転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)
運命という世界線を壊せ 604
はてさて、とりあえずドローンで止血くらいは出来るから、岩から剥がすくらいはやった。杭で岩に貼り付けにされてたから、その杭を引き抜いてその子を自由にしてやったわけだけど、抜くときも全く反応がなかった。
てか……
「なんか目が空虚なんだよね」
これって私は怪我の具合が悪すぎて、肉体が死に向かってるから……だと思ってた。けどさ……よくよく考えてみたら、この子の頭にはサソリが入ってたんだよ。しかもこの子の頭くらいあるやつ。頭というか? 頭蓋骨くらいありそうなサソリである。一体どうやって入ったんだって言いたいようなサイズのサソリである。
顔全体を覆えるほどの大きさのサソリが頭蓋骨の上半分くらいに入ってたんだよ? 上半分ってのも結構範囲的には大きく取ってる。まあけど脳みそって頭蓋骨の半分くらいはきっと占めてるでしょう。
でもそれでもあのサソリを思い出すとどうやって? とか無理でしょ? とか思えるレベルだからね。でも事実入ってたわけで……そうなるとそこにあった……あったはずの脳みそは一体どうなったんだって話だよ。
つまりこの子……肉体的には生きてるけどさ……
「まじか」
私は体全体をスキャンして最初にこの子の容態を確認したわけだけどさ……頭の、脳みその状態までは観てなかった。だからいま見てみたけど……この子の脳みそは殆ど残ってない。あのサソリがその中に入るために食べたのか……これは、肉体を回復させたとしてもどうしようもないかもしれない。
一応今、急いで勇者をアズバインバカラへと向かわせてる。それと緊急でアイに通信をつなげた。
「ねえアイ、G-01なら脳みそだって復活できる? 一応回復に関連するパーツ的なのを観てるけど、量が膨大過ぎてわかんないんだよね」
『何を回復するかによりますね。G-01の修理速度を上げるためなら、その関連ですし、もっと別の生命の修復ともなると様々なパーツを組み合わせて……いえ、そういう施設を作るとかのほうが一番簡単かもしれませんけどね』
「それって脳みそも直せるの?」
『時間はかかるでしょうけど。ですが、それはやる価値がありますか? コストに見合うでしょうか?』
「それは……」
アイのやつは残酷なことを言うね。でもそれを言われたら「うっ」と思った。実際、G-01の複雑なパーツを組み合わせて、そういう力をオプションとしてあとづけすることはできそうではある。
それに単純に肉体を回復するための施設と言うか、ダメージを修復するための施設は確かにある。私が作った大規模な物資生産施設のカテゴリーの一つにあるね。なんかたくさんのカプセルが並んで、それにダメージを受けてる生命を放り込んだら、悪いところを直して、肉体の再生を促すらしい。
たしかにこれなら……と思うけど、規模が大きいね。こんなのいらない。もっとこじんまりしたやつがいいんだけど……一番小さくてもカプセル10個くらいでコスト的には物資生産施設よりもエネルギーのコストが多い。
やばいね……その施設があったらこの世界の人々にはとてもいいだろう。いや……だめだねこれ。
「この世界の物資じゃ、これを稼働させ続けるのは難しいのか……私達がいる間しか使えないじゃん」
最悪物資生産施設は私達がいなくなっても砂獣を入れる限り勝手に物資を生産してくれるから、私達がいなくなってもその存在意義はあったけど……どうやらこの回復施設はそうじゃないね。うーんここはとりあえず勇者の魔法の万能さに期待するしかないね。
てか……
「なんか目が空虚なんだよね」
これって私は怪我の具合が悪すぎて、肉体が死に向かってるから……だと思ってた。けどさ……よくよく考えてみたら、この子の頭にはサソリが入ってたんだよ。しかもこの子の頭くらいあるやつ。頭というか? 頭蓋骨くらいありそうなサソリである。一体どうやって入ったんだって言いたいようなサイズのサソリである。
顔全体を覆えるほどの大きさのサソリが頭蓋骨の上半分くらいに入ってたんだよ? 上半分ってのも結構範囲的には大きく取ってる。まあけど脳みそって頭蓋骨の半分くらいはきっと占めてるでしょう。
でもそれでもあのサソリを思い出すとどうやって? とか無理でしょ? とか思えるレベルだからね。でも事実入ってたわけで……そうなるとそこにあった……あったはずの脳みそは一体どうなったんだって話だよ。
つまりこの子……肉体的には生きてるけどさ……
「まじか」
私は体全体をスキャンして最初にこの子の容態を確認したわけだけどさ……頭の、脳みその状態までは観てなかった。だからいま見てみたけど……この子の脳みそは殆ど残ってない。あのサソリがその中に入るために食べたのか……これは、肉体を回復させたとしてもどうしようもないかもしれない。
一応今、急いで勇者をアズバインバカラへと向かわせてる。それと緊急でアイに通信をつなげた。
「ねえアイ、G-01なら脳みそだって復活できる? 一応回復に関連するパーツ的なのを観てるけど、量が膨大過ぎてわかんないんだよね」
『何を回復するかによりますね。G-01の修理速度を上げるためなら、その関連ですし、もっと別の生命の修復ともなると様々なパーツを組み合わせて……いえ、そういう施設を作るとかのほうが一番簡単かもしれませんけどね』
「それって脳みそも直せるの?」
『時間はかかるでしょうけど。ですが、それはやる価値がありますか? コストに見合うでしょうか?』
「それは……」
アイのやつは残酷なことを言うね。でもそれを言われたら「うっ」と思った。実際、G-01の複雑なパーツを組み合わせて、そういう力をオプションとしてあとづけすることはできそうではある。
それに単純に肉体を回復するための施設と言うか、ダメージを修復するための施設は確かにある。私が作った大規模な物資生産施設のカテゴリーの一つにあるね。なんかたくさんのカプセルが並んで、それにダメージを受けてる生命を放り込んだら、悪いところを直して、肉体の再生を促すらしい。
たしかにこれなら……と思うけど、規模が大きいね。こんなのいらない。もっとこじんまりしたやつがいいんだけど……一番小さくてもカプセル10個くらいでコスト的には物資生産施設よりもエネルギーのコストが多い。
やばいね……その施設があったらこの世界の人々にはとてもいいだろう。いや……だめだねこれ。
「この世界の物資じゃ、これを稼働させ続けるのは難しいのか……私達がいる間しか使えないじゃん」
最悪物資生産施設は私達がいなくなっても砂獣を入れる限り勝手に物資を生産してくれるから、私達がいなくなってもその存在意義はあったけど……どうやらこの回復施設はそうじゃないね。うーんここはとりあえず勇者の魔法の万能さに期待するしかないね。
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