おじいちゃんと剣と魔法が紡ぐ第二の人生!!おじいちゃんが知らず知らずに無双する物語!!
宿屋での夜
部屋に入った南吉。太陽を見る限りはまだ夜ご飯までは時間が少しありそうなので無限の魔導書を適当に全部開いて読むという暇つぶし兼奇行に走ろうとした南吉。しかしここであることに気づいた。
(あれ?わし代金払ってなくね?)
どうしようか悩む南吉。すると下の階から声が聞こえてきた。
「ただ今お父さん!!」
「……おかえり。」
先程の店主の声だった。
(これってただ口下手なだけでは?)
そんな憶測を抱いたが、それを熟考する間もなく会話が続く。ちなみに盗み聞きしてるわけではなく、ただ聞こえてくるだけだ。
「今日も誰も来てない?」
(今日もって、やはり繁盛してないの。)
自分以外に客がいなかったのでやはりなと思う南吉。
「一人だけ、来た。」
そう店主が言うと驚いたように、おそらく店主の娘が、
「来たの!?こんなところに!?」
(いや、相当失礼じゃの。)
しかし店主はというと意に介した様子も無く、
「来た……でもお金もらってない。」
「もらってないの!?どこの部屋!?」
「右端の部屋…、」
「わかった!!」
そう言うとこちらに向かってきた足音が聞こえてきたので、急いでもらった袋を開ける。そして、
(あれ?これってどれをどれくらい出せば千ルクスになるんじゃ?)
中を覗くと、大きめの銀貨四枚、一回り小さい銀貨9枚、大きめの銅貨八枚、一回り小さい銅貨四枚が入っていた。
(これで合計五千ルクスじゃろ?つまり…、)
非常にわかりやすいのもあり、すぐ答えにたどり着いた南吉。
(大きめの銀貨が千ルクス、一回り小さい銀貨が百ルクス、大きめの動画が十ルクス、一回り小さいのが五十ルクスということじゃの。)
かなりまずいので必死で頭を回して正解にたどり着く南吉。
(流石に貨幣がわからないのはまずいじゃろ。)
と、なんとか落ち着いたところで
「すみませーん、、」
さっきの元気な声とは打って変わり、ゆっくりと扉を開けた店主の娘さん。(仮定)
「ああ、代金のことじゃないかの?」
「ああ、はい。すみません。」
「いやいや、わしもうっかりしとったわい。すまんの、どうぞ。」
大きめの銀貨を渡す。
「あ、はいー。ありがとうございます。ごめんなさい。お父さん口下手で。」
「気にしなくてええわい。」
「ごめんなさい。それじゃあ失礼しますー。」
そう言って店主の娘はそっと扉を閉めた。
数時間後、地球基準で言うなら午後七時頃、気温でいうと冬ではないが流石に太陽は地平線の彼方だった。そんな中南吉は、
(ほうほう。いろいろと便利な魔法がたくさんあるのー。)
なんと驚異の集中力でまだ読み漁っていた。
(明日からはいろいろな属性の魔法の検証をせねばの。特にこの3つは面白そうじゃ。)
そう思いながらも流石にお腹が減ってきたようだ。
(そろそろ夜ご飯の時間かの?)
そう思って一階の食事処に降りていった南吉。
「そろそろご飯はいただけるかの?」
と言いながらも、
(まあ見た感じ準備はできておるようじゃな。)
「あ、はーい!できてますよ!好きな席について待っててください!!」
娘さんが元気な声で答えてくれる。
「はいはい。わかりました。」
それじゃあと目についた席に座ったのだった。
五分ほど待っていると、
「ごめんなさい!お待たせしましたー!」
そう言って娘さんが持ってきた料理は、
(わし、食えるかな…)
思わずそうこぼしたくなるほどにはボリューミーな肉とパンだった。まあ確かに若い人にとっては大したことないんだろうか、
(ワシにはちときつい注文じゃぞ?)
しかし周りには人がいないため娘さんと店主はこっちを見ている。ここで残すわけにも行かない。
(ええい、行くぞ!)
その覚悟を決めて切り取って一口食べた。
(あれ……?意外と行ける?)
見た目に反して脂っこいということはなく、むしろ油は少ないようだ。味付けも単純だがいい味を引き出している。パンとも合うし、意外と行けるもんだ。
「どうですか?」
娘さんが聞いてくる。
「見た目と違って意外と行けるわい。」
「まあね!お父さんは料理がとっても上手だし!!」
何となくそう思っていたが店主が作ったらしい。
(これなら料理だけでも売れそうなもんじゃがの。)
まあなにか事情があるんだろうと心にとめるだけの南吉だった。
「ふう。美味しかったわい。」
無事完食した南吉。
「はいはい。きれいに食べてくれたねお父さん!」
「……当然。」
(どうやら料理に相当自信があるの。)
まあ実際あの腕なら持っていたとしても文句ないがの。
「それじゃあわしは部屋に戻るわい。」
「はいはーい。お休みなさーい。ってあ!体洗わなくて大丈夫?」
「魔法があるから大丈夫じゃ。」
実はさっき読みふけっていたときに体の汚れを落とす清浄という魔法を見つけていた南吉。
「まあ見るからに魔法使いだしね。大丈夫か。ごめんなさいね呼び止めちゃって。」
「それじゃあの。」
そうして南吉は部屋に戻ったのだった。
その後、また無限の魔導書を読みふけり、いつのまにか寝落ちした南吉だった。
(ちょっとテンション上がりすぎちゃったわい。反省反省。)
そう思ったのだった。
(あれ?わし代金払ってなくね?)
どうしようか悩む南吉。すると下の階から声が聞こえてきた。
「ただ今お父さん!!」
「……おかえり。」
先程の店主の声だった。
(これってただ口下手なだけでは?)
そんな憶測を抱いたが、それを熟考する間もなく会話が続く。ちなみに盗み聞きしてるわけではなく、ただ聞こえてくるだけだ。
「今日も誰も来てない?」
(今日もって、やはり繁盛してないの。)
自分以外に客がいなかったのでやはりなと思う南吉。
「一人だけ、来た。」
そう店主が言うと驚いたように、おそらく店主の娘が、
「来たの!?こんなところに!?」
(いや、相当失礼じゃの。)
しかし店主はというと意に介した様子も無く、
「来た……でもお金もらってない。」
「もらってないの!?どこの部屋!?」
「右端の部屋…、」
「わかった!!」
そう言うとこちらに向かってきた足音が聞こえてきたので、急いでもらった袋を開ける。そして、
(あれ?これってどれをどれくらい出せば千ルクスになるんじゃ?)
中を覗くと、大きめの銀貨四枚、一回り小さい銀貨9枚、大きめの銅貨八枚、一回り小さい銅貨四枚が入っていた。
(これで合計五千ルクスじゃろ?つまり…、)
非常にわかりやすいのもあり、すぐ答えにたどり着いた南吉。
(大きめの銀貨が千ルクス、一回り小さい銀貨が百ルクス、大きめの動画が十ルクス、一回り小さいのが五十ルクスということじゃの。)
かなりまずいので必死で頭を回して正解にたどり着く南吉。
(流石に貨幣がわからないのはまずいじゃろ。)
と、なんとか落ち着いたところで
「すみませーん、、」
さっきの元気な声とは打って変わり、ゆっくりと扉を開けた店主の娘さん。(仮定)
「ああ、代金のことじゃないかの?」
「ああ、はい。すみません。」
「いやいや、わしもうっかりしとったわい。すまんの、どうぞ。」
大きめの銀貨を渡す。
「あ、はいー。ありがとうございます。ごめんなさい。お父さん口下手で。」
「気にしなくてええわい。」
「ごめんなさい。それじゃあ失礼しますー。」
そう言って店主の娘はそっと扉を閉めた。
数時間後、地球基準で言うなら午後七時頃、気温でいうと冬ではないが流石に太陽は地平線の彼方だった。そんな中南吉は、
(ほうほう。いろいろと便利な魔法がたくさんあるのー。)
なんと驚異の集中力でまだ読み漁っていた。
(明日からはいろいろな属性の魔法の検証をせねばの。特にこの3つは面白そうじゃ。)
そう思いながらも流石にお腹が減ってきたようだ。
(そろそろ夜ご飯の時間かの?)
そう思って一階の食事処に降りていった南吉。
「そろそろご飯はいただけるかの?」
と言いながらも、
(まあ見た感じ準備はできておるようじゃな。)
「あ、はーい!できてますよ!好きな席について待っててください!!」
娘さんが元気な声で答えてくれる。
「はいはい。わかりました。」
それじゃあと目についた席に座ったのだった。
五分ほど待っていると、
「ごめんなさい!お待たせしましたー!」
そう言って娘さんが持ってきた料理は、
(わし、食えるかな…)
思わずそうこぼしたくなるほどにはボリューミーな肉とパンだった。まあ確かに若い人にとっては大したことないんだろうか、
(ワシにはちときつい注文じゃぞ?)
しかし周りには人がいないため娘さんと店主はこっちを見ている。ここで残すわけにも行かない。
(ええい、行くぞ!)
その覚悟を決めて切り取って一口食べた。
(あれ……?意外と行ける?)
見た目に反して脂っこいということはなく、むしろ油は少ないようだ。味付けも単純だがいい味を引き出している。パンとも合うし、意外と行けるもんだ。
「どうですか?」
娘さんが聞いてくる。
「見た目と違って意外と行けるわい。」
「まあね!お父さんは料理がとっても上手だし!!」
何となくそう思っていたが店主が作ったらしい。
(これなら料理だけでも売れそうなもんじゃがの。)
まあなにか事情があるんだろうと心にとめるだけの南吉だった。
「ふう。美味しかったわい。」
無事完食した南吉。
「はいはい。きれいに食べてくれたねお父さん!」
「……当然。」
(どうやら料理に相当自信があるの。)
まあ実際あの腕なら持っていたとしても文句ないがの。
「それじゃあわしは部屋に戻るわい。」
「はいはーい。お休みなさーい。ってあ!体洗わなくて大丈夫?」
「魔法があるから大丈夫じゃ。」
実はさっき読みふけっていたときに体の汚れを落とす清浄という魔法を見つけていた南吉。
「まあ見るからに魔法使いだしね。大丈夫か。ごめんなさいね呼び止めちゃって。」
「それじゃあの。」
そうして南吉は部屋に戻ったのだった。
その後、また無限の魔導書を読みふけり、いつのまにか寝落ちした南吉だった。
(ちょっとテンション上がりすぎちゃったわい。反省反省。)
そう思ったのだった。
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