奴隷として召喚された俺は世界最強の暗殺者になる

世界攻略

第2話 奴隷少女



俺はそのまま何の抵抗も出来ずにこの女の家まで連れて来られた。




「これからよろしくだわ!可愛い娘ちゃん!」




両手を合わせ、満面の笑みを浮かべる。




「......」




俺が口を開かずに黙っていると、それに不満を持ったのか女は眉をひそめた。




「言いなさい!」




「よろしくお願いします」




女の命令に逆らえず、無理矢理口が開かれる。




「良いわよ。後、そうね。これから貴方の名前はピーちゃん!前可愛がっていた奴隷の子と同じ名前。素敵な名前でしょう?」




「はい。素敵です」




「それじゃ、これから私の取って置きの部屋に案内するからついてきなさい」




「わかりました」




女についていき、階段を降りると、そこに映ったのは薄暗い部屋だった。
目を細めても辺りがよく分からない。
すると、電気のスイッチを押す音が聞こえ、辺りに光が差した。




「え、、、何だよこれ...」




俺の目に映る光景に驚愕を隠せなかった。天井から吊り下がっている手錠に少女が両手を吊り下げられていたのだ。服は着ておらず、全裸。ボロボロの体に胸が痛むのを感じる。床には血がポタポタと今でも流れ落ちている。
見た目は亜人だが、俺とは違うような気がする。俺のは猫耳で今弱り切っている少女は狐耳だった。その幼い顔や体を見るに年齢は15歳程度だろうか。




「あ、ご、ご主人様。ご帰宅なされましたか。今夜はどんな躾を私になされるのですか?」




「どうしようかしら、まだ迷っているのよね。シンプルに鞭打ちか、爪抜きもいいわよねー」




女の考えている姿は本当に正気ではなかった。
それにこの少女は爪は手にしかなく、歯も無くなっていた。




「そうですか。楽しみにしてます。それであの、そちらの方は新しい人ですか?」




「そうよー。可愛い顔だったからつい買っちゃったのよねー。衝動買いって奴ー?これから躾るのが楽しみだわ!リアちゃんも仲良くしてね」




「仲良くなれるように頑張ります」




「ピーちゃん、自己紹介しなさい」




「えーと、佐藤りゅ...」




「違うでしょ!」




「俺はピーと言います。これからよろしくお願いします」




「よろしいわピーちゃん。あっそうだ!これから夜ご飯作るから、二人は親睦を深めていなさい」




「わかりましたご主人様」




そうして、バタンとドアが閉まる音と共に静寂が起きた。




「あ、あのー。これからよろしくお願いします」




「よろしく」




「あ、そうだ。私の自己紹介がまだでしたね。私はリア、遠く離れた、トコヤシの村というところから来たの、ピーさんはどこから?」




「俺は日本という国から来た。まぁ、わからないと思うけど」




「そうですか、いつか行ってみたいです」




「そうか?そんな良いところでもないぞ?」




「いえ、ピーさんが育った国なら良い国です!」




それはどこでも良いからどこか遠くに行きたいと言っているように聞こえた。




「そうか、そういうものなのか」




「はい!」




にこやかに笑うその少女はとても傷ついた目をしていた。




「お前も亜人だからここにいるのか?」




「はい...しょうがないです。人間様には逆らえません」




亜人だから、居場所がない。亜人だから人権がない。ふざけんな。




「お前、ここから逃げないか?」




「逃げる、、、ですか、私は逃げません」




「何で?そんなにぼろぼろにされてまで、ここにいる理由なんてないだろ」




「もう、ダメなんです。外に出ても、すぐに捕まり、蔑んだ目で見てくる。ここは人間の国ですからもし亜人がいたら見つかります。逃げるなんて不可能なんです」




「だったら。俺と逃げないか?確証はないが、お前となら逃げられる気がする」




「.......」




「俺を信じてくれ!お前と同じ俺を!」




「...わかりました。逃げましょう!でもピーさんは良いにしても私はこの手錠や足枷がある限り逃げれません、それに奴隷紋もあります」




「そうだな。この部屋に鎖が切れそうなもの...を」




と、部屋に吊るされていたり、床に置かれたままになっている拷問器具を色々と見ようとした時、勢いよく扉が開かれた。




「二人とも出来たわよー。少しは仲良くなったかしら」




「はい...」




「それは良かったわ。では夕ご飯をあげるわね」




両手に持っていた皿を俺たちの前へと置く。すると、その皿の上にあったのは人間が食べるべきではない、異質な物だった。




「これは何ですか?」




「これはね、前に飼っていた奴隷の肉よ」




「っっっっ!!人の肉ですか!?」




「人ではなくて亜人のね。何か不満がある?」




「いえ。特にはないです」




「なら、良かった!では召し上がれ!」




太った女に命令されると逆うわけにはいかず、強制力が働く。だんだんと近づいていく。あと数センチ、あと数ミリと異様な匂いに耐えられなくなった時、左手が無意識に皿を弾け飛ばした。




「す、すみません。手が滑ってしまって」




「私がせっかくピーちゃんのために作ったというのに、それが食べれないというのか!!!これは拷問が必要ね」




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