転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)
運命という世界線を壊せ 313
「協会はどうあっても魔法を血浄以上の物を提供する気はないのですか? 協会が血浄以上の物を提供できると民がしれば、それを求めるはずです」
「それは混乱につながるのですよ」
協会側の意見として、俺は勝手にこれ以上はない……という態度をとる。いやだって、事実血浄以上の魔法的な何かを協会はずっとおろしてないし……追い詰められてる筈なのに、それをしないってことは、これ以上自分たちの切り札である魔法を外に出す気はないっていう表れだと思う。
だから俺は適当に喋ってるが、あながちまちがってはないと思ってる。
「ですが、このままでは協会は民を救うことができません。事実、街は砂獣によって落とされてる。協会はどうするつもりなんですか?」
「それはですね……子供が考えることではありません。色々と考えていますから、大丈夫ですよ。中央だけではなく、全てが救われる術を考えています。それはとても難しいですが、私達協会は諦めてなどいません」
俺は言い訳らしい事をがんばっていう。子供に言う事ではない――うん、汚い大人がいいそうでよかったと思ってる。実際、子供に話すようなことじゃない――ってことで誤魔化すことは多いだろうしな。世の中の大人はよく使ってるだろう。
それにプライムは三歳である。普通こんな話しないから。
「皆さんに魔法を広めたほうが簡単だと思いますが? 協会だけでは手が足りないのは明白です。血浄という力のおかげで、これまで町はそれぞれ自主防衛が出来てたのです。それが及ばなくなってきてるのなら、次のカードを切るべきではないですか?
手遅れになる前に……このままではその内中央だけが孤立してしまいます」
「中央以外の全ての街が落ちると言いたのかプライム!!」
アヴァーチェが慄きながらそういってる。信じたくはないんだろう。まあ実際はジャルバジャルとアズバインバカラが沈むことはない。なぜなら、魔王とジゼロワン殿がいるからだ。でもそれを言う奴はここにはいない。だからアヴァーチェには確信めいたようなプライムのその言葉を恐れる。
「落ちますよ兄上。このままでは遠くない未来にそうなります。そうなってからは手遅れなのです! 協会は全ての人を救うのでしょう? なら今すぐに行動に移さないといけない。協会はどうするんですか?」
ここらへんだろう……もう十分この神父は追い詰められた。今の俺にここから反撃する手はない。そして口が出ないのなら……手を出すのが最低な奴の習性である。
「ふっふっふ……どうやら君の弟は危険な思想に染まってるみたいだ。教育が必要なようです。すこし厳しい教育が……」
俺のその言葉に何かを感じたのか、アヴァーチェが「やめてください、アイツは私の――」といって服をつかもうとしてくる。それを払いのけて俺は叫んだ。
「貴方も教育を受けたいのですか!! 君の弟は危険な……そう危険分子なんですよ!!」
そういって俺はプライムに近づいていく。おびえたように後ずさりするプライム。
「さあ、お仕置きの時間です」
そういって手をのばして、あと少しでつかめる……と思ったとき――「ごめなさい!!」――という言葉と共に、アヴァーチェの奴がプライムの手を引いて周囲を舞ってる砂の中に飛び込んできえていった。
「ふう、これでアヴァーチェも協会をでるだろう」
狙い通りだな。
「それは混乱につながるのですよ」
協会側の意見として、俺は勝手にこれ以上はない……という態度をとる。いやだって、事実血浄以上の魔法的な何かを協会はずっとおろしてないし……追い詰められてる筈なのに、それをしないってことは、これ以上自分たちの切り札である魔法を外に出す気はないっていう表れだと思う。
だから俺は適当に喋ってるが、あながちまちがってはないと思ってる。
「ですが、このままでは協会は民を救うことができません。事実、街は砂獣によって落とされてる。協会はどうするつもりなんですか?」
「それはですね……子供が考えることではありません。色々と考えていますから、大丈夫ですよ。中央だけではなく、全てが救われる術を考えています。それはとても難しいですが、私達協会は諦めてなどいません」
俺は言い訳らしい事をがんばっていう。子供に言う事ではない――うん、汚い大人がいいそうでよかったと思ってる。実際、子供に話すようなことじゃない――ってことで誤魔化すことは多いだろうしな。世の中の大人はよく使ってるだろう。
それにプライムは三歳である。普通こんな話しないから。
「皆さんに魔法を広めたほうが簡単だと思いますが? 協会だけでは手が足りないのは明白です。血浄という力のおかげで、これまで町はそれぞれ自主防衛が出来てたのです。それが及ばなくなってきてるのなら、次のカードを切るべきではないですか?
手遅れになる前に……このままではその内中央だけが孤立してしまいます」
「中央以外の全ての街が落ちると言いたのかプライム!!」
アヴァーチェが慄きながらそういってる。信じたくはないんだろう。まあ実際はジャルバジャルとアズバインバカラが沈むことはない。なぜなら、魔王とジゼロワン殿がいるからだ。でもそれを言う奴はここにはいない。だからアヴァーチェには確信めいたようなプライムのその言葉を恐れる。
「落ちますよ兄上。このままでは遠くない未来にそうなります。そうなってからは手遅れなのです! 協会は全ての人を救うのでしょう? なら今すぐに行動に移さないといけない。協会はどうするんですか?」
ここらへんだろう……もう十分この神父は追い詰められた。今の俺にここから反撃する手はない。そして口が出ないのなら……手を出すのが最低な奴の習性である。
「ふっふっふ……どうやら君の弟は危険な思想に染まってるみたいだ。教育が必要なようです。すこし厳しい教育が……」
俺のその言葉に何かを感じたのか、アヴァーチェが「やめてください、アイツは私の――」といって服をつかもうとしてくる。それを払いのけて俺は叫んだ。
「貴方も教育を受けたいのですか!! 君の弟は危険な……そう危険分子なんですよ!!」
そういって俺はプライムに近づいていく。おびえたように後ずさりするプライム。
「さあ、お仕置きの時間です」
そういって手をのばして、あと少しでつかめる……と思ったとき――「ごめなさい!!」――という言葉と共に、アヴァーチェの奴がプライムの手を引いて周囲を舞ってる砂の中に飛び込んできえていった。
「ふう、これでアヴァーチェも協会をでるだろう」
狙い通りだな。
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