転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)
運命という世界線を壊せ 378
「ぐっぐぐぐ……」
聖剣が弾かれそうだ。超巨大な隕石との対峙だから折れないだけでも潰れないだけでも凄いんだが……まあそこは流石聖剣。でもそれ以上が厳しい。受け流す? いや、この大きさは無理だ。そもそもがそれならもっと位置を調整した方が良かった。今は隕石の丁度中央だ。ここから受け流すって成るとめっちゃ難しい。
それに今はただ拮抗するだけで精一杯。他のことをやる余裕がない。でもこのままじゃ駄目だ。このままだと確実にこの隕石に潰されてしまう。力がなくなったときが、自分の終わりだろう。
(もっともっと力を圧縮させろ!)
外に出す力は最小限に、体内で巡らせる力を高めていく。なにせ外に出る力は隕石にへばりついてる蛇に邪魔される。無駄になる力だ。それがとてももったいない。
でも今までやったことないことを自分はやってる。ある程度の力は体外に排出するのが普通だからだ。なにせ体には力の許容上限ってやつがある。
何だってそうだろう。風船だって、空気を入れすぎると破裂する。それと同じだ。普通は体に力を貯めすぎると耐えきれずに破裂する。でも破裂しないように許容上限に達した力は外へと出る。普通のことだ。でもそれだと、駄目なんだ。
自分の体は特別製で、普通の人よりも力の許容上限は高い。でも普通にやってとどまる力だけでは、結局の所この超巨大な隕石には通用しない。だから、もっと体内にとどめないといけない。
体が熱い。でも……やらなければいけない。それにただ力をためてるわけじゃない。圧縮してる。普通にためたらすぐに外に漏れるんだ。漏れないように、そして限界を超えるために自分は力を自分の中で圧縮してる。
背中の羽がなくなっていく。徐々に押し切られて、後方へと体が流れ出す。そして隕石の勢いのせいなのか、何なのかわからないが、隕石がとても熱くなってきた。このなんの圧力もかからなそうな空間で、どうして表面に熱を持つのか……でもそれは確実に起きている。赤々と燃えだした超巨大な隕石はどんどんと勢いを増している。
そしてそれにともなって、表面の温度も飛躍的に上昇してるんだろう。普通なら消し炭になってるほどの熱が自分を襲ってる。けど自分は特別な体だ。まだ生きてる。
でも体の表面の皮膚は焼けただれて、中身が見えだしてた。骨じゃない。機械の体が露出してる。でも……まだ力を圧縮してる。限界値なのかさっきからずっと頭の中で警報が鳴ってる。勝手に体の熱を逃がすためか、関節部分が開き体内にたまった熱を逃がそうとするが、外がそもそも熱いから意味は無い。体の内側から、赤くなってる気がする。
「聖剣よ、後は託すぞ!!」
ずっと共にあった聖剣に後は託した。自分にはもう体を動かすだけの力が無い。でも聖剣は握ってる。ここにある。なら後は聖剣がやってくれるだろう。
繋がった自分自身をエネルギーのタンクとして、握った手が聖剣と同化する。頭の中に照準的な物が見える。光り輝き、形を変えた聖剣は左右に鳥の羽を生やしたような綺麗な銃へと形を変えていた。
何かがロックオンされる。しかも無数にだ。でも自分自身がするのはただ「行け」と言うだけだった。その瞬間、自分の中で圧縮させまくったエネルギーを聖剣が――いや聖銃が撃ちだした。
聖剣が弾かれそうだ。超巨大な隕石との対峙だから折れないだけでも潰れないだけでも凄いんだが……まあそこは流石聖剣。でもそれ以上が厳しい。受け流す? いや、この大きさは無理だ。そもそもがそれならもっと位置を調整した方が良かった。今は隕石の丁度中央だ。ここから受け流すって成るとめっちゃ難しい。
それに今はただ拮抗するだけで精一杯。他のことをやる余裕がない。でもこのままじゃ駄目だ。このままだと確実にこの隕石に潰されてしまう。力がなくなったときが、自分の終わりだろう。
(もっともっと力を圧縮させろ!)
外に出す力は最小限に、体内で巡らせる力を高めていく。なにせ外に出る力は隕石にへばりついてる蛇に邪魔される。無駄になる力だ。それがとてももったいない。
でも今までやったことないことを自分はやってる。ある程度の力は体外に排出するのが普通だからだ。なにせ体には力の許容上限ってやつがある。
何だってそうだろう。風船だって、空気を入れすぎると破裂する。それと同じだ。普通は体に力を貯めすぎると耐えきれずに破裂する。でも破裂しないように許容上限に達した力は外へと出る。普通のことだ。でもそれだと、駄目なんだ。
自分の体は特別製で、普通の人よりも力の許容上限は高い。でも普通にやってとどまる力だけでは、結局の所この超巨大な隕石には通用しない。だから、もっと体内にとどめないといけない。
体が熱い。でも……やらなければいけない。それにただ力をためてるわけじゃない。圧縮してる。普通にためたらすぐに外に漏れるんだ。漏れないように、そして限界を超えるために自分は力を自分の中で圧縮してる。
背中の羽がなくなっていく。徐々に押し切られて、後方へと体が流れ出す。そして隕石の勢いのせいなのか、何なのかわからないが、隕石がとても熱くなってきた。このなんの圧力もかからなそうな空間で、どうして表面に熱を持つのか……でもそれは確実に起きている。赤々と燃えだした超巨大な隕石はどんどんと勢いを増している。
そしてそれにともなって、表面の温度も飛躍的に上昇してるんだろう。普通なら消し炭になってるほどの熱が自分を襲ってる。けど自分は特別な体だ。まだ生きてる。
でも体の表面の皮膚は焼けただれて、中身が見えだしてた。骨じゃない。機械の体が露出してる。でも……まだ力を圧縮してる。限界値なのかさっきからずっと頭の中で警報が鳴ってる。勝手に体の熱を逃がすためか、関節部分が開き体内にたまった熱を逃がそうとするが、外がそもそも熱いから意味は無い。体の内側から、赤くなってる気がする。
「聖剣よ、後は託すぞ!!」
ずっと共にあった聖剣に後は託した。自分にはもう体を動かすだけの力が無い。でも聖剣は握ってる。ここにある。なら後は聖剣がやってくれるだろう。
繋がった自分自身をエネルギーのタンクとして、握った手が聖剣と同化する。頭の中に照準的な物が見える。光り輝き、形を変えた聖剣は左右に鳥の羽を生やしたような綺麗な銃へと形を変えていた。
何かがロックオンされる。しかも無数にだ。でも自分自身がするのはただ「行け」と言うだけだった。その瞬間、自分の中で圧縮させまくったエネルギーを聖剣が――いや聖銃が撃ちだした。
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