転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)
運命という世界線を壊せ 497
回復魔法を蜘蛛人間にかける。光りが床に横たわってる蜘蛛人間へを包み込むとゆっくりとその中にしみこむようにきえていく。どのくらいかければ回復するのか? 一回では何か反応がないな。なので何回か回復魔法を施すことにした。今の自分はノアのおかげでこの世界の力を自分の力へと変換できるようになってる。実際の所は力の変換効率とかが違うのか、ノアの変換する力は自分からしたら微々たる物ではある。ジゼロワン殿から受け取った方がすぐにエネルギーを補充できる。
でも、自分で変換できるってのは強みではあるからな。それに完全にノアが服従したからか、その変換の効率も上がってはいるんだ。それでも微々たる物だが……自分達にとっては力の差……がこの世界の人々とはあるはずだから、実際一回の回復魔法で足りないか? と想わなくもない。
(でもこいつはこの世界でもきっと規格外の存在だよな……)
ピローネもそうだが、砂獣へとなってしまった奴等はとても燃費が悪い。大量のエネルギーを消費してその存在を維持してるからだ。ピローネは外部からエネルギーを供給し続けてないと崩壊するからな。こいつだってそう……なのかも知れない。でもそれならもう崩壊しないとおかしい気はする。今はピローネにはネナンちゃんの力を貯めてるアクセサリーを与えてその存在を保ってる。
でもこいつはそうではない。放置してたはずだ。どうやらこいつはエネルギーを補給する術を持ってるらしい。ピローネならとうにその体を保ってられずに崩壊してたはずだ。
(やっぱりジゼロワン殿が言うようにその活動を再開するまでのエネルギーが貯まるまでは起きることが出来ない……のか)
逃げられそうになったら多大なダメージを与えればいいというのはなかなかに簡単でいい。本当ならそれをこいつ相手にやるのが難しいんだろうが、自分やジゼロワン殿や魔王なら難しいことではない。
「どうだ?」
あれから三回くらい回復魔法を使った。すると蜘蛛人間の気持ち悪い長い脚がピクピクと動き出した。回復に廻す必要はきっとこれでなくなっただろう。そう思ってると、蜘蛛人間の口が動いた。目は開かない。なぜなら瞼から紐でとじられてるからだ。まあ紐というか、アクセサリー的な物でがっちりと閉じられてる。でもそれでも蜘蛛人間は周囲の状況を把握してるらしい。
「ここは……儂を捕らえるか……どうやら下手に暴れない方が良いようじゃな」
「話が早くて助かります」
どうやら蜘蛛人間は自分の立場をちゃんと分かってるらしい。どっかの五月蠅い巫女は違うな。でも……
「殊勝な態度はありがたいですけど、表面上だけでは困りますね」
そう言って自分は聖剣を素早く抜いた。でもそれはきっと誰にも見えてなかっただろう。ただ鞘に収めたときのチンという音が聞こえだけだと思う。でもそれで蜘蛛人間は自分の脅威を思い知ったはずだ。その証拠にその額から冷や汗が垂れる。
「おおう……そう……ですな……気をつけよう」
さっきあいつは極小の糸を周りの人達に絡ませようとしてた。だからそれをやられる前に聖剣で斬った。それだけだ。けど蜘蛛人間的には気づかれるわけはないと思ってたんだろう。甘いな……誰の力で回復したと思ってるんだ? 自分の力が蜘蛛人間に浸透してるんだ。折角なんだし、その構成とかを知りたいだろう。だから色々と仕込んでる。
ただ交渉したいから回復させたわけじゃない。今度下手な動きをやったら……自分は鋭い視線を蜘蛛人間へと向ける。それだけで蜘蛛人間の体がガタガタと震え出す。
その身に刻め。どっちが強いのかと言うことを。
でも、自分で変換できるってのは強みではあるからな。それに完全にノアが服従したからか、その変換の効率も上がってはいるんだ。それでも微々たる物だが……自分達にとっては力の差……がこの世界の人々とはあるはずだから、実際一回の回復魔法で足りないか? と想わなくもない。
(でもこいつはこの世界でもきっと規格外の存在だよな……)
ピローネもそうだが、砂獣へとなってしまった奴等はとても燃費が悪い。大量のエネルギーを消費してその存在を維持してるからだ。ピローネは外部からエネルギーを供給し続けてないと崩壊するからな。こいつだってそう……なのかも知れない。でもそれならもう崩壊しないとおかしい気はする。今はピローネにはネナンちゃんの力を貯めてるアクセサリーを与えてその存在を保ってる。
でもこいつはそうではない。放置してたはずだ。どうやらこいつはエネルギーを補給する術を持ってるらしい。ピローネならとうにその体を保ってられずに崩壊してたはずだ。
(やっぱりジゼロワン殿が言うようにその活動を再開するまでのエネルギーが貯まるまでは起きることが出来ない……のか)
逃げられそうになったら多大なダメージを与えればいいというのはなかなかに簡単でいい。本当ならそれをこいつ相手にやるのが難しいんだろうが、自分やジゼロワン殿や魔王なら難しいことではない。
「どうだ?」
あれから三回くらい回復魔法を使った。すると蜘蛛人間の気持ち悪い長い脚がピクピクと動き出した。回復に廻す必要はきっとこれでなくなっただろう。そう思ってると、蜘蛛人間の口が動いた。目は開かない。なぜなら瞼から紐でとじられてるからだ。まあ紐というか、アクセサリー的な物でがっちりと閉じられてる。でもそれでも蜘蛛人間は周囲の状況を把握してるらしい。
「ここは……儂を捕らえるか……どうやら下手に暴れない方が良いようじゃな」
「話が早くて助かります」
どうやら蜘蛛人間は自分の立場をちゃんと分かってるらしい。どっかの五月蠅い巫女は違うな。でも……
「殊勝な態度はありがたいですけど、表面上だけでは困りますね」
そう言って自分は聖剣を素早く抜いた。でもそれはきっと誰にも見えてなかっただろう。ただ鞘に収めたときのチンという音が聞こえだけだと思う。でもそれで蜘蛛人間は自分の脅威を思い知ったはずだ。その証拠にその額から冷や汗が垂れる。
「おおう……そう……ですな……気をつけよう」
さっきあいつは極小の糸を周りの人達に絡ませようとしてた。だからそれをやられる前に聖剣で斬った。それだけだ。けど蜘蛛人間的には気づかれるわけはないと思ってたんだろう。甘いな……誰の力で回復したと思ってるんだ? 自分の力が蜘蛛人間に浸透してるんだ。折角なんだし、その構成とかを知りたいだろう。だから色々と仕込んでる。
ただ交渉したいから回復させたわけじゃない。今度下手な動きをやったら……自分は鋭い視線を蜘蛛人間へと向ける。それだけで蜘蛛人間の体がガタガタと震え出す。
その身に刻め。どっちが強いのかと言うことを。
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