転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)

ファーストなサイコロ

運命という世界線を壊せ 363

 ヘビの目が赤く光って自分をとらえた瞬間、なんか体が重くなったような? それに合わせて本体が持ってる剣に力をためて突き刺してくる。それを受け止めるけど、思ってたよりも体に影響があったのか、吹っ飛ばされる。足の踏ん張りが一瞬遅かったみたいだ。

(体が遅延させられてる?)
(いや、主これはそんな生やさしい代物じゃないっすよ)

 自分が今の状況を冷静に分析しようとしてると、頭の中のノアのやつがそう言ってきた。そんな生やさしい代物じゃないとはどういうことだ?

(どうやら主の体が特殊だからレジスとしてる見たいっすけど、これは石化の呪いに近いっす)

 なんと、自分は呪われていたらしい。確かに元の世界でもそういう攻撃をしてくる特殊な敵はいた。これもその類いか。でもレジストとは一体……何もしてないが……

(主の体にある膨大な力のせいっすよ。圧倒的に力の差があるからアレ程度の存在では主を石化させることがそもそも出来ないっす)
(でも体の感覚が違うぞ?)
(石化はされないけど、レジストに無意識に力を向けてるんじゃないっすか?)

 そんなつもりはなかったが、確かに石化の呪いとかは強力な攻撃であることは確かだからな。なにせ見られたら終わる系だ。はっきり言って初見殺しと言って良い。
 普通なら一人で戦ってた時点でここで終わってただろう。それだけ反則的な力だ。でもどうやらこの目の前の敵と自分とでは力の差があるから、石化を自動的にレジストしてる。

 けどそれでも影響はちょっとは出てるのは、自分の無意識化でそっちに力を割り振ってるから……なら影響がないくらいに出力を上げれば――

 ガギィィィィィン!!

 ――と自分は再び突いてきた敵の攻撃を今度はちゃんと受け止めた。一回上手くいったからってもう一度同じ攻撃を繰り返すなんてのは安易じゃないか? 
 自分は武器を弾いて、敵の体勢を崩す。そしてがら空きになった胴体に近づく。すると再び頭のヘビ達がこっちにその視線を向けてくる。

(視線を向けるだけで良いってのは厄介だな)

 本当なら……だけど。なにせ回避方法が視覚外に逃げる――しか本来なら回避方法がない。それは戦う場所が決められてるこのステージでははっきり言って不可能に近い。それにここには障害物なんてのもない。

 元々絶対に負けない場所を戦いの場にしてるようだ。でも……

(当たり前だよな)

 これがズルいなんていうつもりはない。だって戦いとは本来こういう物だろう。相手のステージに立つ以上絶対的に不利なのは覚悟すべき。なにせ自分が負けるかもしれない可能性を残しとくような馬鹿はいない。
 そんなのはあの魔王くらいだ。そこでふと思った。

(もしかしてここに来たときから力が制限されてたりするんじゃ……)
(ようやくっすか。流石主、相手の策略を無意識下でぶっ潰すところ、尊敬っす!)

 それ褒めてる? まあとりあえず目の前のやつの都市核めがけて剣を振り下ろす。

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