転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)
運命という世界線を壊せ 458
ジゼロンワン殿が姿を消した。それはもう一瞬だった。自分に作戦を伝えてからある程度の時間を稼ぐために押し寄せてくる砂獣達の大群をその力でなぎ払い姿を消した。宵で何があったのか……よく分からない。説明する暇はなかったようだ。でも仕方ない。こっちとしてはあの方の力が更に増大されたのなら別に問題はない。まあ魔王は悔しがるとは思うが……装備も色々と増えてたようだしな。
とりあえず自分達とアズバインバカラの者達の接触の時間は十分に作っていただいた。実際、朝からここまで、かなり自分達は楽をしてただろう。何せ殆どがジゼロンワン殿が倒してた。昨日までは自分もかなり動かないといけないほどだった。それは敵が強いとかじゃなく、物量で押されてたからだ。そして今日は更に昨日よりも多いように思う。普通なら、この常に何万とか押し寄せてくる敵に対して、単機でどうにか出来る何てことはあり得ない。
確かにジゼロンワン殿と砂獣には隔絶した実力差がある。でもそれは昨日だってそうだった。だからこそ、厳しい戦いになる……とか思ってたんだが蓋を開けてみると、ここまで自分が加勢することはなかった。というか、砂獣達がここまで来ることが出来なかったんだ。
それこそ昨日は賞金稼ぎ達まで頑張って王様達を護ってた。それこそ必死になって逃げてたはずだ。その記憶は新しい。でも……今日は優雅な物だ。なにせジゼロンワン殿が危なげない。その圧倒的だった力が更に圧倒的になってしまってる。なので砂獣達は自分達の所まで近づくことさえ許されない。
「もうすぐアズバインバカラの軍と合流します!」
そういうと馬車の中からは安堵のような声が聞こえた。実際昨日と違って全然全く危機なんて無かったが……王様達は中でガタガタと震えてたみたいだ。窓も開けずにただアズバインバカラへと早くたどり着くように祈ってたんだろう。王様達は中央に居たからアズバインバカラの者達よりも異常に砂獣を恐れてる。
中央に居たときはそれこそ聞き及ぶことしかなかったんだろう。砂獣は中央にはほぼ侵攻なんてしてなかった。だからたいしたことないって最初は思ってた。けど、前日はそれこそ地面を埋め尽くすほどの砂獣達が襲ってきて、それこそその牙は王様達のすぐ近くにまで迫ってた。だからこそ……恐怖が増したんだろう。今日は一回も窓開けてない。
でも窓を開けて見てれば実際はもっと安心できたと思う。なにせ自分が暇だったんだくらいだ。砂獣が蹂躙されていく様を観戦できたはずだ。まあだが……
(それでは下手に砂獣に油断してしまうかもしれないか)
それこそジゼロンワン殿が居たら大丈夫……とか想われても困る。それにこの世界の者達にはジゼロンワン殿は自分や魔王の使いみたいな感じになってるからな。自分達がしっかりしていいように使われないようにしないと……とりあえず今はアズバインバカラの軍と合流するのが先決。
次第にスピードを落として、軍の中へ……わざわざ軍を分けて自分達を迎えてくれた。このまま町中へ……が一番安全なんだろうが、そうもいかない。なにせそれがジゼロンワン殿の作戦だからだ。
とりあえず自分達とアズバインバカラの者達の接触の時間は十分に作っていただいた。実際、朝からここまで、かなり自分達は楽をしてただろう。何せ殆どがジゼロンワン殿が倒してた。昨日までは自分もかなり動かないといけないほどだった。それは敵が強いとかじゃなく、物量で押されてたからだ。そして今日は更に昨日よりも多いように思う。普通なら、この常に何万とか押し寄せてくる敵に対して、単機でどうにか出来る何てことはあり得ない。
確かにジゼロンワン殿と砂獣には隔絶した実力差がある。でもそれは昨日だってそうだった。だからこそ、厳しい戦いになる……とか思ってたんだが蓋を開けてみると、ここまで自分が加勢することはなかった。というか、砂獣達がここまで来ることが出来なかったんだ。
それこそ昨日は賞金稼ぎ達まで頑張って王様達を護ってた。それこそ必死になって逃げてたはずだ。その記憶は新しい。でも……今日は優雅な物だ。なにせジゼロンワン殿が危なげない。その圧倒的だった力が更に圧倒的になってしまってる。なので砂獣達は自分達の所まで近づくことさえ許されない。
「もうすぐアズバインバカラの軍と合流します!」
そういうと馬車の中からは安堵のような声が聞こえた。実際昨日と違って全然全く危機なんて無かったが……王様達は中でガタガタと震えてたみたいだ。窓も開けずにただアズバインバカラへと早くたどり着くように祈ってたんだろう。王様達は中央に居たからアズバインバカラの者達よりも異常に砂獣を恐れてる。
中央に居たときはそれこそ聞き及ぶことしかなかったんだろう。砂獣は中央にはほぼ侵攻なんてしてなかった。だからたいしたことないって最初は思ってた。けど、前日はそれこそ地面を埋め尽くすほどの砂獣達が襲ってきて、それこそその牙は王様達のすぐ近くにまで迫ってた。だからこそ……恐怖が増したんだろう。今日は一回も窓開けてない。
でも窓を開けて見てれば実際はもっと安心できたと思う。なにせ自分が暇だったんだくらいだ。砂獣が蹂躙されていく様を観戦できたはずだ。まあだが……
(それでは下手に砂獣に油断してしまうかもしれないか)
それこそジゼロンワン殿が居たら大丈夫……とか想われても困る。それにこの世界の者達にはジゼロンワン殿は自分や魔王の使いみたいな感じになってるからな。自分達がしっかりしていいように使われないようにしないと……とりあえず今はアズバインバカラの軍と合流するのが先決。
次第にスピードを落として、軍の中へ……わざわざ軍を分けて自分達を迎えてくれた。このまま町中へ……が一番安全なんだろうが、そうもいかない。なにせそれがジゼロンワン殿の作戦だからだ。
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