伝説となった狩人達

さいぞう

終話


だから今でも恨んでいます。

私達を置いて一人で逝った、馬鹿なあの人を。




もっと話を聞いてあげればよかった…

私がもっと愛してあげればよかった…



もし愛が武器に変わったら…


私はあの夜に戻って…

愛のナイフを突き刺したい…



心変わりをしないように。

あの人の全てだった狩人というものに…

負けないように…















男って本当、不器用だね。


あの親友さ、飛竜刀を売ってね。

そのお金を、嫁さんの家にばれないように…

置いて行ったらしいよ?

そして、その嫁の旦那さんと同じ恰好で…
あの紅龍に挑んだの。






俺も心底…狩人なんですよ。



ってね。



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