おんハレコラボ話 「The best friend」

颯★改

おんハレ外伝「The best friend」

「初めまして、菅原月兎です」
教室がザワつく。
あぁ、コレだ。
この空気が嫌なんだ。
人の事をあれこれと値踏みするような目で見てくる。
お前らのそういう所が嫌いなんだ。
しかし、そんな思いを口に出せるはずが無く、
「皆さん、よろしくお願いします」
なんて、微塵も思っちゃいない言葉と偽りの笑顔で取り繕うんだ。
クソッタレめ。

1時間目が終わり休み時間。
僕の前に人が集まってきた。
「ねぇねぇ、何で狐面・・なんて被っているの?」
「先生に怒られねぇのかよ」
「ちょっとそれ取れよ」
うるさいなぁ、ほっといてくれよ。
そんなのどうでもいいじゃないか。
やめろ、触るんじゃない。
それを外されると僕は────
「やめろッ!
嫌がっているだろ!
分からないのか!」
「何だよ、お前は関係無いだろ!」
騒いでいたクラスの男子の1人が喚き立てる。
それに対し、
「じゃあ、お前にも彼の事は関係無いだろ」
と平然と言ってのける
確か、彼は稲木大和、だったな。
と、
「お前、舐めてっと殺すぞ?」
逆上した男子が大和君に殴りかかってくる。
のを僕の手が止める。
止めたところで大和君が両手を上げる動作をする。
殴られると勘違いした男子が両手で頭を庇おうとした所で、
「ガタガタ騒ぐんじゃねーよ、面倒くさい」
膝裏に蹴りを入れた者が居た。
彼は一色大雅だったかな?
「ありがとう、助かったよ」
2人に対し、お礼を言う。
「困った時はお互い様ってね」
と大和君。
「ったく、面倒くせぇ事に巻き込まれてんじゃねぇよ」
こっちは大雅君。
「えーと、ごめん?」
「何言ってんだよ、悪いのはコイツらだろ?
月兎君が謝る必要は無いって」
「・・・ありがとう」
「大和がそう言うなら、そういう事にしておくか」



こうして僕は、新しく友達が出来た。
あれ以来僕達はよく一緒に遊んだ。
ボーリングに行ったり、ゲームをしたり。
とにかく楽しい日々だった。
しかし、光があれば闇もある。
ソレを忘れていた訳では無かった。
僕達の事を良く思っていない奴らがいる事も忘れていなかった。
だから、わざわざ遠い所へ遊びに行ったり、誰も来ないようなマイナーな所で遊んだ。
なのに、それが裏目に出た。
まぁ、出るようにしたんだけど、ね
とある廃墟で遊んでいた時の事だ。
僕の仮面の事で騒いだ男子が廃墟のひとつしかない出口を外から塞いでしまった。
簡単に言えば、閉じ込められてしまった。
「クソっ!出しやがれこの野郎!」
「ふははっ!やーだねー!
この俺に恥をかかせたんだ!
そのまま餓死しちまえ!」
「ぬァァァァァっ!!!」
「落ち着け大雅。
これからどうしようか、月兎君」
「幸い窓は空いているからそこから出れるけど、外に奴らが待ち構えているんだよねぇ」
「そこが問題だな」
「武器はあんのか?」
「こんなこともあろうかと持ってきているんだなぁ、これが」
「さすが月兎だぜ」
「ふへへ」
「それで、何があるの?」
「メリケンサック、モデルガン、トンファー、閃光弾位かな」
「お、おぅ」
「なんでそんな物・・・」
「細かい事は気にしなーい。
僕はトンファー貰うけどみんなは何にする?」
「俺は素手でいいや」
「俺も」
「そう?遠慮しなくていいのに・・・」
トンファーを両手に、独り言ちる。
「それより、準備は良い?」
「こっちはOKだぜ!」
「仕込みトンファーも良好だよ!」
「「えっ・・・」」
「ん?」
「いや・・・じゃあ、気を取り直して行くよ!」
「「おー!」」
窓から出てざっと見て人数は10人。
クラスの男子の大半が奴に協力している事になる。
「やっと出てきたな!」
「お前らには散々煮え湯を飲まされたからなぁ!」
「だからってこんな事許されるはずが無い!」
「面倒くせぇ事しやがって!」
「うるせェ!お前らをボッコボコにしてや
「少し黙ってて、『電撃』」
バチバチバチィ!
「「「ぐぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」
「「は?」」
「終わったよ、帰ろうか」
「本当、規格外だな、お前」
「ふふふっ、対多人数用仕込みトンファーの稼動実験に付き合ってくれてありがとうね」
「お前、ここまで読んでたのか?」
「勿論、あらゆるリスクは想定済みさ。
もう、疲れたし帰ろうか」
「ん、またね」
「はぁ、じゃーなー!」

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