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冷寧である俺は戦争に行かないし、救護手当てもしない。~完結済み~

青篝

序章 傍観者である俺は

キーンコーン
カーンコーン.......

「じゃあお前ら
気ぃつけて帰れよ」

3時45分。
帰りのSHRショートホームルームを終え、
クラスは喧騒に包まれる。
俺は鞄に教科書や筆箱を入れ、
帰り支度を整える。

「なぁ、今日カラオケ行かね?
『東雲小町』歌おうぜ」

不意に後ろから
聞こえた陽気な声。
この声のトーン、喋り方、
この声の主はクラスの
ムードメーカー、春宮はるのみやのぼるだ。
耳が隠れるほど伸びた
ウェーブ気味の髪は
遠目でも分かるくらいの
明るさの茶髪で、
大きいブラウンの瞳。
それも若干の垂れ目。
見た目はとても
気前の良さそうな不良で、
中身はチャラく、
青春を楽しむエンジョイする
高校生そのものである。
俗に言うリア充だ。
ちなみに『東雲小町』
というのは、最近人気の
歌手のことで、何でも
若者から絶大な支持を
得ているらしい。

「えっと…ごめん、今日は
帰って勉強するから
また今度でいいか?」

うん。まさに模範解答。
家で勉強したいけど
そのまま言えば
春宮の機嫌を損ねる。
だからあえて今度な、と
次の機会チャンスを与えて
断ることによって
誰も傷つけないのだ。

「えぇー。お前って確か
前回のテストで
学年5位だったんだろ?
ちょっとくらい平気だって」

否が応でも春宮は
カラオケに行きたいらしい。
春宮は前回の中間テストで
良い点だったのだから
少しくらいの休憩を
とった方がいいと、
説得を開始した。

「また今度な。
お前も勉強しろよ?」

ああ、なんて良い奴なのだろう。
そして、ズルい奴なのだろう。
あくまでもお前が
嫌いな訳ではないと
主張した上で
優しく話の矛先を
春宮に向け、話題を
別の方向へ導く。
このテクニックは
そう簡単に素人が
身に付けられるような
代物ではない。

「ちぇー。分かったよ」

春宮は完全には
納得していないが、
今回は諦める様子だ。
そういう物分かりの
早い奴のことは俺は
嫌いではない。

「じゃあ、また明日」

春宮に別れを告げて、
彼──秋雨あきさめ真司しんじ
教室を出ようとするが、
それは阻まれる。

「ちょっと待てって。
せめて一緒に帰ろうぜ」

さっさと帰り支度を整え、
1人で帰ろうとする秋雨を
春宮は止めた。
カラオケに行けないなら、
せめて一緒に帰ろうと、
いつまでも秋雨のそばを
離れたくないようだ。

「ああ、いいぞ」

1人で帰れんのかお前は。
というツッコミを
心の中で入れて
2人を見送った後、
俺は今日も誰にも
話しかけられることなく、
部活に向かうために
椅子から立ち上がる。
部活の着替えなどが
入ったスポーツ用のリュックと
ラケットを背負って。



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あとがき



どうも夢八です。
この度は僕の
作品を読んで下さって
ありがとうございます。


僕はこの作品が
初めてではないですが
至らぬことも
あるかと思います。
誤字とか文法が変とか
気になったことは
どんどんコメント下さい。




それから、この作品名は
とても長いので、
誰かいい感じに略して
頂ければ嬉しいです。
コメント欄にアイデアを
載っけて下さい。



それでは、アディオス!

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