伝説となった狩人達

さいぞう

四話

そんな大事な話を聞いてもよ…

俺はやっぱり駄目だった。






狩人なんか、有名にならなきゃ意味ねえんだ!


この…この仕事だけは…
やらせてくれ!







わかったわ。
その変わり…私も行く。






腹に俺の子を宿したんだ。
行かせる気なんかなかったよ。


でもよ…


何を言っても聞かねえ、強情な女だから……







私はね…
あんたを有名にしたくない。


子供が出来たからって、一人締めにしたいんじゃない。

そんな名声が欲しいんじゃない。


ただ…ただ…


横に……私の横に…
いてほしいだけなんだよ。





あん時の俺に、あいつの言葉なんか…

届くはずもねえ。


小さいあいつの夢に…
気付くはずもない…


クソだったんだ。

俺はクソだったんだよ…

「伝説となった狩人達」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く