狐耳の少女は現代では変ですか?

ピタゴラス

妖鬼界へ行く


「妖鬼界へ行くんだけど君たちもついてくるかい?」
「妖鬼界とは何ですか?」
「この世界には、天国、神魔界、冥界めいかい妖鬼界ようきかい、人間界、地獄、そして四次元並行世界パワレルワールドいわゆる異世界、精霊界、妖精界の9つの世界があるんだ。」
「そんなに世界があるんですか!! 初耳です!!」
「まぁ教科書に載る歴史とは違うからね。」
「その中でも、妖鬼界と精霊界、妖精界は、人間界と近いからこそ、たまに存在しないはずの精霊や妖精、妖怪、鬼などが見られることがあるんだよ。」
「教科書とは違うとは?」
「教科書に載ってる歴史と文献や伝承とかでは、違うのさ。まぁ悪鬼は昔からいたんだけど、そのことを隠したい人間が歴史を改ざんすることで隠しちゃうと、後世の人には、何も分からない。」



「例えば、第一次世界大戦中のベルギー国内では、悪鬼がたくさん現れたそうだ。だけど、そのことは秘密裏に処理され、国民には一切知らされなかったそうだ。」
「何故、そんなのこと知ってるのですか?」
「世界には、UMAとして悪鬼や妖怪が、確認されていて、それらの被害は、国家機密扱いになっている。これらを知るのは、陰陽庁と閣僚の一部、内閣総理大臣、天皇などだけ」
「そして、秘密裏にそれらを祓ってるのは僕ら十二天将と裏十二天将の24名で構成される陰陽庁国際悪鬼祓あっきばらい局特別部隊さ。」
「国家機密をあっさりと言ってもいいんですか?」
「うん、どうせ言わないといけないし、後輩の陰陽師にはね。」
「どういうことや?」
「陰陽庁国際悪鬼祓局特別部隊は、国連機関の
UMOの協力の元、世界各国に陰陽師を着実に増やしつつある。それに、君たち奨学生を育成役にすることで、切磋琢磨せっさたくま出来るから後輩の陰陽師を育てるのにはちょうどいい し、それに陰陽師をし続ければ裏の歴史に嫌でも触れる機会が多くなる。教えるのが早くても遅くても変わらないからね。」
「嫌でもってグロイのもあるんどすえ?」
「うん、ほとんどグロいかな。特にHィーものとかもあるから意外と下ネタに耐性がつくようになる。」



「それは、女子としては、最悪ですね。」
「うん、そうだね。(はっきり言いおるわー)」
「あはは そんなにはっきり言わなくてもいいんじゃないかな?」
「あっ すいません 」
「麻琉は、結構、そっち系の話に耐性が着くようなところに行ってるわけ?」
「え? うん、まぁー?」
「意外と女の子らしい一面が垣間見えた所で
妖鬼界に行きますか。」
「え? ちょっとそれはどういうことかな?」
「さてさて、あの子たちも連れてかないと」
「神楽、小町に連絡しておいて」
「了解です 」



「小町か 今からそちらの世界に向かう 準備よろしく。」
「仙狐を鞍馬天狗妖鬼警察本部長くらまてんぐ ようきけいさつほんぶちょうに会わせて、保護を確認してもらうのとぬらりひょん妖鬼界首相と会わないと行けないからみんなには、この子達と一緒に警察本部に向かって」
「襲われることは無いんですか?」
「無いとは言えないけど僕の式神を2体つけるから大丈夫だし、将太も麻琉も一緒に行くから大丈夫」
そうして、妖鬼界へと向かう冬馬 ルナシー、レイン、マインたちは、妖怪がいる世界への入口がある家の裏に集まった。
「式神 安倍晴明、天照大神 」



「久しぶりね 冬馬くん」
「お久しぶりですね。天照大神」
「これが式神ですか。神様をそのまま式神にしてるんですね。」
「うん、実化っていう僕の能力で、式神として安倍晴明と天照大神を具現化して、式神にして神を操ることが出来るそんな能力かな。」
「あらやだ。この子可愛いじゃない 」
「その子は、原由希さんで、多分、晴明と同じ京都出身」
「なるほどね。それで懐かしい匂いがするわけね。」
「これから妖鬼界へと向かうからみんな気を付けてね。晴明と天照大神は、警察本部向かって 僕はぬらりひょんにあってくる。」
「分かったわ。」
「了解したわ。」



「あと武甕槌命たけみかづちっていう武芸の神様にもあって、これを」
「刀ですか?」
「うん、この刀には、武甕槌命の力と呪力によって、切れ味が抜群 たまに使うし、力を入れてきてもらって欲しいんだ。一応、話は通してあるから大丈夫だよ。」
「あとは、よろしく」
そう言って一足早く妖鬼界へと足を踏み入れて行った冬馬を見て、それの後に続くように入って行く将太たちは、妖怪の世界へ
「こんにちは 将太さん 」
「小町さん、こんにちは」
「この方が小町さんですか」
「はい そうです。あっちゃんと聞いてるので大丈夫ですよ。」



「小町 さっさと、警察本部に向かうぞ」
「え? 神楽どうしたのですか?」
「妖怪たちが群がってくる。安倍晴明と天照大神が来たことで、妖怪たちの好奇心が爆発してるんだろう。」
「そうなのかしら」
「とりあえず、ここから離れましょう。」
「しかし、この世界は、色んな国の溶解がおられますなー」
「妖鬼界は、日本以外の国々にも広がるようになっていて、日本妖怪と西洋妖怪、中国妖怪など様々な種類のものがいます。」
「それだけじゃないわよ。目玉ちゃんもおるわよ。」
「バッグベアードという、妖怪が居てな アメリカの妖怪なんだけど物凄い妖力を持っていて、その妖怪は、この世界の大統領を務めてる。」
「そうなのですか。」
「バッグベアードとか妖怪とか初めて見たのだー」
「私も初めて見ました。」



「見る世界全てが君たちの初体験か それはそれで良さそう」
「ある意味童心を忘れてる大人よりも良い存在かもしれないね。」
「まぁこの子達がどの世界に住んでいたのかは正直、わからないんですけどね。」
「えぇ やはりそうですよね。この子達がいる世界の文献は、この世界に無く過去に来たということも無さそうなんですよね。」
「妖鬼警察本部の隅々まで探しては見たもののわからないので、とりあえず、警察本部に、保護認定書を受け取って行ってください。」
「OKです。」




「意外と、近いところにあるんですね。」
「ここが、妖鬼天狗警察本部です。」
「久しぶりに来たわね。大天狗と会えるかしら。」
「立ち会う形なら会えるかと」
「おぉーやった」
「私たちも、3人じゃ怖い」
「大丈夫だよ。俺らが一緒について行くからね。」
「じゃあ、全員で向かいましょうか」
「そうですなー」

さて、次回は、ルナシー、レイン、マインたちは、妖鬼天狗警察本部本部長と会い、話をします。そして明かされる異世界へ戻る方法とは?




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