転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)
運命という世界線を壊せ 68
子供を泣かしてしまった。しかもかなりの大号泣である。なんかちょっと罪悪感が……しかも結構大変だったし。まさか太陽が攻撃をしてこようとは……てかあれって……
「AI分析してる?」
『はい、勿論です』
「なにか言いたいことあるんじゃない?」
『言いたいこと……ですか? そうですね。あんな小さな子を泣かして、酷い人ですね』
「あれはー不可抗力っていうかー」
私はいまだ泣いてる彼女を見る。流石にそろそろ落ち着いていいと思うんだけど……
『怖かったんではないですか?』
「悪かったわね、無駄にデカくて」
『そうではないですよ。彼女、覚醒してるじゃないですか。見えたんじゃないでしょうか?』
「うーん、どうだろう。寧ろ、ここままで泣くとなると、彼女の目には望んだ物が見えてたのかも?」
既に太陽からは離れて落ちてる私達。怖い物はないはずだ。まあ私が怖いのはしょうが無い。私というかG-01だけどさ。でも実際この子が本気でG-01を怖がってるのとはおもって無い。だって本当に怖かったら、石を投げるなんてできるだろうか? この子はちゃんと私が何もしないと分かってた上でやってたと思う。女の子だもんね。そこら辺ちゃんと分かった上でやってたと思う。だからG-01を怖がって泣いてるとは思えない。恐怖ではないとすれば、恐怖以外で出る涙はうれし涙じゃん。それに原因となった太陽から離れても泣いてる。惜しんでる用にも見える。この子は手を伸ばしてたしね。
だから、別の何かが見えてたって推測も立つ。
「ぽーに?」
「うん、頼んだわよ」
ポニ子が彼女を慰めることを買ってくれた。だから任せることにする。ポニ子は子供に人気だし、上手くやってくれるだろう。私達はアズバインバカラへと降りてくる。下には子供や大人も沢山いた。私が落ちてきたから、皆一斉に着地地点から離れてる。
「あぶないよー」
そんな事を言っても聞こえはしないけどね。私は泣いてる彼女を驚かせないように優しく着地する。そして腰を落として、手の中の彼女を解放した。
「ネナンちゃん!!!」
手の周りに子供達が集まってくる。どうやら、皆ネナンと呼ばれた彼女を心配してたみたいだ。良い子達じゃないか。
「ぽに」
そう言ってポニ子がネナンの手を取って先導しようとしてる。大人達は私……というかG-01にびびって近付いてこない。子供達は相手してたから慣れてるんだよね。そこは子供の好奇心のすごさに感心するべきか。
「皆……」
「ネナンちゃん、目が……」
誰かがその事実に気付いた。そうなのだ。なんか太陽に近付いたら、ネナンちゃんの目が再生された。しかもただの再生じゃない。彼女の目の色はこの世界で一般的なのかわからないが、灰色っぽい色だった。けど、彼女の左目は黒目の部分がキラキラと砂が光を受けて反射してるかのようになってる。そしてそこにはものすごい力が内包されてるのも確認した。どうやらネナンちゃんは大きな運命を背負ったのかも知れない。私のせい? いやいや、知らないそんなの。
「AI分析してる?」
『はい、勿論です』
「なにか言いたいことあるんじゃない?」
『言いたいこと……ですか? そうですね。あんな小さな子を泣かして、酷い人ですね』
「あれはー不可抗力っていうかー」
私はいまだ泣いてる彼女を見る。流石にそろそろ落ち着いていいと思うんだけど……
『怖かったんではないですか?』
「悪かったわね、無駄にデカくて」
『そうではないですよ。彼女、覚醒してるじゃないですか。見えたんじゃないでしょうか?』
「うーん、どうだろう。寧ろ、ここままで泣くとなると、彼女の目には望んだ物が見えてたのかも?」
既に太陽からは離れて落ちてる私達。怖い物はないはずだ。まあ私が怖いのはしょうが無い。私というかG-01だけどさ。でも実際この子が本気でG-01を怖がってるのとはおもって無い。だって本当に怖かったら、石を投げるなんてできるだろうか? この子はちゃんと私が何もしないと分かってた上でやってたと思う。女の子だもんね。そこら辺ちゃんと分かった上でやってたと思う。だからG-01を怖がって泣いてるとは思えない。恐怖ではないとすれば、恐怖以外で出る涙はうれし涙じゃん。それに原因となった太陽から離れても泣いてる。惜しんでる用にも見える。この子は手を伸ばしてたしね。
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