コピー使いの異世界探検記
第120話 賭け!?情報の賭けられたババ抜き
「ゲゲっ!何でお前がこんな所に!」
「私があなたをたぶらかしてる間、そこら辺に撒いた猫じゃらしの粒を辿って来てもらったのです!」
ノエルは、背中に仕込んでいた猫じゃらしを取り出し、逃げようとするチェイスの前に出す。チェイスは、確かに今日のノエちんの様子がおかしい、いつもより甘えて、猫みたいだったと言う事に気付き、まさか!と言う。
チェイスは騙された事に対し、観念したのかすぐに笑い出した。
「な、何がおかしいんです!とにかく吐いてもらいますよ!」
「そうです!この私が、月と太陽に代わって……」
ノエルは、某有名美少女戦士のポーズの真似をしようとする。何かやばい事が予想される。そう感じ取ったタクマは、「ノエル、それ以上はダメ」と大人しくするよう言った。
「分かった、分かったよ。お前達には全部教えてやるよ」
「な、何ですって!?」
まさかの答えに、タクマは目を丸くして驚いた。だが、やはりそうタダで行くとは限らないのが現実。
チェイスは、すぐ近くに置かれたゲーム入れの中からトランプを取り出し、タクマに投げ渡した。
「私は戦闘なんか、からっきしなのでねぇ。ここはアコンダリアらしく、賭け事で勝負をしよう。正々堂々と、な」
「あ、あぁ!その勝負受けて立つ!」
「ただし!負けたら、お前の愛猫であるノエちんをいただく!」
まさかの掛け金に、タクマはつい「はぁ〜っ!?」と言ってしまう。いや、普通仲間を賭けろなんて言われれば、誰でも同じ反応をするだろう。
チェイスは、その反応を楽しんでいるのか、「どうした?もしここで断れば、私はドロンするぞぉ?しかも、牢屋へドーンだぞぉ?」と煽る。
ノエルを奪われ、自分も牢屋にぶち込まれると言うのは嫌な話だが、オーブも持ってバックれるなんて事になれば余計に溜まったもんじゃあない。
「タクマさん」
「ノエル、お前の存亡がかかってるんだぞ?」
何も言わずに頷くノエルに、タクマは訊く。流石にこれは、違うかもしれないけど人身売買の類となる。
本人がヨシと言っても、賭け事をする自分からすればプレッシャーが大きい。しかしノエルは「タクマさんなら勝つって、信じてます」と笑顔で言った。
もうここまで言われたら、分かったとしか言う事ができない。
「よし、取引成功。さて、やろうか」
「望む所!」
そう言い、タクマは覚悟を決めて椅子に座った。チェイスも、黒服を2人呼んで椅子に座った。
「いや待て待て、3対1は卑怯だろ!」
「はぁ?そんな事、いつ言ったかなぁ?」
チェイスは滅茶苦茶腹の立つ言い方でタクマに顔を近付ける。腹立たしいから今にも殴ってやりたいくらいだが、タクマもノエルも、拳を抑え込んだ。
仕方がない。勝てば良いのだ。勝てばよかろうなのだ。タクマは3人まとめて相手をする覚悟を決めた。
「さて、と。お前にも一応一つくらいは特典を付けないとな。トップバッターをやらせてやろう」
「それはどうも。配りますよ」
そう言い、タクマはトランプを一枚づつ配った。そして、手元の札から、黒服やチェイスは同じ数字のカードを捨てていった。やるのはババ抜きのようだ。
タクマも、何枚か捨てる。
 ……一方その頃。
「ひゃー、忙しい忙しい。ヘイ、極上寿司一丁!」
「剣崎家特製わさび、須佐男でありんす」
「鮭の西京焼き、お待ちじゃ」
リュウヤ、おタツ、メアの3人は、外で出張剣崎の運営をしていた。
なぜ外なのかと言うと、クライマックスと言うこともあり、観光を優先する人々が多いから、外で出店しても良いとの事らしい。
その頃、吾郎はと言うと、ナノの横に付き添っていた。
「にしても、何故妾も手伝わないといかぬのじゃ?」
「まぁまぁ、メアちゃんは可愛いんだから、看板娘として働いても悪くないって」
「お前様?」
「お、おタツとメアちゃんの看板娘コンビとかさ、最強だろ?」
地雷を踏みそうになったと、リュウヤはビクビクしながら言う。おタツはそう聞き、「そうでありんすな」と言い、うんうんと頷く。
するとその時、どこからともなく龍の鳴き声のようなものが聞こえてきた。
「何じゃ?」
「この声、まさかっ!」
リュウヤ達は空を見上げた。するとそこには、黄色いドラゴンが空を飛んでいた。
辺りは阿鼻叫喚となり、客達は皆安全な所へと逃げていく。
「これはまずいなぁ。けど、オニキス倒す前の練習には持ってこいだな」
「何もお前様にだけはやらせやせん。ウチもやらせてもらうでありんす」
忍び装束に変身したおタツは、苦無を構える。すると、その光を見たのか、黄色の龍がこちらに降りてきた。
あまりの風の強さに、辺りの屋台が飛んでいく。
「こりゃあロクでもねぇ客が来たもんだ」
「ほらリュウヤ、早くせんと街が壊れるでありんすよ!」
「だな。この街に来たこと、後悔させてやるぜぇ!」
そうして、リュウヤ達は戦いを始めた。
しかしその一方では……
「うわっ!またババだ!」
「はぁっ!くそっ!またかよ!」
「はぁ?ババ率多いだろコレぇ!」
「何で私の所に戻ってくるのだ!」
ババの押し付け合いをしていた。
「やれやれですね」
「私があなたをたぶらかしてる間、そこら辺に撒いた猫じゃらしの粒を辿って来てもらったのです!」
ノエルは、背中に仕込んでいた猫じゃらしを取り出し、逃げようとするチェイスの前に出す。チェイスは、確かに今日のノエちんの様子がおかしい、いつもより甘えて、猫みたいだったと言う事に気付き、まさか!と言う。
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「な、何ですって!?」
まさかの答えに、タクマは目を丸くして驚いた。だが、やはりそうタダで行くとは限らないのが現実。
チェイスは、すぐ近くに置かれたゲーム入れの中からトランプを取り出し、タクマに投げ渡した。
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「あ、あぁ!その勝負受けて立つ!」
「ただし!負けたら、お前の愛猫であるノエちんをいただく!」
まさかの掛け金に、タクマはつい「はぁ〜っ!?」と言ってしまう。いや、普通仲間を賭けろなんて言われれば、誰でも同じ反応をするだろう。
チェイスは、その反応を楽しんでいるのか、「どうした?もしここで断れば、私はドロンするぞぉ?しかも、牢屋へドーンだぞぉ?」と煽る。
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「タクマさん」
「ノエル、お前の存亡がかかってるんだぞ?」
何も言わずに頷くノエルに、タクマは訊く。流石にこれは、違うかもしれないけど人身売買の類となる。
本人がヨシと言っても、賭け事をする自分からすればプレッシャーが大きい。しかしノエルは「タクマさんなら勝つって、信じてます」と笑顔で言った。
もうここまで言われたら、分かったとしか言う事ができない。
「よし、取引成功。さて、やろうか」
「望む所!」
そう言い、タクマは覚悟を決めて椅子に座った。チェイスも、黒服を2人呼んで椅子に座った。
「いや待て待て、3対1は卑怯だろ!」
「はぁ?そんな事、いつ言ったかなぁ?」
チェイスは滅茶苦茶腹の立つ言い方でタクマに顔を近付ける。腹立たしいから今にも殴ってやりたいくらいだが、タクマもノエルも、拳を抑え込んだ。
仕方がない。勝てば良いのだ。勝てばよかろうなのだ。タクマは3人まとめて相手をする覚悟を決めた。
「さて、と。お前にも一応一つくらいは特典を付けないとな。トップバッターをやらせてやろう」
「それはどうも。配りますよ」
そう言い、タクマはトランプを一枚づつ配った。そして、手元の札から、黒服やチェイスは同じ数字のカードを捨てていった。やるのはババ抜きのようだ。
タクマも、何枚か捨てる。
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「剣崎家特製わさび、須佐男でありんす」
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リュウヤ、おタツ、メアの3人は、外で出張剣崎の運営をしていた。
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「にしても、何故妾も手伝わないといかぬのじゃ?」
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「お前様?」
「お、おタツとメアちゃんの看板娘コンビとかさ、最強だろ?」
地雷を踏みそうになったと、リュウヤはビクビクしながら言う。おタツはそう聞き、「そうでありんすな」と言い、うんうんと頷く。
するとその時、どこからともなく龍の鳴き声のようなものが聞こえてきた。
「何じゃ?」
「この声、まさかっ!」
リュウヤ達は空を見上げた。するとそこには、黄色いドラゴンが空を飛んでいた。
辺りは阿鼻叫喚となり、客達は皆安全な所へと逃げていく。
「これはまずいなぁ。けど、オニキス倒す前の練習には持ってこいだな」
「何もお前様にだけはやらせやせん。ウチもやらせてもらうでありんす」
忍び装束に変身したおタツは、苦無を構える。すると、その光を見たのか、黄色の龍がこちらに降りてきた。
あまりの風の強さに、辺りの屋台が飛んでいく。
「こりゃあロクでもねぇ客が来たもんだ」
「ほらリュウヤ、早くせんと街が壊れるでありんすよ!」
「だな。この街に来たこと、後悔させてやるぜぇ!」
そうして、リュウヤ達は戦いを始めた。
しかしその一方では……
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