伝説となった狩人達

さいぞう

八話


みんな死んで…
ただ一人残った時…


邪龍と殺りあってたのは、もうギルドの二人だけだった。


ああ、こいつらはよく知ってる。

喧嘩ばっかりしてたからな。


俺が勝ったり…
あいつらが勝ったり…

かなり強い奴らだった。


自分達がギルドと決まった時、あいつら謝りに来たよ。


すまん…ってな…


あいつら何も悪くねえのになあ。
同じ境遇なのによ。

俺の運が悪いだけ。



隠密はそれほど、悲しい仕事なんだ。


でもあいつらは、俺達の仕事を一つでも減らすように…


俺らの分の闇まで背負い…

隠密でも嫌がる仕事を、二人でこなしてた。



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