転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)
運命という世界線を壊せ 338
魔王に遊ばれることを恐れた協会の連中は急いでギャラパラ様? とか言う奴の救出に加勢しに向かっていた。実際あいつらに何ができるのかわかんないけど……でも魔王を相手にするくらいならってことなんだと思う。
多分あいつらは真っ先に救出に向かった奴とは違ってきっとあのギャラパラ様とか言うのが死ねば自分たちにその地位が転がり込んでくるんでは? ――とか皮算用してた気がするね。
だって協会の奴らとはそういうものだと思ってる。信仰で繋がってるわけじゃなく奴らは結局のところ利害関係でしか繋がってない黒いつながりしかない奴らだからね。
だから自分たちに利がある行動しか奴らはとりたがらないのだ。まあわかりやすいと言えばわかりやすい。特にああいうローブまで着てる奴らはその傾向が強い気がするね。
何せ普通に町中にある協会にいる神父様とかがあのローブを着てるのって見たことないし。もしかしたら祭事とかの時に着てるのかもしれないけど、私にはまだそんな祭事に立ち会ったことないからね。
(うわー)
『醜いことこの上ないですね』
私とAIがそう言っちゃうのも無理ない光景がそこにはあった。だって今度はあいつら、先に助けようとしてたヘメ・レペスだっけ? とか言われてたあの暴行されてたのになぜか忠誠心みたいなものを尽くそうとする忠臣の人を押しのけている。
「どけ貴様!」
「そうだぞ、ギャラパラ様に触れようなどとはおこがましい! そうやって恩を売る気であろう!!」
「なんともこぎたい心を持った奴だ」
……貴様らが言うな――がここに極まってるなって私は思った。もう汚物だよね、世界の。死んでくれないのなら、恩を売ろうに彼らの思考は切り替わったみたいだ。
そしてその恩は絶対にあの最初に動き出したヘメ・レペスにはやれないということだろう。こいつらが協会のそれなりに偉い奴らで、信仰や道徳を説いてると思うとこいつらこそが世界の癌だと思える。
「殺した方がいいんじゃないか?」
『確かにって、一応教会の奴らだし奴らの目的を吐かせるまでは駄目でしょう』
「目的もナニも奴らの目的はこの教会だろう?」
『そうでしょうか? なんか不穏な話してましたよ。とりあえずどうするかは彼らの目的を吐かせてたからです。後はどうしようといいと思います』
私は魔王とともにそんな話をしてる。そんなことを言ってる間に空に吹っ飛ばされた奴が落ちてきた。どうやらなんとか魔法で受け止めたらしい。別に一人くらい死んでも問題なかったんだけど……ちょっと残念。
気絶してる奴を囲んで教会の奴らがワイヤワイヤとやってるとき、一番に動いてた人はその輪の外でぽつんとしてた。なんか哀愁がある。一番努力して頑張ってたのはあの人なのに報われないなんてね。きっと教会のああいう権力に染まった奴らは彼に感謝なんてしないだろう。
同じように暴力といじめを続けるはずだ。それなのに……
『魔王』
「わかってるさ、俺様も一番興味があるのは奴だ」
そう言って魔王は一人でぽつんと立ってる人のところに行く。まあ彼も同じようなローブを着てるから風体とかはわかんないんだけどね。多分だけど枯れたおじさんくらいだと思ってる。三十代から四十代かな? それがわかることがあるかはわかない。
「おい、貴様」
やっぱりだけど高圧的な魔王の態度だった。
多分あいつらは真っ先に救出に向かった奴とは違ってきっとあのギャラパラ様とか言うのが死ねば自分たちにその地位が転がり込んでくるんでは? ――とか皮算用してた気がするね。
だって協会の奴らとはそういうものだと思ってる。信仰で繋がってるわけじゃなく奴らは結局のところ利害関係でしか繋がってない黒いつながりしかない奴らだからね。
だから自分たちに利がある行動しか奴らはとりたがらないのだ。まあわかりやすいと言えばわかりやすい。特にああいうローブまで着てる奴らはその傾向が強い気がするね。
何せ普通に町中にある協会にいる神父様とかがあのローブを着てるのって見たことないし。もしかしたら祭事とかの時に着てるのかもしれないけど、私にはまだそんな祭事に立ち会ったことないからね。
(うわー)
『醜いことこの上ないですね』
私とAIがそう言っちゃうのも無理ない光景がそこにはあった。だって今度はあいつら、先に助けようとしてたヘメ・レペスだっけ? とか言われてたあの暴行されてたのになぜか忠誠心みたいなものを尽くそうとする忠臣の人を押しのけている。
「どけ貴様!」
「そうだぞ、ギャラパラ様に触れようなどとはおこがましい! そうやって恩を売る気であろう!!」
「なんともこぎたい心を持った奴だ」
……貴様らが言うな――がここに極まってるなって私は思った。もう汚物だよね、世界の。死んでくれないのなら、恩を売ろうに彼らの思考は切り替わったみたいだ。
そしてその恩は絶対にあの最初に動き出したヘメ・レペスにはやれないということだろう。こいつらが協会のそれなりに偉い奴らで、信仰や道徳を説いてると思うとこいつらこそが世界の癌だと思える。
「殺した方がいいんじゃないか?」
『確かにって、一応教会の奴らだし奴らの目的を吐かせるまでは駄目でしょう』
「目的もナニも奴らの目的はこの教会だろう?」
『そうでしょうか? なんか不穏な話してましたよ。とりあえずどうするかは彼らの目的を吐かせてたからです。後はどうしようといいと思います』
私は魔王とともにそんな話をしてる。そんなことを言ってる間に空に吹っ飛ばされた奴が落ちてきた。どうやらなんとか魔法で受け止めたらしい。別に一人くらい死んでも問題なかったんだけど……ちょっと残念。
気絶してる奴を囲んで教会の奴らがワイヤワイヤとやってるとき、一番に動いてた人はその輪の外でぽつんとしてた。なんか哀愁がある。一番努力して頑張ってたのはあの人なのに報われないなんてね。きっと教会のああいう権力に染まった奴らは彼に感謝なんてしないだろう。
同じように暴力といじめを続けるはずだ。それなのに……
『魔王』
「わかってるさ、俺様も一番興味があるのは奴だ」
そう言って魔王は一人でぽつんと立ってる人のところに行く。まあ彼も同じようなローブを着てるから風体とかはわかんないんだけどね。多分だけど枯れたおじさんくらいだと思ってる。三十代から四十代かな? それがわかることがあるかはわかない。
「おい、貴様」
やっぱりだけど高圧的な魔王の態度だった。
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