転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)
運命という世界線を壊せ 566
まさかの荒技……全ての神経系を狂わせるという技でアイは勝ち誇ってる。確かにそんなことをされたらどうしようもないよね。なにせ足を動かそうとしたら別のどこかが勝手に動くのだ。もう頭的には混乱の極みみたいになると思う。
一つずつ何処を動かそうとしたら、何処が動くのかを確認して、そしてそれをちゃんと常に意識して体を動かせば……もしかしたらまともに動かせるかもしれないけど……とても難しいよね。なにせ魔王は感覚派だし。いや魔王は感覚派だから、それを理解したら感覚でやってしまうかもしれない。
そういう怖さはある。でも……
(流石に無理か……)
一部分ならそれこそその部分だけを意識すれば良いから感覚でもいけるのかもしれないが、全て……そう、全身となると……ね。流石に厳しい物があるのだろう。魔王はずっと気持ち悪い動きをして砂をかき分けてる。
「終わりにしましょう。何を手に入れたのか、見せて貰います」
そう言ってアイは魔王へと手を向ける。そして何やら出てきた。いや、実際には何も出てない。アイの視界にウインドウが表示されただけで、其処には実際にはなにも無い。どうやら魔王の体をスキャンして情報を其処に表示させてるみたいだ。
私の中に……というかG-01に残ってた魔王の体の情報と今の魔王の体の情報を比較して新たに搭載されたパーツを比較してるんだろう。
「『高効率変換コンテナ』はわかってましたが、一つ……二つ……」
『流石、希望を託されたAIは優秀ですね』
「なっ! 向こうからハッキングを仕掛けて――!?」
その瞬間、なんかブラックアウトしてしまった。直前にハッキングとか言ってたし、もしかしてスキャンしてるのを良い事に魔王に逆に侵入された? けど直前にアイの観てた画面に出てきた文字……あれは魔王とはなんか違ったと思う。
魔王はあんな丁寧な口調は使わないし……あれはきっと魔王では無い。でも――
(魔王じゃ無いのなら、あれは一体?)
『初めましてプチュオクミ様。宇宙の希望に出会えて光栄です』
――疑問に思ってると、そんな声が私の耳に届いた。驚いた。まさかこっちにまで侵入してくるとは……私がアイを通して戦いを見てたのバレてたか。
「初めまして。えっと……貴方は?」
『私はあの方が訪れた倉庫の管理AIです。今はあの方の中に場所を移しましたが』
「なるほど……」
つまりは魔王は今このAIと共に生きてると……あの傲慢で唯我独尊な魔王がね。明確なメリットがきっとあったんだろう。そのくらい無いと他者を居座らせるなんてあの魔王がするとは思えない。
『やはりあの方は嘘を言っていましたね』
「嘘って?」
私が聞き返すとこのAIはちょっと笑って魔王とのやりとりを告白してくれる。なんかアイと違って優しいそうなAIでちょっと魔王が妬ましい。
一つずつ何処を動かそうとしたら、何処が動くのかを確認して、そしてそれをちゃんと常に意識して体を動かせば……もしかしたらまともに動かせるかもしれないけど……とても難しいよね。なにせ魔王は感覚派だし。いや魔王は感覚派だから、それを理解したら感覚でやってしまうかもしれない。
そういう怖さはある。でも……
(流石に無理か……)
一部分ならそれこそその部分だけを意識すれば良いから感覚でもいけるのかもしれないが、全て……そう、全身となると……ね。流石に厳しい物があるのだろう。魔王はずっと気持ち悪い動きをして砂をかき分けてる。
「終わりにしましょう。何を手に入れたのか、見せて貰います」
そう言ってアイは魔王へと手を向ける。そして何やら出てきた。いや、実際には何も出てない。アイの視界にウインドウが表示されただけで、其処には実際にはなにも無い。どうやら魔王の体をスキャンして情報を其処に表示させてるみたいだ。
私の中に……というかG-01に残ってた魔王の体の情報と今の魔王の体の情報を比較して新たに搭載されたパーツを比較してるんだろう。
「『高効率変換コンテナ』はわかってましたが、一つ……二つ……」
『流石、希望を託されたAIは優秀ですね』
「なっ! 向こうからハッキングを仕掛けて――!?」
その瞬間、なんかブラックアウトしてしまった。直前にハッキングとか言ってたし、もしかしてスキャンしてるのを良い事に魔王に逆に侵入された? けど直前にアイの観てた画面に出てきた文字……あれは魔王とはなんか違ったと思う。
魔王はあんな丁寧な口調は使わないし……あれはきっと魔王では無い。でも――
(魔王じゃ無いのなら、あれは一体?)
『初めましてプチュオクミ様。宇宙の希望に出会えて光栄です』
――疑問に思ってると、そんな声が私の耳に届いた。驚いた。まさかこっちにまで侵入してくるとは……私がアイを通して戦いを見てたのバレてたか。
「初めまして。えっと……貴方は?」
『私はあの方が訪れた倉庫の管理AIです。今はあの方の中に場所を移しましたが』
「なるほど……」
つまりは魔王は今このAIと共に生きてると……あの傲慢で唯我独尊な魔王がね。明確なメリットがきっとあったんだろう。そのくらい無いと他者を居座らせるなんてあの魔王がするとは思えない。
『やはりあの方は嘘を言っていましたね』
「嘘って?」
私が聞き返すとこのAIはちょっと笑って魔王とのやりとりを告白してくれる。なんかアイと違って優しいそうなAIでちょっと魔王が妬ましい。
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