甲斐犬黒蜜のお使い

牛耳

第31話

仙台駅ビル入口近くのポスト裏の暗闇から現れた私は買い物籠を片手に持ち駅ビルに入って行った。
黒いチャイナドレスに買い物籠の私は目立つらしくすれ違い様に振り向く人がちらほらいる。
案内板を見ると駅改札口近くと駅ビル内のお土産特設コーナーで牛タン弁当を扱っている見たい。
規模から考えて特設コーナーに向かう。

仙台土産のコーナーに来たけど何?ここ。
仙台駄菓子や蒲鉾、和牛の味噌漬け、牛タンその他色々知らなかった仙台名物がいっぱい!

仙台駄菓子気になるわ。
試食が私を誘っている。
うっ!甘さ控え目で飽きの来ない味の仙台駄菓子。
美味しいわ、止まらない!試食だけどもう一つパクリ。
予定に無いけど買って仕舞おう。
人の姿で良かったわ、犬だとこうは行かない。

一番小さな駄菓子の詰め合わせを一つ包んで貰いお金を支払う。

その後、笹蒲鉾等を試食して回る。
仙台、杜の都と言うけれど美味しいわ。
黒蜜おばば達が待っているからこれ以上回れないけど今度じっくり来よう。
○の月が売っているお店へ行くと色々なお菓子が売っている。
でもお使いの○の月を二箱買って牛タン弁当を買いに駅改札口近くの弁当屋さんに行く。
そこで私は衝撃を受ける。
何種類もの牛タン弁当がある事に・・・。
仕方無い色んなお店の牛タン弁当を都合10個買い一番大きい状態の買い物籠に入れて近くの自販機裏の暗闇に包まれた。

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