伝説となった狩人達

さいぞう

九話


あれはなあ。
封龍剣でも何でもない。

ブレイズブレイドゆうてな、昔よう使われた普通の大剣や。










何で…嘘なんかつくんだよ!

なああ!!











ほなお前。
あいつに何か出来たんか?

親友やゆうて口だけの心配やったら、誰でもするぞ?

ごちゃごちゃぬかすなボケが。










う……だけど……

だけどさ!!











じゃかましわい。

強い武器ならなんぼでもある。
あのブレイズブレイドより強いのも造れた。


でもなあ。

もしあれが封龍剣でも、クソの役にも立たん場合が一つだけある。


それは、持つ人間自体が死んでる時や。


酒に溺れ…
自分で腹を決められん男に、何ゆうても無理やろ。


わしの所へ来た時、あいつはそんなんやった。
絶望と怨恨で死んでたわ。

神さんはよう見とる。

親友やったら、あいつの最期見に行け。


よお~~~目に焼き付けてこい。

今はもう…
あいつの腹は、どっしりと据わってるからな。


それは…
親友のお前しか出来んこっちゃ。


一回でも、友達言うたんやろが。

ほなそいつの生き様に、後からごちゃごちゃぬかすな。


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