エリートの男は未練を果たしに異世界に行く
第2章 夢の第1歩
「んっ…とりあえず朝になったか…」
この世界に来てから1日が経過したが、案外ここの世界のことにも慣れてきた。
最初は何が何だか分からないような感じだったので不安に思ったが人間ってものはなんとかなるんだなと実感している。
「まずは金を貯めてなにかしらの事業でも試してみるか…」
現在、金額は5万と言ったところか。やはり外征関係の給与はいいものがある。しかし、装備もろくなのがない状態で外征を続けても稼げるのは限度がある。
なので……
自分なりの候補として上がってるのが傭兵団の作成や交易と言った感じである。
しかし、初心者の壁とも呼ばれてるガンダーウルフを倒したと言っても大量の傭兵を雇えるような財力もないし名声もない。
交易もいいと思ったがまだ取引先のひとつも見つかってないし、今あるもので取引なんてたかが知れてる。
そんな中金稼ぎにいいと思ったのが、
「今日の投資…なかなか来てるな…」
「ええっ…僕の読み通りでしたね!」
そう、株や投資信託だ。株などと聞くとギャンブルとか失敗した時のリスクがー、などと言われている。
確かにど素人がいきなり投資なんてしても成功なんてしない。高速道路に免許なしで突っ込むようなものだ。絶対事故る。
しかし、俺は前世で社長を務めていたし株や投資などの経済学に関しては親が持ってた教材を片っ端から見ていたから知識は沢山ある。
そしてこの男、名をレーベル・マイスト。こいつは今で言う証券マンみたいなものだがなかなか目利きがいい。こいつから色々とこの世界の流行りなどを聞き出せたのはいいものだ。
その為に雇用費として毎日利益の半分+基本給1万を渡している。ちょっと高いように見えるがこれぐらいどうってこともない。要はそれを超える利益を打ち出せばいい。
それに俺の方も上手くいっている。ガンダーウルフを倒したことにより経験値がたんまり手に入ったのか、レベルも上がった。今ではガンダーウルフを狩ることが日課だ。
しかもガンダーウルフの素材が今バカ売れしてる。物を売るのには絶好の機会だ!
まだ他国との交易とまでは行けないが、これで名を売ることは出来る。
今日の商売と狩りを終えて、上機嫌のまま俺は酒屋に入る。
久しぶりに豪遊しようと思ったからだ。
「んっ…はぁー!今日ほど酒が進んだことはねぇ!むしろ飲み足りないぐらいだ!」
酒を飲めるだけのみ、つまみも豪快に食べ漁る。明日のことなんて考えずに飲み続ける。
前世ではできなかった事だ。明日のことで追われ続けていてそれどころではなかった。
結局この日は儲けの半分を使ってしまった。しかし後悔はしてない。むしろもっと払ってもいいぐらいだ。
満足した俺はすぐ宿屋にて就寝した。
明日には明日の風が吹く。いちいち考えたりはしない。この異世界で学んだことだ。
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