おじいちゃんと剣と魔法が紡ぐ第二の人生!!おじいちゃんが知らず知らずに無双する物語!!
閻魔様からの贈り物と冒険都市マルカ
「うーーーん、ここは……」
ぼんやりとする頭で思案し、覚醒するに連れて思い出す。
(ああ…そういえば閻魔様に頼まれて異界に来たんじゃったな)
体を起こして伸びをしながらそう思い出すと同時に、自分の服が様変わりしているのに気づいた。
(これじゃあまるで仙人じゃな……)
白い仙人を彷彿とさせる服に変わっている。
少し苦笑すると、自分が寝ていた場所が平原であることに気づいた。周りを見渡しても原っぱが続くばかり、しかし、
(あれは、都市のようじゃな…)
かなり遠くに人工物が見える。かなりの大きさなので都市なのだろう。
(ひとまずあそこに向かってみるかの。)
早速向かおうとしたところ、謎の袋を見つけた。
(なんじゃこれは?)
開けと見ると、六冊の本と手紙が入っていた。手紙を開けてみると、
三村南吉殿へ
要件だけまとめて伝えます。その六冊の本は無限の魔導書というものです。
その本をめくると簡単な魔法が書いてあって、これを理解して、使えるようになれば次の魔法が見えるようになるというものです。
もちろん難易度は上がっていきますがその分強力な魔法が使えます。ぜひごかつようください。
六冊にはそれぞれ色によって火、水、木、光、闇、その他、に別れます。自分に合うものを探してみてください。
閻魔より
追伸
これからも何かあれば手紙を送ります。(作者の設定付け足しのときに)
(無限の魔導書とな。なるほどなるほど。これを学べば魔法とやらが使えるようになるのか。年に向かうまでは暇じゃし、読んでみるかの。)
そうして南吉は手始めにその他、の無限の魔導書を読み始めた。
(意外と楽しいの。)
暇つぶし感覚で始めたのだが、意外と面白くてははまった南吉。
(パズルみたいで楽しいの。)
一応わかっているのでめくれるのだが、あとで使ってみようと思いつつ進む南吉。そうしてしばらく歩くと、あれだけ遠くに見えた年もすぐそこまで来ていた。
(意外と早くついたわい。)
無限の魔導書を見ていたので体感時間が短くなったようだ。早速都市に入る。
(検問のようなものはないようじゃの。)
回りを囲うようにして壁があったため検問があるかと予想した南吉だが、その予想に反してこの年には検問はなかったようだ。
都市に入ってわかったが、ここはずいぶんと活気があるようだ。
(何なに。ようこそ冒険都市マルカへ、と書いてあるの。。)
門から入ってすぐに大きく書いてあった。
(というかあれじゃの。儂なんでこの世界の文字読めるんじゃ?………まあ深く気にしなくてもいいの。)
実は閻魔様がこの世界の文字を読めるようにしてくれていたという経緯がある。そしてここで恐ろしいことに気がついた南吉。
(儂…金を持っておらん。)
あの袋にもそれらしいものはない。つまり、
(なんとかしなければ、食うに困ってしまうわい!)
しかし、
(この世界に身分を証明できないわしがはたらけるばしょってあるんかの?)
そう考えた南吉。
(とりあえず活気がある方へ進んでみるかの。)
人がたくさんいるならその分雇用先もあると考え動く南吉。それが吉と出るか凶と出るか。
とりあえず中央の通りを進んでいると、近くの建物から
「ふざけてんじゃねえぞ!!!」
と怒声が聞こえてきた。
(なんじゃなんじゃ。真っ昼間から。)
正確にはわからないが日の傾きからまだひるだろう。
そう推測しての思いだ。怖いものみたさに覗いて見る南吉。すると女性がガタイのいい男性に絡まれていた。
「きちんと持ってきたじゃねえかよ!!なんでだめなんだよ!」
「しかし、この素材は破損していて使い物にはならないため含めることができませんので……」
「どうせてめえらの扱いが雑だったんだろうがよ!!」
「まぁまぁ待たれよお主ら。」
このままでは平行線にしかならんからの。部外者じゃが間に入ってみるかの。
「何だジジイ!!てめえには関係ないだろ!!」
「外までその怒声が聞こえたらから何事じゃと思ったんじゃよ。何があったんじゃ?」
「ここにいる新人が俺の持ってきた素材を壊したんだよ!」
「いや、違いま……」
新人と言われている女性は小さな声で弁明したがこれでは埒が明かないじゃろう。
「少し見せてもらってもいいかの?」
「あ?てめえになんかわかんのか?」
「これでも多少は目が肥えとるほうじゃ。どれ。貸してみぃ。」
男の方も早く解決したいのか差し出してきた。
「ふむ。これはーー……」
何かの鳥、おそらくはコウモリの羽にはたしかに傷がついていた。しかしこの傷の断面は……
「何かの刃物でできた切り傷を勢いよく引っ張らんとこうはならんの。」
かなりの自信を持ってそう言えるの。
「勢いよう引っ張る?………………あ…」
「なにか思い当たるフシがあるんかの?まあなんにせよ、自分が正しいと決めつけと人にかかるなんぞろくな目に合わんからやめといたほうがいいぞ。」
それだけいうとあとはその場を南吉は離れようとして、ある地面に落ちてある紙に目が留まった。それはほぼ破かれていて全てどころか一割ほどしか読めないが、冒険者ギルド、と書いてある。
(冒険者ギルドじゃと?)
これがここに落ちているということは、
(ここがその冒険者ギルドということかの?)
少なくともここである確率は他より高い。どういう組織がよくわからないが、もしかしたら働き口にな
るかもしれない。受付らしきところに行って話しかけてみる。
「すいません。よろしいですかな?」
「はい。どうされました?依頼でしたら別のカウンターの方で受け付けておりますが。」
「ああ、いや。依頼ではなく、冒険者ギルドに入りたいんじゃが、」
そう言うと受付の人は驚いたように行った。
「登録ですか!?しかし、だいぶ全盛期を過ぎ去ったように感じますが………」
「大丈夫じゃ。それとも年齢制限とかがあるんかの?」
「いえ、上限はありませんが……」
「それでは頼んでもええかの?」
「は、はあ……」
大丈夫なのか?という思いを抱かれたものの、これでなんとか無職にはならずに済む。
「では、こちらの用紙に必要事項を書いてください。字はかけますか?」
まあ読めるのだったらかけるじゃろう。
「大丈夫じゃ。」
「必要事項は名前だけで、それ以外については書きたくなければ構いません。」
少し目を通すと出身地や年齢などもあるが、まあ異界から来たというのは伏せておいたほうがええじゃろう。
名前と、後衛職という旨だけ書いて提出する。
「ありがとうございます。少しだけお待ちください。」
そう言うと受付の人は奥に引っ込んだ。
体感五分ほど待っていると、小さな紙を携え帰ってきた。
「こちらは冒険者カード、まあ簡単な身分証くらいにはなります。しかし簡単に手に入ることもあってあまり信用はされませんが。」
「なるほどの。」
「わかっているとは思いますが、命を一番大切にお願いしますね?」
「わかっとる。充分に。」
嫌というほどに、の。
「まあわかっているとは思いますが、冒険者の仕事は2つ、迷宮攻略か、こちらの世界で護衛等をするか、です。……どうされました?」
「あ、いえ。続けてくれい。」
全く知らんかったために少し冷や汗をかいたわい。
「迷宮とは、もちろんあれですよね?」
全くわからないためそれとなく迷宮について聞いてみるかの。しかし全く知らないといえば怪しまれそうじゃの。
「あれ?まあ、はい。黄昏の迷宮のことですよ?ほら、この都市では侵入口は北にあります。まあそこに入ればすぐに現金は手に入りますが、間違っても危険な真似はしないでくださいね?」
「安心せい。大丈夫じゃ。」
「冒険者ランクはもちろん今のところ一番下のEランクですが、構いませんよね?」
F?どういうことじゃ?
「この街ではCランクからは一定の優遇制度を受けられるため、頑張ってください。」
なるほど。聞いた感じではF、E、D、C、B、A、と行くに連れて強者となっていくようじゃ。
「以上です。何か質問はありますか?」
「大丈夫じゃ。親切にどうもの。」
「はい。」
そうして儂は冒険者ギルドを出た。
(ふふ……北にある迷宮とやらに行けばとりあえず食うに困ることはなさそうじゃ。)
一つ問題があるとすればその迷宮で儂が全く進めないことじゃが、
(その時はその時じゃろ。)
そう思うことにして、わしは北の方へ向かった。
ぼんやりとする頭で思案し、覚醒するに連れて思い出す。
(ああ…そういえば閻魔様に頼まれて異界に来たんじゃったな)
体を起こして伸びをしながらそう思い出すと同時に、自分の服が様変わりしているのに気づいた。
(これじゃあまるで仙人じゃな……)
白い仙人を彷彿とさせる服に変わっている。
少し苦笑すると、自分が寝ていた場所が平原であることに気づいた。周りを見渡しても原っぱが続くばかり、しかし、
(あれは、都市のようじゃな…)
かなり遠くに人工物が見える。かなりの大きさなので都市なのだろう。
(ひとまずあそこに向かってみるかの。)
早速向かおうとしたところ、謎の袋を見つけた。
(なんじゃこれは?)
開けと見ると、六冊の本と手紙が入っていた。手紙を開けてみると、
三村南吉殿へ
要件だけまとめて伝えます。その六冊の本は無限の魔導書というものです。
その本をめくると簡単な魔法が書いてあって、これを理解して、使えるようになれば次の魔法が見えるようになるというものです。
もちろん難易度は上がっていきますがその分強力な魔法が使えます。ぜひごかつようください。
六冊にはそれぞれ色によって火、水、木、光、闇、その他、に別れます。自分に合うものを探してみてください。
閻魔より
追伸
これからも何かあれば手紙を送ります。(作者の設定付け足しのときに)
(無限の魔導書とな。なるほどなるほど。これを学べば魔法とやらが使えるようになるのか。年に向かうまでは暇じゃし、読んでみるかの。)
そうして南吉は手始めにその他、の無限の魔導書を読み始めた。
(意外と楽しいの。)
暇つぶし感覚で始めたのだが、意外と面白くてははまった南吉。
(パズルみたいで楽しいの。)
一応わかっているのでめくれるのだが、あとで使ってみようと思いつつ進む南吉。そうしてしばらく歩くと、あれだけ遠くに見えた年もすぐそこまで来ていた。
(意外と早くついたわい。)
無限の魔導書を見ていたので体感時間が短くなったようだ。早速都市に入る。
(検問のようなものはないようじゃの。)
回りを囲うようにして壁があったため検問があるかと予想した南吉だが、その予想に反してこの年には検問はなかったようだ。
都市に入ってわかったが、ここはずいぶんと活気があるようだ。
(何なに。ようこそ冒険都市マルカへ、と書いてあるの。。)
門から入ってすぐに大きく書いてあった。
(というかあれじゃの。儂なんでこの世界の文字読めるんじゃ?………まあ深く気にしなくてもいいの。)
実は閻魔様がこの世界の文字を読めるようにしてくれていたという経緯がある。そしてここで恐ろしいことに気がついた南吉。
(儂…金を持っておらん。)
あの袋にもそれらしいものはない。つまり、
(なんとかしなければ、食うに困ってしまうわい!)
しかし、
(この世界に身分を証明できないわしがはたらけるばしょってあるんかの?)
そう考えた南吉。
(とりあえず活気がある方へ進んでみるかの。)
人がたくさんいるならその分雇用先もあると考え動く南吉。それが吉と出るか凶と出るか。
とりあえず中央の通りを進んでいると、近くの建物から
「ふざけてんじゃねえぞ!!!」
と怒声が聞こえてきた。
(なんじゃなんじゃ。真っ昼間から。)
正確にはわからないが日の傾きからまだひるだろう。
そう推測しての思いだ。怖いものみたさに覗いて見る南吉。すると女性がガタイのいい男性に絡まれていた。
「きちんと持ってきたじゃねえかよ!!なんでだめなんだよ!」
「しかし、この素材は破損していて使い物にはならないため含めることができませんので……」
「どうせてめえらの扱いが雑だったんだろうがよ!!」
「まぁまぁ待たれよお主ら。」
このままでは平行線にしかならんからの。部外者じゃが間に入ってみるかの。
「何だジジイ!!てめえには関係ないだろ!!」
「外までその怒声が聞こえたらから何事じゃと思ったんじゃよ。何があったんじゃ?」
「ここにいる新人が俺の持ってきた素材を壊したんだよ!」
「いや、違いま……」
新人と言われている女性は小さな声で弁明したがこれでは埒が明かないじゃろう。
「少し見せてもらってもいいかの?」
「あ?てめえになんかわかんのか?」
「これでも多少は目が肥えとるほうじゃ。どれ。貸してみぃ。」
男の方も早く解決したいのか差し出してきた。
「ふむ。これはーー……」
何かの鳥、おそらくはコウモリの羽にはたしかに傷がついていた。しかしこの傷の断面は……
「何かの刃物でできた切り傷を勢いよく引っ張らんとこうはならんの。」
かなりの自信を持ってそう言えるの。
「勢いよう引っ張る?………………あ…」
「なにか思い当たるフシがあるんかの?まあなんにせよ、自分が正しいと決めつけと人にかかるなんぞろくな目に合わんからやめといたほうがいいぞ。」
それだけいうとあとはその場を南吉は離れようとして、ある地面に落ちてある紙に目が留まった。それはほぼ破かれていて全てどころか一割ほどしか読めないが、冒険者ギルド、と書いてある。
(冒険者ギルドじゃと?)
これがここに落ちているということは、
(ここがその冒険者ギルドということかの?)
少なくともここである確率は他より高い。どういう組織がよくわからないが、もしかしたら働き口にな
るかもしれない。受付らしきところに行って話しかけてみる。
「すいません。よろしいですかな?」
「はい。どうされました?依頼でしたら別のカウンターの方で受け付けておりますが。」
「ああ、いや。依頼ではなく、冒険者ギルドに入りたいんじゃが、」
そう言うと受付の人は驚いたように行った。
「登録ですか!?しかし、だいぶ全盛期を過ぎ去ったように感じますが………」
「大丈夫じゃ。それとも年齢制限とかがあるんかの?」
「いえ、上限はありませんが……」
「それでは頼んでもええかの?」
「は、はあ……」
大丈夫なのか?という思いを抱かれたものの、これでなんとか無職にはならずに済む。
「では、こちらの用紙に必要事項を書いてください。字はかけますか?」
まあ読めるのだったらかけるじゃろう。
「大丈夫じゃ。」
「必要事項は名前だけで、それ以外については書きたくなければ構いません。」
少し目を通すと出身地や年齢などもあるが、まあ異界から来たというのは伏せておいたほうがええじゃろう。
名前と、後衛職という旨だけ書いて提出する。
「ありがとうございます。少しだけお待ちください。」
そう言うと受付の人は奥に引っ込んだ。
体感五分ほど待っていると、小さな紙を携え帰ってきた。
「こちらは冒険者カード、まあ簡単な身分証くらいにはなります。しかし簡単に手に入ることもあってあまり信用はされませんが。」
「なるほどの。」
「わかっているとは思いますが、命を一番大切にお願いしますね?」
「わかっとる。充分に。」
嫌というほどに、の。
「まあわかっているとは思いますが、冒険者の仕事は2つ、迷宮攻略か、こちらの世界で護衛等をするか、です。……どうされました?」
「あ、いえ。続けてくれい。」
全く知らんかったために少し冷や汗をかいたわい。
「迷宮とは、もちろんあれですよね?」
全くわからないためそれとなく迷宮について聞いてみるかの。しかし全く知らないといえば怪しまれそうじゃの。
「あれ?まあ、はい。黄昏の迷宮のことですよ?ほら、この都市では侵入口は北にあります。まあそこに入ればすぐに現金は手に入りますが、間違っても危険な真似はしないでくださいね?」
「安心せい。大丈夫じゃ。」
「冒険者ランクはもちろん今のところ一番下のEランクですが、構いませんよね?」
F?どういうことじゃ?
「この街ではCランクからは一定の優遇制度を受けられるため、頑張ってください。」
なるほど。聞いた感じではF、E、D、C、B、A、と行くに連れて強者となっていくようじゃ。
「以上です。何か質問はありますか?」
「大丈夫じゃ。親切にどうもの。」
「はい。」
そうして儂は冒険者ギルドを出た。
(ふふ……北にある迷宮とやらに行けばとりあえず食うに困ることはなさそうじゃ。)
一つ問題があるとすればその迷宮で儂が全く進めないことじゃが、
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