Door
Door10 シャルロット・クインローズ
どれくらい時間が経っただろうか。
まだ意識がはっきりしてないが周りが騒がしい気がする。とゆうか近くで誰か泣いてる?
「目ぇ覚ましてよ~うぅっうぅっ、うえぇ~~ん!」
「何の騒ぎだ、何があったんだよ。」
ようやく意識がはっきりしてきた。周りにはアリスがベッドにしがみ付いて泣いていた。その隣にはアシュトンと見知らぬ女の子?
そういえばギーヴルを倒した時に少し毒を浴びてしまい、そのまま倒れたんだっけか。
「れぇ~ん~、やっと目ぇざまじたぁ。」
どうしたんだアリスは?
「どれくらい時間経った?」
アシュトンが答える。
「2時間くらいかな。身体は大丈夫?」
「まだ少し痺れる感じだけど何とか大丈夫。んでアリスはどうしたの?」
少し落ち着きを取り戻しアリスが話す。
「だって急にキミが倒れるから、モンスターにやられたのかと思って…。」
そっか。アリスも初めての大型種で、しかも2頭同時で、色々あって混乱したんだろうな。
「ゴメンな、心配かけて。とりあえずはもう大丈夫だから。」
後はレインの横にいる子だな。
ブロンドヘアにツインテール、正にアイドルのような可愛さで、身長が150cmないくらいだった。
幼く見えるので凛とタメぐらいだと思う。
「で、あと彼女は?」
アシュトンが答える前に彼女が答えた。
「私はシャル。アシュトンとは幼馴染と言った所よ。」
「うん、シャルは子供の頃に知り合ってそれから教会の維持とかも協力してくれててね。」
「それじゃ、アシュトンとレインの事も?」
「もちろん知ってるし何とも思ってないわ。」
そうか、前にレインと話した時に言ってたのは彼女の事か。
あと1番気になる事がある。
「何で森の中に居たんですか?」
「別に敬語は使わなくていいわよ。」
まぁそりゃそうだよな。明らか年下っぽいし。
「私は16だから貴方達とそんなに変わらないでしょ。」
「そ そっか。」
ウッソでしょ⁈このロリっ子が!正直凛と同じか、それより下かと思ってた。
自分がそんな事を考えているとシャルにキッと睨まれた。
「貴方、今失礼な事考えてなかった?」
「い いや別に。」
ビックリしたわ!めちゃくちゃ勘が鋭いな。
「まぁいいわ。」
「私が森に居たのは貴方達の戦いを見たかったからよ。アシュトンがパーティを組むって聞いて気になったのよ。
アシュトンの悪魔憑きを知って、尚パーティを組むのが一体どんな人達なのか。」
アリスが自分の代わりに聞いた。
「成る程ね。で、どうだった?」
「作戦をもっと練っておくべきね。罠を仕掛ける場所とか。あと貴女は油断しすぎね。モンスターを倒しても、まだ他のモンスターがいるかもしれないのだから。」
「そ そうだね。あはは。」
思わず苦笑いだな。中々鋭い指摘だし、はっきりとモノを言うな。
「だけど、貴方の動きは良かったわ。2頭とも貴方が倒した訳だし、木から落ちた私を助けてくれた。まだ礼を言ってなかったわね。ありがとう。」
「いや、無事でなによりだよ。」
「で、私は思ったのよ。このパーティには私が必要だと。」
えーっと、何で?そうなるの?あと何かお嬢様っぽい感じがするんだけど。
「い いやシャル、それは流石にマズイって!」
「お黙りなさい。このパーティには遠距離からの攻撃支援が必要でしょ。私は弓には自信があるわ。頭を使うことも得意よ。」
まぁさっきから話を聞いていて頭の回転が速いし、弓も実際に見ていて申し分ない。
「確かにいいかもしれないな。アリスは?」
「アタシは全然構わないよ。シャルちゃんの弓に助けられたしね。」
でもアシュトンがかなり焦っている。
「本当にマズイって!国に関わる事なんだよ!」
「ん?どうゆう事?」
「それは家族の事ね。私がシャルロット・#クインローズ__・__#だからよ。」
「「はっ?」」
思わずアリスとハモる。
「私の父はケニー・クインローズ。#この国の王__・__#よ。私はその次女って訳。」
「………。」
思わずアリスと顔を見合わせる。
「「えぇぇぇぇぇえ~~っ⁈⁈」」
姫じゃん!マヂの姫様じゃん ︎
それは流石にマズイだろ。一国の姫様とモンスター狩りはヤバイって!もしもの事かあったら死刑でしょ。
「いやいやいや。それはダメでしょ。流石に無いって。国の一大事になるって!」
「大丈夫よ。父も母も私がハンターやる事は知ってるし、了承も得ているわ。」
「王様って凄い寛大なのね。」
アリスも苦笑いしか出ないな。
しかし何でかね?よく国の姫様にハンターやらせる事許したな。
「もちろん最初はとても反対されたわよ。」
「そりゃそうだろうね。何でハンターになろうと思ったんだ?」
もしパーティに入れるとしたら、ここは聞いておきたかった。
「…少し長くなるわよ。」
「構わないよ。」
シャルは少し考え話し始めた。
「私の家族は父と母、そして兄と姉がいるの。父と母は私にはとても優しくて私の自由に育ててくれた。けど兄と姉にはとても厳しかったの。
最初は気づかなかったけど、後々分かったわ。この国の後継者として、2人のどちらかに継がせたいと思っていたのね。
だから最初から私には継がせる気は無かったみたい。
元々継ぎたいって思ってないからいいけど、でもこの国は本当に好きだし家族も皆好きよ。だから国と家族の為になる事がやりたかった。
だからこの国が成り立っているのは何なのか考えるとハンターだったの。 
だからこれしかないと思った。
子供の頃から弓を教わっていたから、私でも役に立てる、そしてそれを全て家族に話し父と母は認めてくれた…」
「父と母はって事は。」
「えぇ。兄と姉は未だに反対されてるわ。でも大丈夫、私は諦めず説得するから。で、どうかしら?私の理由を聞いて。」
「自分の場合は国の為になんて思ったことは無いけど、家族の為にやってるのは同じだよ。今のパーティには後衛のサポートが必要だから自分はいいと思うよ。」
正直シャルの兄と姉が少し気になる。何も起きなければいいけど。
アリスも答えは一緒だった。
「アタシもいいと思うよ。お姫様がパーティなんて最高じゃない!」
だがアシュトンだけは違った。
「僕は反対だよ。シャルはこの国の姫様って自覚がなさすぎだって。まぁそれがいい事でもあるけどさぁ。」
すかさずシャルが言い返す。
「反対してるのか賛成してるのか分からないわよ。元々アシュトンの意見は聞いてないわ。レインはどうなの?ハンターとしての貴方の意見が聞きたいわ。」
するとアシュトンは、目を閉じ動かなくなった。
「あれって今レインと話してるの?」
「そうよ。」
しばらくするとアシュトンは目を開けた。
「レインと話したけど意見は同じだよ。確かにシャルの弓は上手い。僕が1番見てきたからね。それに頭もいい。だけどやっぱり心配なんだよ。もしもシャルに万が一の事があったら僕はきっと自分を許せなくなるよ…」
それを聞いて自分とアリスは言葉が見つからなかった。アシュトン・レインにはシャルが本当に大切な人だという事が分かった。
少し考えシャルが言葉を発する。
「なら……」
「ならアシュトンは私を絶対に守ればいいじゃない!」
「んなっ!」
「アシュトンはガードでしょ。なら私を守るとここで誓えばいいことよ。」
かなり意外だった。シャルはもっと理論的に言い返すと思ってたのに、なかなか可愛い事言うもんだな。さすがロリっ子。
「な 何言い出すんだよ!」
「だってその通りでしょ。私が大事なら何が何でも守ると誓いなさい。」
アシュトンは少し間を置き、ハァと肩を落とすと、
「…あぁもぉ!分かったよ!」
そう答えると、シャルの前に片膝をついて右手を取りおでこに当てる。
「僕はシャルロット姫を必ず守るとここに誓う。」
なんかスゲー!こっちまで恥ずかしくなるな。横に居たアリスも顔が赤くなってる。シャルも顔が赤くなっていたが、それよりもかなり嬉しそうだった。
「こ これで十分かな?」
「そうね、完璧よ。」
まぁこれで4人目の仲間が決まった訳だ。
「よしっと。これで皆の意見はまとまったな。」
「そうだね。」
「えぇ。これからよろしく。」
アリスが少し赤らめた顔で言った。
「いやぁ、愛の告白って初めて見たからドキドキしちゃったよ。」
シャルとアシュトンはギョッとした目でアリスを見る。
「な 何言ってんの ︎今のはハンターとしとて誓いだから!」
噛んでるぜアシュトン。
「しょうよ!あれは、ハンターの誓いよ!全くいきなり何を…」
噛んでるぜシャル。
「へぇ~、そぉなんだぁ。2人とも顔が赤いよぉ。」
1番切れるのはアリスなのかもな…怖!
まだ意識がはっきりしてないが周りが騒がしい気がする。とゆうか近くで誰か泣いてる?
「目ぇ覚ましてよ~うぅっうぅっ、うえぇ~~ん!」
「何の騒ぎだ、何があったんだよ。」
ようやく意識がはっきりしてきた。周りにはアリスがベッドにしがみ付いて泣いていた。その隣にはアシュトンと見知らぬ女の子?
そういえばギーヴルを倒した時に少し毒を浴びてしまい、そのまま倒れたんだっけか。
「れぇ~ん~、やっと目ぇざまじたぁ。」
どうしたんだアリスは?
「どれくらい時間経った?」
アシュトンが答える。
「2時間くらいかな。身体は大丈夫?」
「まだ少し痺れる感じだけど何とか大丈夫。んでアリスはどうしたの?」
少し落ち着きを取り戻しアリスが話す。
「だって急にキミが倒れるから、モンスターにやられたのかと思って…。」
そっか。アリスも初めての大型種で、しかも2頭同時で、色々あって混乱したんだろうな。
「ゴメンな、心配かけて。とりあえずはもう大丈夫だから。」
後はレインの横にいる子だな。
ブロンドヘアにツインテール、正にアイドルのような可愛さで、身長が150cmないくらいだった。
幼く見えるので凛とタメぐらいだと思う。
「で、あと彼女は?」
アシュトンが答える前に彼女が答えた。
「私はシャル。アシュトンとは幼馴染と言った所よ。」
「うん、シャルは子供の頃に知り合ってそれから教会の維持とかも協力してくれててね。」
「それじゃ、アシュトンとレインの事も?」
「もちろん知ってるし何とも思ってないわ。」
そうか、前にレインと話した時に言ってたのは彼女の事か。
あと1番気になる事がある。
「何で森の中に居たんですか?」
「別に敬語は使わなくていいわよ。」
まぁそりゃそうだよな。明らか年下っぽいし。
「私は16だから貴方達とそんなに変わらないでしょ。」
「そ そっか。」
ウッソでしょ⁈このロリっ子が!正直凛と同じか、それより下かと思ってた。
自分がそんな事を考えているとシャルにキッと睨まれた。
「貴方、今失礼な事考えてなかった?」
「い いや別に。」
ビックリしたわ!めちゃくちゃ勘が鋭いな。
「まぁいいわ。」
「私が森に居たのは貴方達の戦いを見たかったからよ。アシュトンがパーティを組むって聞いて気になったのよ。
アシュトンの悪魔憑きを知って、尚パーティを組むのが一体どんな人達なのか。」
アリスが自分の代わりに聞いた。
「成る程ね。で、どうだった?」
「作戦をもっと練っておくべきね。罠を仕掛ける場所とか。あと貴女は油断しすぎね。モンスターを倒しても、まだ他のモンスターがいるかもしれないのだから。」
「そ そうだね。あはは。」
思わず苦笑いだな。中々鋭い指摘だし、はっきりとモノを言うな。
「だけど、貴方の動きは良かったわ。2頭とも貴方が倒した訳だし、木から落ちた私を助けてくれた。まだ礼を言ってなかったわね。ありがとう。」
「いや、無事でなによりだよ。」
「で、私は思ったのよ。このパーティには私が必要だと。」
えーっと、何で?そうなるの?あと何かお嬢様っぽい感じがするんだけど。
「い いやシャル、それは流石にマズイって!」
「お黙りなさい。このパーティには遠距離からの攻撃支援が必要でしょ。私は弓には自信があるわ。頭を使うことも得意よ。」
まぁさっきから話を聞いていて頭の回転が速いし、弓も実際に見ていて申し分ない。
「確かにいいかもしれないな。アリスは?」
「アタシは全然構わないよ。シャルちゃんの弓に助けられたしね。」
でもアシュトンがかなり焦っている。
「本当にマズイって!国に関わる事なんだよ!」
「ん?どうゆう事?」
「それは家族の事ね。私がシャルロット・#クインローズ__・__#だからよ。」
「「はっ?」」
思わずアリスとハモる。
「私の父はケニー・クインローズ。#この国の王__・__#よ。私はその次女って訳。」
「………。」
思わずアリスと顔を見合わせる。
「「えぇぇぇぇぇえ~~っ⁈⁈」」
姫じゃん!マヂの姫様じゃん ︎
それは流石にマズイだろ。一国の姫様とモンスター狩りはヤバイって!もしもの事かあったら死刑でしょ。
「いやいやいや。それはダメでしょ。流石に無いって。国の一大事になるって!」
「大丈夫よ。父も母も私がハンターやる事は知ってるし、了承も得ているわ。」
「王様って凄い寛大なのね。」
アリスも苦笑いしか出ないな。
しかし何でかね?よく国の姫様にハンターやらせる事許したな。
「もちろん最初はとても反対されたわよ。」
「そりゃそうだろうね。何でハンターになろうと思ったんだ?」
もしパーティに入れるとしたら、ここは聞いておきたかった。
「…少し長くなるわよ。」
「構わないよ。」
シャルは少し考え話し始めた。
「私の家族は父と母、そして兄と姉がいるの。父と母は私にはとても優しくて私の自由に育ててくれた。けど兄と姉にはとても厳しかったの。
最初は気づかなかったけど、後々分かったわ。この国の後継者として、2人のどちらかに継がせたいと思っていたのね。
だから最初から私には継がせる気は無かったみたい。
元々継ぎたいって思ってないからいいけど、でもこの国は本当に好きだし家族も皆好きよ。だから国と家族の為になる事がやりたかった。
だからこの国が成り立っているのは何なのか考えるとハンターだったの。 
だからこれしかないと思った。
子供の頃から弓を教わっていたから、私でも役に立てる、そしてそれを全て家族に話し父と母は認めてくれた…」
「父と母はって事は。」
「えぇ。兄と姉は未だに反対されてるわ。でも大丈夫、私は諦めず説得するから。で、どうかしら?私の理由を聞いて。」
「自分の場合は国の為になんて思ったことは無いけど、家族の為にやってるのは同じだよ。今のパーティには後衛のサポートが必要だから自分はいいと思うよ。」
正直シャルの兄と姉が少し気になる。何も起きなければいいけど。
アリスも答えは一緒だった。
「アタシもいいと思うよ。お姫様がパーティなんて最高じゃない!」
だがアシュトンだけは違った。
「僕は反対だよ。シャルはこの国の姫様って自覚がなさすぎだって。まぁそれがいい事でもあるけどさぁ。」
すかさずシャルが言い返す。
「反対してるのか賛成してるのか分からないわよ。元々アシュトンの意見は聞いてないわ。レインはどうなの?ハンターとしての貴方の意見が聞きたいわ。」
するとアシュトンは、目を閉じ動かなくなった。
「あれって今レインと話してるの?」
「そうよ。」
しばらくするとアシュトンは目を開けた。
「レインと話したけど意見は同じだよ。確かにシャルの弓は上手い。僕が1番見てきたからね。それに頭もいい。だけどやっぱり心配なんだよ。もしもシャルに万が一の事があったら僕はきっと自分を許せなくなるよ…」
それを聞いて自分とアリスは言葉が見つからなかった。アシュトン・レインにはシャルが本当に大切な人だという事が分かった。
少し考えシャルが言葉を発する。
「なら……」
「ならアシュトンは私を絶対に守ればいいじゃない!」
「んなっ!」
「アシュトンはガードでしょ。なら私を守るとここで誓えばいいことよ。」
かなり意外だった。シャルはもっと理論的に言い返すと思ってたのに、なかなか可愛い事言うもんだな。さすがロリっ子。
「な 何言い出すんだよ!」
「だってその通りでしょ。私が大事なら何が何でも守ると誓いなさい。」
アシュトンは少し間を置き、ハァと肩を落とすと、
「…あぁもぉ!分かったよ!」
そう答えると、シャルの前に片膝をついて右手を取りおでこに当てる。
「僕はシャルロット姫を必ず守るとここに誓う。」
なんかスゲー!こっちまで恥ずかしくなるな。横に居たアリスも顔が赤くなってる。シャルも顔が赤くなっていたが、それよりもかなり嬉しそうだった。
「こ これで十分かな?」
「そうね、完璧よ。」
まぁこれで4人目の仲間が決まった訳だ。
「よしっと。これで皆の意見はまとまったな。」
「そうだね。」
「えぇ。これからよろしく。」
アリスが少し赤らめた顔で言った。
「いやぁ、愛の告白って初めて見たからドキドキしちゃったよ。」
シャルとアシュトンはギョッとした目でアリスを見る。
「な 何言ってんの ︎今のはハンターとしとて誓いだから!」
噛んでるぜアシュトン。
「しょうよ!あれは、ハンターの誓いよ!全くいきなり何を…」
噛んでるぜシャル。
「へぇ~、そぉなんだぁ。2人とも顔が赤いよぉ。」
1番切れるのはアリスなのかもな…怖!
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