伝説となった狩人達

さいぞう

六話

ははは。

爺さん…


俺はあんたら竜人族には何の恨みもねえが…



人間は…
狩人はよぉ。

今でもたま~に…

殺したくなるんだ…



だから狩りに逃げてんのかも知れねえな。


あの野郎に出会ってからまだ一度も勝ってねえ。

その事がよぉ…

俺には救いなのかも知れねえ…





黒狼との初めての喧嘩は、見事にボコボコにされたそうじゃよ。

これは死んだな…

そう思ってのう。
この前の仕返しをしたそうじゃ。


思いきりガンくれてやったらしい。

最期の悪あがきに。






そしたらあの野郎…
俺を見下ろしながら…

声高く笑いやがった。






白狼は…
奴に生かされた事が…

何より我慢ならなかったと。


狩人が嫌いなのに…
狩人らしいプライドじゃのう。

ふぉ…ふぉ…

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