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色災ユートピア

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1.始まりの日 妹編

神隠し───それは人間が忽然と消え失せる現象である。
理由は誰も知らない。
子供だけでなく、大人も消えていく。
まだ、原因は解明されていない。


七月のまだ蒸し暑い日のこと。
ハクリはまだ七歳だった。
外ではセミがうるさく鳴いている。
外で遊ぼうか、そう考えながら終えた宿題を片付けて、外を眺める。
子供たちの楽しげな声は、一つもしない。

世界中での集団失踪事件以来、子供たちは外で遊ぶことを禁止されるようになった。
だが、集団登下校も意味をなさない。
そう、そんなことをしたって、目撃者をまるごと消し去るように消えていくのだから。

階段を降りてリビングに向かう。
冷蔵庫の中を覗こうと手を伸ばす。

───ふと、音が聞こえた。

ハクリは伸ばした手を下ろして、音がした場所へと向かう。
向かった場所は、双子のシャナの部屋。
扉を開けると、そこには真っ黒い覆面で顔を隠した、男ら二人がいた。

ハクリは後退る。
心臓が痛い、ハクリは必死に走る。
だが、大の大人に敵うはずもなく、あっさり捕まってしまった。

「おい、黙らせちまえ。」

「嫌だ嫌だ死にたくない助けてお兄───」

かわいた銃声。
赤い鮮血が飛び散って、血溜まりが広がる。

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