
コルドバさんの言葉に上層部の奴等が止まる。そして口々に「いや」とか「そんなバカな」とか言ってる。けどそんな彼等の希望を打ち砕くように更にそうだと言う状況証拠を突きつけるよ。
「何よりもまっさきにここ、サーザインシャインインラを切り捨ててるのがその証拠でしょう。ここはあなた達が言った通り、地上の水源です。サーザインシャインインラの水があるから、地上は存続できる。だから真っ先にここを見捨てるということは、教会が地上を見捨てたことを意味する。そう、思いませんか?」
「地上も、我らも、もう必要ないと……そういう事か?」
「そういうことでしょう。そうじゃなかったら、少なくともあなた達が言う通りに、ここは襲わないはずです。教会はもう、地上を活かす気はないんでしょう」
「教会が違う世界への道を模索してるというのは本当ということか」
「我らはその船に……」
「乗ることは出来ないということですよ。彼等は中央で特権に居る者たちでその世界に行くつもりでしょう……これでもまだ、教会に義理立てしますか?」
その言葉に皆さん言葉がない。自分が切り捨てられた……その事実を受け入れることが出来ないらしい。老人たちにはずいぶんと嫌な現実だったんだろう。けどまあ私から見たら「ザマァ」でしかないけどね。
コルドバさんは上層部の人間を見渡してそういった。いつもならきっとへりくだってたんだろう。けど今の彼はまっすぐに、それに強い瞳で上層部の人間たちをみてる。そんな彼に憤慨してる奴が「何だその態度は!!」とか言ってるが、もうコルドバさんはコイツラに遠慮する気なんてない。
なにせコイツラはもうただ権力しか無い使えない人間なのだ。いや寧ろこの状況、もう権力さえも意味なんてない。
「自覚してください皆さん。私たちも、この街も、そしてあなた達も、教会からいらないと、もう告げられたのです。その証拠がこの波です。違いますか?」
「そんな……そんな訳はない!!」
「そうだ! ここは地上を維持するために重要な場所なんだぞ!!」
そう言って自分たちが必要とされないわけがないと主張するサーザインシャインインラの上層部の皆さん。そんな人達を見て、「はあ」とため息を付くコルドバさん。それは明らかにコイツラにそのため息を見せつけるようにやったとわかる。それに対して「何だそのため息は!」とか言い出す奴等。
本当にコイツラは現実ってやつが見えてないとしか言えない。きっと自分が絶対に偉いから、必要とされないわけがない――とかいう謎の理論を展開してるんだろう。けど、そんなコイツラにコルドバさんは現実を淡々と叩きつけてやるよ。
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コルドバさんの言葉に上層部の奴等が止まる。そして口々に「いや」とか「そんなバカな」とか言ってる。けどそんな彼等の希望を打ち砕くように更にそうだと言う状況証拠を突きつけるよ。
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