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転生者は異世界で進化を繰り返す

弥馬內 亮助

家族の反応、そして称号、スキル説明

「はい、これが僕のステータスです。」

僕が家族にステータスを見せると、僕を除いた家族一同が固まっていた。

「「「「………………」」」」

「あのぉー、どうしました?」

「どうしました?ではない。これはどういうことだ。アダム。なぜ、固有スキルを8個所持しておる。」

僕は、父上の言葉でなぜ家族一同が固まっていたのかがわかった。そして、僕はやらかしたことに気づいた。

(そういえば、このアルカディアでは固有スキルは大抵1個でまれに2個所持できるというのが、常識だったなぁ。どうしようかな?)

『アテナ、どうすれば良いと思う?』

僕は、アテナにそう聞いてみた。

『そうですねぇ、それでは、私が説明しましょうか?もちろん、アダム様が神々と会ったことがあることと、転生者であることはふせておきますので。』

『うん、それじゃあお願い。』

僕は、父上方への説明をアテナに任せた。

『初めまして、アダム様のお父様、お母様、そしてお姉様方。』

「誰だ!?」

父上方は突然聞こえてきた声に驚いていた。

『私は、アダム様のスキルでアテナと申します。以後お見知りおきよ。ここからは私が、アダム様の固有スキルがなぜこのようになっているのか説明させていただきます。それと、先に言っときますが、私と話したい時は頭に伝えたいことを思い浮かべれば私に伝わります。』

『あ、ああ。此方こそよろしく頼む。それでは、アテナ殿説明を頼めるだろうか。』

『承知しました。それでは、なぜアダム様の固有スキルが私もあわせて8個もあるかと言いますと、簡潔に申しますと、神々の加護を受けし者という称号の恩恵にございます。』

『なぜ、アダムは神々からこんなに加護を頂いたのだ?』

『それは、お答えすることはできません。ただいえることは、アダム様は神々の使いではないということだけです。』

『そうか。アテナ殿説明感謝する。』

『アテナ、ありがとうね。』

『いえ、お役に立てて嬉しいです。』

僕とアテナ念話をしていると、父上が話しかけてきた。

「アダム、アテナ殿のお陰でお前のステータスがなぜその様なことになっているのかはわかった。だが、気を付けろよ。お前のステータスははっきり言って異常だ、そのため使いどころには気を付けろ。そして、悪事にはその力を使うな。下手したら、お前をめぐって戦争が起きる。私ではお前を守るにも限度があるからな。」

「わかりました、父上。僕はこの力を困っている民のために使うと誓いましょう。」

僕と父上がこのように話していると、後ろからベル姉さんが抱きついてきた。

「アー君、凄い!神様達から加護を貰ったり、あとは、固有スキルが8個もあったり、アー君はやっぱり私の自慢の弟だよ。」

ベル姉さんがそう言いながら、抱きつく力を強めた。ここで今さらだが、ベル姉さんとエマ姉さんの歳だが、ベル姉さんが今年で10歳、エマ姉さんが8歳だ。なぜ急に歳を確認したかというと、ベル姉さんは10歳の平均よりも胸が、大きいのだ。そのため、抱きつかれると背中にその胸の感触が伝わってきて心臓に悪い。エマ姉さんは…平均ぐらいだ。

「べ、ベル姉さん。苦しいからそれやめて。」

「ご、ごめんね、嬉しくてつい」

 ベル姉さんはそう言いながら、抱きつく力を緩めて僕を解放してくれた。僕は解放されたとき、名残惜しさからベル姉さんの胸を見てしまいそうになったが、エマ姉さんからくる鋭い視線によって見ることはなかった。

「アダム、やはりお前は凄いな。だが、何がとは言わんが、自重しろよ。」

エマ姉さんからも称賛の言葉を頂いたが、最後に釘を刺されてしまった。

「アダム、父上と同じことになるけども、その力を悪事には使ってはいけませんよ。貴方は公爵家の人間なのですから。」

「はい、母上。肝に命じます。」

そう、僕はこのガイア王国の公爵家の長男だ。このガイア王国に存在する貴族の階級は上から王族→公爵→侯爵→伯爵→子爵→男爵→準男爵→騎士となっている。そのため、公爵家の長男である僕は、子供のため爵位は持ってはいないが、それでも、伯爵相当の権限があるため、自分の一つ一つの行動に責任を持たなければならない。中には、権力を乱用して民を困らせている貴族もいるため、それを止めるのも僕達の役目だ。

「皆、そろそろ家に帰ろう。そろそろ日が落ちそうだ。」

父上の言葉で僕達は帰る支度をして、家に帰った。
そして、家に着いた時にはもう、食事の準備が出来ていたので食事にした。食事が終わったあとは各自やることを済まして、部屋に戻った。

『アダム様、今日1日お疲れさまでした。よろしければ、称号とスキルの説明をしようと思っていたのですが、もしお疲れならば明日やりますが、いかがなさいますか?』

『まだ大丈夫だから、お願い。』

『承知しました。』

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