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色災ユートピア

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11.新しい上司

赦無と別れた白理は、眠ったままの少女をじーっと見ていた。
少女の顔に浮き出ている痣は、白理や赦無、S.0とは違うものだった。
どうして違うのだろう、そう思ってじぃっと見つめていると、少女が目を覚ました。

「んん…ここは…?」

「おはようございます、ここは最果ての本部ですよ。」

「本部…?あの…あなたはいったい…?」

「私は闇纏 白理です。あなたがヘレティクスに追われていたので、こちらで保護させていただいたんですよ。」

「…そう、だったんですか……。」

「あなたはここに来る前、何があったか覚えていますか?」

「その…全く覚えていません…。ごめんなさい、力になれなくて…。」

「ふむ…困りましたね、では他に覚えていることはありませんか?自分の名前とか。」

「名前…?」

少女は首を傾げる。
そして、少し考え込んで、顔を上げた。

「マト…そう呼ばれていた気がします。」

「マトちゃんですね、マトちゃんにはご両親はいらっしゃらないんですか?」

「いない…と思います…。」

「ふむ…。」

少女 マトは、落ち込んでいるようだ。
どうしようかと悩んでいると、白理の背後の扉が、プシュッと音を立てて開いた。

「あっ、お帰りなさいお兄様!」

白理は嬉しそうに笑った。
赦無は頷いて、マトに視線を向けた。

「ただいま白、その子起きたんだね。」

「はい、こちらマトちゃんです。」

「よ…よろしくお願いします…。」

「よろしく、マト。俺は赦無、白とは双子なんだ。」

「そうなんですか…?あっ…でも、見てみると確かに似てるかも…。」

マトは二人の顔を見比べて、頷いた。
まぁ確かに、二人の表情は正反対と言っていい。
別人に見えるのは仕方がないだろう。

「ありがとう。マト、君は行くあてがあるのか?」

「行くあて…?…いえ、ありません……。何をしていたのかも思い出せなくて…。」

「そっか、なら俺たちの隊に入らない?」

「隊…ですか?」

「そう、ディープ・ネロっていう隊でね、君なら入れないことはないと思うよ。」

「主な仕事はヘレティクスの討伐と、アウトサイダーの領域の調査です。私たちの顔を見てもらえば分かると思いますが、痣がありますよね?」

「はい…。」

「アウトサイダーの領域は、よほど強運出ないかぎり、人間には脱出不可能なんですよ。ただ、脱出すると、アウトサイダーは諦めて、この痣だけを残していくんです。」

「つまりこの痣は、攫っても無駄、という印みたいなものなんだ。痣があると、超人的な力を発揮するようになる。」

「言ってしまえば怪物です。私も昔、体を治そうと向かいました。」

「俺も白を連れて帰るために行ったよ。ゼロの協力もあって、無事戻ってこられたんだ。」

「ゼロ…?…あの、私の勘違いかもしれないんですけど…どこかで会ったことありますか…?」

「ふむ?私は覚えがありませんが…。」

「俺も。」

「すみません…、何故かお二人を見ると安心して懐かしい気持ちになるんです。」

ここに来て初めて、マトは笑みを浮かべた。
どうやら、ようやく安心出来たようだ。

「その…私、記憶がなくて…臆病だし、迷惑をかけてしまうかもしれないけど…、一緒についていってもいいでしょうか…?」

「あはは、マトちゃんは心配症ですねぇ。そんな捨てられた子犬のような顔をしないでください、私たちはあなたを引き入れますが、捨てたりはしませんよ。」

「よろしく、マト。」

「あ…ありがとう、ございます!」

マトは二人の手をぎゅっと握って、喜びを露わにした。
そんな子供のような姿を見た二人も、つられて笑った。

「マト、今は少しややこしいことになっていてね。と、いうのももう少しで新しい上司が来るみたいで。ナナちゃんみたいに良い人じゃないかもしれない。」

「どうしたらいいんですか…?」

「先に登録を終えてしまおう。事後報告なら何も言えないだろうし。」

「さすがはお兄様です。」

「大丈夫、痛いことはないから安心して。」

「は、はい…。」

「それじゃあ、起きてすぐで悪いけど行こうか。」

マトは白理と赦無に、軽く本部を案内されながら、登録部屋まで連れていかれた。
道中、若干騒がしかったが、その理由を白理とマトは知る由もない。




「準備よし、そこにある機械に入ってくれる?」

「わ、分かりました。」

マトは緊張して、動きがぎこちない。
だが、その理由は何となく納得出来る。
いくら事前に説明されているとはいえ、難解な機械を目の当たりにしたら、本当に大丈夫なのだろうかと心配になる。
かくいう白理と赦無も、これを見て体験した時は、緊張してなかなか動けなかったものだ。

「楽な姿勢でいてくださいね〜。」

そう白理が言うと、プシュッと音を立てて扉がしまった。
赦無がいじっていたパソコンに、次々と情報が記載されていく。

「どうですか?」

「…白、ヘレティクスと俺たちの違いは覚えてる?」

「人間だった反応があるかどうか、ですよね?」

「そう、俺たちはまだ残ってる。これは領域で死んでなくて、肉体が残っているから。でも…マトにはそれがない。」

「ヘレティクス、ということでしょうか?」

「いや、それだと同じヘレティクスに襲われる理由が分からない。ヘレティクスではないだろうけど…。」

「まぁ、ここら辺は勝手に偽装してしまいましょう。」

「さすがは白、俺と考えてることが同じだね。」

えへへ〜、と白理は嬉しそうに笑った。
他にもおかしな点はないか見ていくが、その元から人間でない、ということを除けば、白理たちより少し劣るくらいのステータスだった。

「名前は禍時まがとき  枉徒まと、で登録しよう。」

「そういえば枉徒ちゃんは銃を使っていましたよね。」

「そうだね。人間だったら申請すれば使えてたかもしれないけど、ディープ・ネロだと難しいかな…。まぁでも、枉徒の腕はかなりいいと思うから、使用武器は銃のままにさせよう。」

「いいところを伸ばす!というやつですね。」

「そう、なかなかの逸材だよ。そもそも、銃を使ってはいけない、なんて、それは死にたくない人間が、銃で殺されないための規制だからね。バレなきゃいいのさ、俺だって使ってるし。」

こんな会話を聞いていたマト…枉徒は、褒められるのに慣れていないのか、中で顔を真っ赤にして俯いていた。

「私たちの武器は手元から離れませんからねぇ。」

「うーん、それだけ聞くと呪われた武器を装備したように聞こえる…。」

「呪われているのでは?」

「えぇ〜、人型のヘレティクスに遭遇するのもそのせいかな…。」

「私にとってはメリットしかないですね!」

むふーっ、と白理は自信満々にドヤ顔をした。
あぁ、今日もはくがかわいいなぁ、などと呑気に笑う赦無。

検査結果を確認し、赦無は枉徒の登録を済ませる。

「よし、おしまい。出てきていいよ。」

プシュー、と扉が開く。

「ひぃぃ…緊張しました…。」

「お疲れ様、これで登録はおしまい。枉徒、君は確か銃を使っていたよね?」

「は、はい…。むしろそれしか使えないと言いますか…。」

「そっか、俺もハンドガンは使うけど、人前で出したらいけないよ。捕まってしまうから。」

「わ、分かりました…。」

「次は…。」

『ディープ・ネロ、招集命令です。総司令室まで来るように。』

放送で呼び出された白理と赦無。
赦無は面倒そうに眉をひそめた。

「あの、行かなくていいんですか?」

「面倒…。」

「行かないといつまでも呼び出されますよ、お兄様。」

「しかたない、行くかぁ…。」

「枉徒ちゃんも一緒に行きましょう。」

「は、はい!」

枉徒は白理に手を握られて、総司令室まで向かった。

二人がいるのなら怖くない───
右も左も分からず、不安と恐怖で押しつぶされそうだった枉徒は、嬉しそうに笑った。




総司令室には相変わらずダンボールが積まれている。
が、多少なりとも減ったようだ。
しかし、呼び出されて来たとはいえ、新たな上司は来ていなかった。

「てっきり椅子でふんぞり返っているものかと思ったんですけどね。」

「同感。」

「遅刻でしょうか…。」

枉徒は白理にくっついたまま離れようとはしない。
まぁ、そちらの方が好都合なので、白理も無理矢理突き放そうとはしないが。

個々に感想をこぼしていると、総司令室の横にあった扉が開いた。
その先はいわゆるマイルームである。

「よく来たな、俺が今回から貴様らの上司となる、ミカゲ・シイナだ。」

出てきたのは、翼の生えた青年だった。
第一印象はホスト。
翼が生えている、ということは、アルフ族の中でもかなり高位な存在だろう。

…だが、そんなものこの双子には関係ない。

「うっわ…無駄にキラキラ…。」

「視覚的暴力です…、削ぎましょうか…。」

コソコソと耳打ちをする。
それを良い方に勘違いしたのか、ミカゲは鼻高々に笑った。
そして、こちらを指さした。

「俺の神々しさを理解するとは、落ちこぼれにしてはなかなかだな。ふむ…貴様ら、旧人類にしては容姿がいい。俺の嫁にしてやろう、ありがたく思えよ。」

「枉徒も白もお前なんかに渡すかバーカ。」

「お兄様は男の子ですので、嫁というのはおかしいのでは?」

「あ…赦無さんって本当に男の子だったんですね。男の子のフリをした女の子かと思ってました。」

「それはあんまりだよ枉徒…。」

しょんぼりする赦無。
確かに、赦無は女顔で少女に間違えられることは多い。
本人もコンプレックスに感じていたりする。

そして、まさか赦無が男だとは思っていなかったミカゲは、わなわなと震えていた。

「俺を…騙したのか…!?」

「勝手に勘違いしただけでしょうに。お兄様は渡しませんよ、私だけのお兄様なんですから。」

「仲がいいですね~。」

ブラコンも軽く受け流せる枉徒は、多分きっと、実は精神的に強いのではなかろうか。

「ふ…ふん、まぁいい。俺は見ての通り高位なアルフ族だ。嫁になれるだけありがたく思え。」

「は?嫌ですよ、なんであなたの嫁にならなきゃいけないんです?神への生贄でもあるまいし。」

「なっ!?なんだと!?この俺の嫁だぞ!?」

「あなた自身にどんな価値があるのか知りませんし。」

「金は好きなだけくれてやる!」

「いりません。枉徒ちゃんもいらないですよね?」

「えっと、私はお二人がいてくれたら、それで…いいかなぁ…。」

枉徒は照れくさそうに、笑った。
白理は可愛い可愛いと枉徒を抱きしめる。
ちなみに、身長は枉徒の方が若干大きい。

「枉徒はいい子だね。」

「妹が出来たみたいです。」

「い、妹だなんてそんな…!恐れ多いです…!」

枉徒はあわあわと顔を真っ赤にして照れている。
そんなに謙遜しなくてもいいのになぁ、と呑気に考える赦無。
白理は白理で枉徒の頭を撫でている。

「えぇい、ならば何が欲しいのだ!」

「銃の使用許可。」

「虐殺。」

「えぇ…?」

上から順に、ミカゲ、赦無、白理、そして答えに困惑した枉徒。

「ふざけるな!銃は子供が振り回してもいいようなものじゃない!」

「チッ…無能め。」

「なんだと…!?」

「ナナちゃんの方がずっと物分りが良くて助かってたんですけど…今回はダメですね、お兄様。」

「そうだね白、話が通じないもん。これだから傲慢なやつは嫌いだよ。」

「ナナ…?まさか、ナナキ・ハヤセのことか…!この俺を、あの出来損ないと一緒にするだと…!?」

「………はぁ。」

赦無はため息を吐いた。
白理はニコニコと笑っている。
だが、他人の気配には人一倍敏感な枉徒には分かっていた。
二人はこれ以上にないくらい不機嫌だ、と。

「で、その出来損ないに飼い慣らされた犬に、あなたは今まさに首を食いちぎられようとしているのですが。何か言い残すことは?」

「お、俺を殺せると思っているのか!?馬鹿げた妄想だな!」

「試してみますかぁ?あなたが私を殺すより早く、私はあなたの臓物を引きずり出しますけどねぇ?」

歪な笑みを浮かべた白理。
こういう時、相手が無事でいられた試しはない。
自業自得と言えば自業自得なのだが。

「くっ……。」

「白、落ち着いて。流石にここで臓物をぶちまけられると、帰ってきた時ナナちゃんが可哀想だよ。それに、死体の処理も困る。」

「…そうでしたね、お兄様!」

敵意を丸出しにして太刀に手をかけていた白理は、赦無の言葉に素直に従う。
よかった、と内心安堵した枉徒だったが、おそらくこれで終わるわけがない、そういう雰囲気を感じとっていた。

「本題に入る、呼んだ理由はなんだ?まさか、嫁探しに来たわけじゃないだろう。」

「あっ…当たり前だ!俺が貴様らを呼んだのは、貴様らだけが俺の出迎えに来なかったからだ!会議にも出なかっただろう!」

「事前に知らされても絶対に行くものか。こっちは特殊独立部隊だ、隊長は俺と白。何を必要として見に行くかは、俺たちが決めるこであって、お前が決めることじゃない。」

「なんだと…!」

「話はそれだけか?先に言っておくが、ディープ・ネロは今後も独立して活動する。関係ない命令は興味があるもの以外一切無視するし、お前のお膳立てもしない。俺たちは俺たちで行動する、邪魔をするな。」

「き…貴様ら…!!!!」

「最後に一つ、ディープ・ネロに新たな人員が増えた。報告はそれだけだ。行こう、白、枉徒。」

「はーい、お兄様。」

「は、はい…!」

赦無は枉徒の入隊証を提出し、白理、枉徒とともに総司令室を出た。
ニコニコと笑っていた白理だったが、赦無の顔を見て、ふと告げた。

「なんだかお疲れですね、お兄様。」

「…まぁ、色々あったからね。白はどう?ナナちゃんがいなくて寂しくない?」

「少し寂しいけど、生きていてくれたらオッケーです!」

「あはは、その言葉、ナナちゃんに聞かせてあげたかったなぁ。」

妹は知らない間にたくましく育っていたんだなぁ、と感傷に浸る赦無。
これでは兄としての示しがつかない。
昔からお兄様、お兄様とついてきてくれた双子の妹なのだ。
その期待に答えてあげたいのが、赦無あにである。

「でも、白の言う通り少し疲れた。今日はもう休もう。」

「分かりました。それなら枉徒ちゃんと一緒に施設探索に行ってきてもいいですか?」

「とてもいい提案だね、白。よろしく頼むよ。」

「はい、お任せ下さい。」

白理は嬉しそうに笑って、枉徒の手を引いて本部の探索へと向かった。
仲がいいなぁ、と見送って、赦無は一度頭の中を整理するために、自室に戻って眠りについた。




ところ変わって、アウトサイダーの領域。
S.0は外から仕入れた情報を、整理していた。
デスクワークは面倒臭い、体を動かしたい、そんな文句を垂れながら。

「もう少し分かりやすくならないか、これ。まるで子供の日記じゃないか。」

センチネルはヘレティクスのように、外の世界に出ていくことはまずない。
例外はいるが。
では、どうやって外の世界の情報を集めているか。
方法は主に二つ。
ヘレティクスの会話を盗み聞きするか、その例外から聞くかである。
大抵は盗み聞きで事足りている。
問題は…その報告書が難解であるということだろうか。
センチネルと言っても、文字の読み書きが出来るものはなかなか多くない。
そして分かりやすく纏めるとなると、さらに数が限られる。

「頑張ってるね、ゼロ。」

「お前か、コドク。」

虚空から姿を現したのは、銀髪の子供。
だいたいS.0と同じくらいの背丈だが、その姿は少女に近い。

「また情報の整理?」

「まただよ、また。お前がいなかったから…ん?」

ふと、一枚の報告書が目に入る。
そこには、ナナキ・ハヤセの名前が書かれていた。

「ナナキ…?」

「それ、あの子たちが大好きな"ナナちゃん"でしょ?異動になったみたいで、赦無と喧嘩別れになった人間だよ。」

「…こいつが、ね。コドク、お前に新しい仕事をやるよ。ナナキ・ハヤセの護衛だ。」

「あっはは、優しいねぇお兄様は。」

「からかってないでさっさと支度しろ、時間がないんだぞ。」

「分かってるよ、ゼロは僕遣いが荒いなぁもう。」

ブーブーとS.10コドクは文句を垂れる。
だが、慣れているのか準備はすぐに終わった。

「じゃ、行ってくるよ。そっちはよろしく。」

「おう、行ってらっしゃい。」

S.0は軽く手を振って、S.10に別れを告げた。
S.10はナナキが異動したサラマンドラ族のいる国に向かった。




黄昏の空は見えなくなり、なおも暗い道を進み続ける。
しばらくすると、とある部屋の前に到着した。

「ここか。」

扉に下げられたプレートには、ナナキ・ハヤセの文字が書かれている。
ノックをすれば、返事が返ってきた。
S.10は部屋に入る。

「…君は?」

「ごきげんよう、ナナキ・ハヤセ。僕はS.10センチネル・コドクS.0センチネル・ゼロの命令で、君の護衛をしに来た。」

「何故?いや、そもそもセンチネルは外に出てこないはずだろ?」

「することがないから出てこないだけさ。僕は暇してるからちょくちょく出てくるけどね。ゼロだって予定があれば出てくるし。」

「ゼロ…、もしかして赦無と白理が言ってた…」

「そう、そのゼロだ。」

「君は、二人を知ってるのか?」

「もちろん知ってるよ、子供の頃に出会っているからね。」

「二人は無事か?しっかりやれているか?」

ナナキは心配そうにそう尋ねてきた。
その反応はコドクにとって予想もしていなかったことで、コドクはそれが面白かったのか笑った。

「あはは、おかしな人間だね。君が突き放したのに心配するなんて。」

「うぐ…それは……」

「ま、おおかた必要とされたことで舞い上がっているんだろう?分かるよ、その気持ち。君にとって人から必要とされるということは、自分の存在意義だもの。」

赤い目に、何もかもを見透かされたような気分になる。

「…君は、なんなんだ?」

「ただの護衛だよ、ナナちゃん。」

「君までその名前で呼ぶのか!?」

「可愛い名前じゃないか、僕は似合っていると思うよ。」

「男らしくないだろ!って違う…そうじゃない…!君は…一体なんなんだ…!?」

「今はセンチネルだよ、君らの敵じゃない。君個人の味方でいるつもりもないけどね。ま、僕は命令を遂行するだけだ。君の味方ではないけど、裏切ることもない。」

「じゃあ、誰の味方だって言うんだ…!」

「僕は僕の家族だけの味方だ。人間の味方はもうやめた。」

コドクは冷めた目を向け、部屋を出ていった。
人間味を感じさせないその目には覚えがあった。
そう、出会った当時の赦無の目に似ていた。

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