伝説となった狩人達

さいぞう

十話


二日間…

地獄の戦いは続いたわ。

狩人達の無惨な骸だけが積もりに積もる。

やがて…
それは二人にもね…









おい!お前!

お…お前…









体の一部が無くなってるのにも気付いていない…
友の姿があった。









なんだ!…ゴボ…










お前……お前…










ふん……ゴブ…

お前には言われたくねえな!










ば……
ば…かやろうが…









ハハハ……

もう分かってっからよ…
いいんだよ…
…ガバア……ハア…ハア…

あ…あの歌唄ってくれよ…ハアハア…
いや。いらねえな。

気持ちわバガバァァ…悪いぞバカヤロウ…
な…泣くなよ?…

泣いたら悲しい歌になるからよ…










まともに歩けない友に肩を貸して…

もう一人が言ったわ。








うう…ハハハ…泣く?ズル…バカヤロウが…

まだまだ…行けるだろ?

足の一本くれえで、やめねえよな!










足どころじゃなかったわ。

その子は横腹からもう…
右足に至るまで無かったのよ…



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