現代社会にモンスターが湧いた件〜生き残るために強くなります〜
閑話 明智 ソフィア
僕は自他ともに認める"天才"である。
しかも、アメリカと日本のハーフであり、非の打ち所の無いほどの美貌を兼ね備えている完璧美少女なのだ。
因みに、母はアメリカ人で父が日本人である。
そして小さい頃から一度、見たものや聞いたものは、全て覚えてしまう才能を持っていた。
所謂、完全記憶というやつだ。
だから、この記憶力を周りは羨ましがり、時には醜い嫉妬心を向けられることをあった。
しかし、僕はそんなことは気にしない。
何故なら、好きなことに夢中になっていれば、周りのことなんて全く気にならないからだ。
僕が好きなことは知識を蓄えること.......それも、異常なくらい知識欲に溢れていた。
だから、小さい頃から両親から色んなことを聞いたり、たくさんの本を読んで知識欲を満たしていたものだ。
そんな僕だからか、学校の成績は常にトップで、高校と大学は推薦で簡単に入れた。
しかし、大学で教わることや研究することは、どれも自分にとっては退屈なものばかり.......とっくに学んだ事ばかりやっていたのだ。
だから、大学は直ぐ辞めた。
そんな時、とある人から誘いがあって、今の研究施設に務めることになったのだ。
そこでは、医療や生活に役立つものを開発するために日々励んでおり、初めてのことばかりで最初は楽しかった。
それも数ヶ月だけだ。
半年も経たないうちに、その研究施設で行われていることを全て自分の知識に蓄え、さらに発展したものを次々に発明してしまったのだ。
一番の発明は『宿題やってくれーる君』という名前のAIロボットだ。
毎日のように勉学に励んでおり、自分の時間を作れない人のために開発したものだ。
しかし、商品化はされなかった.......何故だろうか?
そして、世紀の大発明をした時から、なんのやる気を起きなくなってしまった。
見たものや聞いたものは完璧に覚えてしまうし、やろうと思えば他人の研究を更に発展させることが出来る。
人生が急につまんなくなってしまったのだ。
だから、自分の趣味に時間を費やすことにした。
昔から好きだったラノベや漫画を読み漁り、今まで抑えていた厨二病魂を解放したのだ。
他にも苦手な運動をしてみたりしたのだが、体力がなさすぎて100メートルくらいのランニングでバテてしまった。
なので、運動はやめる。
そんな自堕落な生活を送っている時、世界が変化した。
突如、謎の声が頭の中に響いてきたのだ。
その声は、どこか懐かしいような感じがして心地よかった。
頭痛が引いた後、僕は歓喜した。
何故なら、ずっと夢に見ていたファンタジー世界が現実となったからだ。
まぁ、異世界に行ったわけではなく、現代社会にステータスやモンスターが現れたから、ファンタジー世界なのか微妙なところなのだが、そんなことはどうでもいい。
そして、なんの迷いもなく職業を『錬金術師』にした。
だって、現実で錬金術とかやってみたかったんだもん。
そんな幼稚な理由で、僕は職業を選びました。
その日からは、モノクロの世界に色が戻ったかのように、僕の人生は輝いていた。
新しい知識を【叡智】から蓄えて、研究施設内にいるオーガたちを倒しまくり、長年の夢だったゴーレムの開発も始めた。
そんな生活を3日間続けていた頃に、彼らは現れたのだ。
右腕がスライムになり『魔人』へと進化した少年と、見た目は可憐な黒髪の小さな少女。
僕は思った.......この少年は最強系主人公で、このあと僕と出会って一緒に冒険する仲間になるのだと.......理由は分からないが、直感的に思ったのだ。
しかし、実際は違った。
少年はオーガ程度に手こずり、あまつさえ追い詰められる程の力しか持っていなかったのだ。
それでも、圧倒的に力では劣っている相手に恐れず接近戦を挑み、鉄の剣のみで複数のオーガと果敢に戦っている姿を美しく見てた。
そして、同時に羨ましくも思った.......自分も少年や物語の主人公のように、自分よりも強い相手を剣のみで戦ってみたいと思ってしまったのだ。
しかし、自分に接近戦が出来るほどのステータスは持っていないし、動くことが苦手である。
そこで気づいたのだ.......彼は最強系主人公ではなく、仲間と共に成長して強くなっていく主人公なのだと。
まぁ、ずっと一人で寂しかったというのもある.......いや、七割はそれが理由かも。
だから、まずは仲間になるためにオーガたちから助けて、そのあと一緒に冒険する理由を作る。
そして、颯爽と現れて圧倒的な力でオーガ共を殲滅するのだ。
プランは完璧。
あとは実行するのみだ。
「そこの少年.......僕が手を貸してあげようか?」
こうして、明智 ソフィアと佐藤 空は出会ったのだった。
しかも、アメリカと日本のハーフであり、非の打ち所の無いほどの美貌を兼ね備えている完璧美少女なのだ。
因みに、母はアメリカ人で父が日本人である。
そして小さい頃から一度、見たものや聞いたものは、全て覚えてしまう才能を持っていた。
所謂、完全記憶というやつだ。
だから、この記憶力を周りは羨ましがり、時には醜い嫉妬心を向けられることをあった。
しかし、僕はそんなことは気にしない。
何故なら、好きなことに夢中になっていれば、周りのことなんて全く気にならないからだ。
僕が好きなことは知識を蓄えること.......それも、異常なくらい知識欲に溢れていた。
だから、小さい頃から両親から色んなことを聞いたり、たくさんの本を読んで知識欲を満たしていたものだ。
そんな僕だからか、学校の成績は常にトップで、高校と大学は推薦で簡単に入れた。
しかし、大学で教わることや研究することは、どれも自分にとっては退屈なものばかり.......とっくに学んだ事ばかりやっていたのだ。
だから、大学は直ぐ辞めた。
そんな時、とある人から誘いがあって、今の研究施設に務めることになったのだ。
そこでは、医療や生活に役立つものを開発するために日々励んでおり、初めてのことばかりで最初は楽しかった。
それも数ヶ月だけだ。
半年も経たないうちに、その研究施設で行われていることを全て自分の知識に蓄え、さらに発展したものを次々に発明してしまったのだ。
一番の発明は『宿題やってくれーる君』という名前のAIロボットだ。
毎日のように勉学に励んでおり、自分の時間を作れない人のために開発したものだ。
しかし、商品化はされなかった.......何故だろうか?
そして、世紀の大発明をした時から、なんのやる気を起きなくなってしまった。
見たものや聞いたものは完璧に覚えてしまうし、やろうと思えば他人の研究を更に発展させることが出来る。
人生が急につまんなくなってしまったのだ。
だから、自分の趣味に時間を費やすことにした。
昔から好きだったラノベや漫画を読み漁り、今まで抑えていた厨二病魂を解放したのだ。
他にも苦手な運動をしてみたりしたのだが、体力がなさすぎて100メートルくらいのランニングでバテてしまった。
なので、運動はやめる。
そんな自堕落な生活を送っている時、世界が変化した。
突如、謎の声が頭の中に響いてきたのだ。
その声は、どこか懐かしいような感じがして心地よかった。
頭痛が引いた後、僕は歓喜した。
何故なら、ずっと夢に見ていたファンタジー世界が現実となったからだ。
まぁ、異世界に行ったわけではなく、現代社会にステータスやモンスターが現れたから、ファンタジー世界なのか微妙なところなのだが、そんなことはどうでもいい。
そして、なんの迷いもなく職業を『錬金術師』にした。
だって、現実で錬金術とかやってみたかったんだもん。
そんな幼稚な理由で、僕は職業を選びました。
その日からは、モノクロの世界に色が戻ったかのように、僕の人生は輝いていた。
新しい知識を【叡智】から蓄えて、研究施設内にいるオーガたちを倒しまくり、長年の夢だったゴーレムの開発も始めた。
そんな生活を3日間続けていた頃に、彼らは現れたのだ。
右腕がスライムになり『魔人』へと進化した少年と、見た目は可憐な黒髪の小さな少女。
僕は思った.......この少年は最強系主人公で、このあと僕と出会って一緒に冒険する仲間になるのだと.......理由は分からないが、直感的に思ったのだ。
しかし、実際は違った。
少年はオーガ程度に手こずり、あまつさえ追い詰められる程の力しか持っていなかったのだ。
それでも、圧倒的に力では劣っている相手に恐れず接近戦を挑み、鉄の剣のみで複数のオーガと果敢に戦っている姿を美しく見てた。
そして、同時に羨ましくも思った.......自分も少年や物語の主人公のように、自分よりも強い相手を剣のみで戦ってみたいと思ってしまったのだ。
しかし、自分に接近戦が出来るほどのステータスは持っていないし、動くことが苦手である。
そこで気づいたのだ.......彼は最強系主人公ではなく、仲間と共に成長して強くなっていく主人公なのだと。
まぁ、ずっと一人で寂しかったというのもある.......いや、七割はそれが理由かも。
だから、まずは仲間になるためにオーガたちから助けて、そのあと一緒に冒険する理由を作る。
そして、颯爽と現れて圧倒的な力でオーガ共を殲滅するのだ。
プランは完璧。
あとは実行するのみだ。
「そこの少年.......僕が手を貸してあげようか?」
こうして、明智 ソフィアと佐藤 空は出会ったのだった。
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