転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)
運命という世界線を壊せ 326
さてさて、私が暇な中G-01への理解を深めてると、ようやく新たな機器が起動したという信号を受信した。それは思った通りにやっぱり勇者が中央で起動した機器だったみたいだ。すぐに通信が入る。
『聞こえてますかジゼロワン殿?』
「聞こえてますよ。遅かったですね」
私の予想ではアズバインバカラから中央へとたどり着く日程を考慮しても、一日くらいはもっと早くこの通信が入っててもおかしくないと思ってたんだけど……
とりあえずは勇者の手前、それなりに威厳を見せる対応をするように心がける。勇者にはやけに尊敬されてるからこっちも大変だ。
『すみません。ですがこちらは大丈夫です。なかなかに協会の派手な歓迎を受けたくらいですよ」
「まあ勇者が大丈夫だというなら大丈夫なんでしょう。心配はしてませんよ」
そわそわしてたくらいだからね。別に全然心配なんてしてない。本当だもん。そもそもがこの世界の住民たちは十分私達よりも弱いってことはわかってるし。
「エネルギーは大丈夫ですか? 魔王じゃあるまいし、勇者にそこら辺の心配はあまりしてませんけど」
『それならば問題はありません。協会の刺客の力を取り込み今は自身で変換可能となりました』
「そうなのですか?」
『はい、これで自立稼働時間が大幅に伸びました。それにジゼロワン殿のお手を煩わせる事も減らせます』
「それは……お見事です」
まさかそんなことになってるとは驚きである。魔王も勇者もこの世界ではエネルギーを補給する術が私から直接的な供与をするしかなかったんだけど……どうやら勇者はそれが自身でできるようになったらしい。それはとても大きなことだ。なにせ私からの供与しかできないと、そのエネルギーは有限になっちゃうからね。
私からの供与が出来ないから、必然的に中央に行ってる間は節約する意識をもって力を使うしかないと思ってた。それが最大の不安要素だった訳だよね。
なにせ全力出せれば、間違いなくこの世界の奴らなんて勇者も蹴散らせるほどの力を持ってる。けど節約してエネルギーの残量に気を配りながらだとどこかで足元をすくわれるかもしれない――そんな懸念があった。
でもそっか……自身でこの世界の力を自身のエネルギーに変換できるようになったんだ。やっぱりG-01が成長するように、存在を作り替えられた勇者や魔王もまだまだ成長するみたいだ。
普通の生物とかではなくなってると思うけど……完成されたものになってなくてよかった。
(でもこれは魔王が黙ってないね)
なにせ勇者と魔王は張り合ってる。いや正確には魔王が一方的に張り合ってるんだけど、これは勇者にとって大きなアドバンテージだからね。魔王が焦るのは目に見えてるよ。
『それでですが、中央におられた王族の方々がここを脱出して、アズバインバカラへと向かう事になりました。早馬が走ってますが、それよりもこちらの方が早いと思って伝えておきます』
「そうですか。まあエネルギーを補給できるようになったあなたがいれば問題ないでしょう。ラパンさんにはこちらから伝えておきます」
『よろしくお願いいたします』
そういって通信は切れた。王様が来るらしい。なんかアズバインバカラがどんどんとめっちゃ重要な場所になってる気がする。
『聞こえてますかジゼロワン殿?』
「聞こえてますよ。遅かったですね」
私の予想ではアズバインバカラから中央へとたどり着く日程を考慮しても、一日くらいはもっと早くこの通信が入っててもおかしくないと思ってたんだけど……
とりあえずは勇者の手前、それなりに威厳を見せる対応をするように心がける。勇者にはやけに尊敬されてるからこっちも大変だ。
『すみません。ですがこちらは大丈夫です。なかなかに協会の派手な歓迎を受けたくらいですよ」
「まあ勇者が大丈夫だというなら大丈夫なんでしょう。心配はしてませんよ」
そわそわしてたくらいだからね。別に全然心配なんてしてない。本当だもん。そもそもがこの世界の住民たちは十分私達よりも弱いってことはわかってるし。
「エネルギーは大丈夫ですか? 魔王じゃあるまいし、勇者にそこら辺の心配はあまりしてませんけど」
『それならば問題はありません。協会の刺客の力を取り込み今は自身で変換可能となりました』
「そうなのですか?」
『はい、これで自立稼働時間が大幅に伸びました。それにジゼロワン殿のお手を煩わせる事も減らせます』
「それは……お見事です」
まさかそんなことになってるとは驚きである。魔王も勇者もこの世界ではエネルギーを補給する術が私から直接的な供与をするしかなかったんだけど……どうやら勇者はそれが自身でできるようになったらしい。それはとても大きなことだ。なにせ私からの供与しかできないと、そのエネルギーは有限になっちゃうからね。
私からの供与が出来ないから、必然的に中央に行ってる間は節約する意識をもって力を使うしかないと思ってた。それが最大の不安要素だった訳だよね。
なにせ全力出せれば、間違いなくこの世界の奴らなんて勇者も蹴散らせるほどの力を持ってる。けど節約してエネルギーの残量に気を配りながらだとどこかで足元をすくわれるかもしれない――そんな懸念があった。
でもそっか……自身でこの世界の力を自身のエネルギーに変換できるようになったんだ。やっぱりG-01が成長するように、存在を作り替えられた勇者や魔王もまだまだ成長するみたいだ。
普通の生物とかではなくなってると思うけど……完成されたものになってなくてよかった。
(でもこれは魔王が黙ってないね)
なにせ勇者と魔王は張り合ってる。いや正確には魔王が一方的に張り合ってるんだけど、これは勇者にとって大きなアドバンテージだからね。魔王が焦るのは目に見えてるよ。
『それでですが、中央におられた王族の方々がここを脱出して、アズバインバカラへと向かう事になりました。早馬が走ってますが、それよりもこちらの方が早いと思って伝えておきます』
「そうですか。まあエネルギーを補給できるようになったあなたがいれば問題ないでしょう。ラパンさんにはこちらから伝えておきます」
『よろしくお願いいたします』
そういって通信は切れた。王様が来るらしい。なんかアズバインバカラがどんどんとめっちゃ重要な場所になってる気がする。
「ファンタジー」の人気作品
-
暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが-
4.9万
-
転生貴族の異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒~-
7万
-
クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!-
4.8万
-
異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~-
2.3万
-
妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~-
1.6万
-
劣等眼の転生魔術師 ~ 虐げられた元勇者は未来の世界を余裕で生き抜く ~-
1.1万
-
勇者になれなかった俺は異世界で-
2.4万
-
引きこもりLv.999の国づくり! ―最強ステータスで世界統一します―-
2.3万
-
転生貴族のハーレムチート生活【120万pv突破】-
5.5万
書籍化作品
-
【書籍化】婚約者に「あなたは将来浮気をしてわたしを捨てるから別れてください」と言ってみた-
-
0
-
-
年下御曹司は白衣の花嫁と極夜の息子を今度こそ! 手放さない-
150
-
パーティーを追放された俺は、隠しスキル《縁下》で世界最強のギルドを作る-
112
-
勇者パーティーを追い出された死霊魔術師はリッチになって魔王軍で大好きな研究ライフを送る-
4
-
星乙女の天秤~夫に浮気されたので調停を申し立てた人妻が幸せになるお話~-
127
-
運命の赤い糸が引きちぎれない-
9
-
二度追放された冒険者、激レアスキル駆使して美少女軍団を育成中!-
-
847
-
-
風使い練成術師、防御重視は時代遅れとパーティ追放(10か月ぶり9度目)される~路頭に迷いかけたけど、最強火力をもつ魔女にスカウトされた。守備が崩壊したと言われてももう遅い。今は最高の相棒がいるので~-
240
-
【コミカライズ】恋に恋する侯爵令嬢のこじらせ恋愛-
52

コメント
コメントを書く