異世界でひたすらコンティニュー!
俺のクラスはヤバすぎる
「あーあ……今考えたら俺ってろくな死に方してないよなぁ……。」
異世界の空を眺めながら、自分の死亡ダイジェストを思い出していた。
一回目と二回目は邪魔なサツに捕まって、3回目はあの変な軍人に打たれて死んだ。
サツに関しては回避することが出来るが、あの軍人イベントの回避方法が全くと言っていいほど思いつかない。
「大体悩んでいたら注意されるってどうすりゃいいんだよー!!!!」
「なら悩まなければいいじゃない。私ってうじうじ悩んでる人は嫌いだし。」
「うぉぉぉぉ!!何でいるんだよ!!胸ぺったんこ!!」
空に向かって怨嗟を叫んでいると、いつから居たのか俺を撃ったあの胸ぺったんこの軍人がいた。
「ちょっと気になったんだけど……貴方って私のことを知ってるわよね?いきなりその呼び方は、初めての人に向けて言うものでは無いもの。」
そしてこの軍人、かなり勘が鋭い……。たったこれだけの会話で、俺がこいつを知っていることがバレている。
「そうだな……あんたが本物の拳銃を持ってて躊躇いなく人に撃つようなことも知ってるわ!」
「どこまで知っているかは分からないけど……とにかく貴方はデタラメな能力を持っていることだけは確かね。」
まぁコンティニューとセーブとロードを持っているからデタラメではあるがな。
「だからどうした?人と違う能力を持ってて何が悪い?」
「悪くは無いわ。現に貴方は私と同じ3組に居るんだし、もしこれで何も特殊能力が無かったら、それこそこの高校に辟易するわね。」
どうやら俺のクラスは特別な能力持ちではないと入れないらしい。他の1組や2組はどんなものなのかも気になるが……。
「けれど、貴方の能力は分からないし……何しろ今みたいに私を知っていることが不気味なのよ……。
あと……『人に向けて躊躇なく撃つ』って言ったわよね。それだとまるで撃たれたことがあるみたいじゃない。」
実際撃たれたし……。最初はマジでレプリカかなんかだと思っていたが。
だが、ここで馬鹿正直に『俺はコンティニュー出来るんだ!』ということはしない。
ここは適当なことを言いつつ誤魔化すことにした。
「そりゃ……あからさまに銃を持っていれば誰だって疑うだろうよ。逆に人を撃つ以外に、どんな使い方があるのか知りたいぐらいだ。」
「ふーん……確かに銃は人を殺すために使うものって認識は当たってるわね。……もうこれ以上貴方に問いただしてもボロは出なそうだし、私は早く教室に戻ってるわ。」
そう言い残して、この軍人はスタスタとどっかに行ってしまった。
「なんだよ……あいつは?……ってかあいつも何か特殊能力を持ってるわけなのか……。」
あの軍人の言うことが本当であれば、俺のクラスは、特殊能力を持ってなければ入れないらしい。
つまりは……クラスメイト全員特殊能力者ということになる。このことに早速不安になってきたんだが……。
「どうしよう……俺ってコンティニュー出来ること以外はただの人間だぞ……。てか今まで引きこもってたから、そこらのやつよりも弱いんだが……。」
これから先、ああいった奴らと付き合えるのか……?チートを持っていても死にゲーって全く笑えないぜ……。
「まぁ……悩んでいてもしゃーないし、当たって砕けるとしますか!」
精神もなんとか落ち着いたし、セーブデータもあるので、あとはあの教室に向かうだけだ。
さて……俺はあと何回死ぬんだろうな?そもそもどうやって次は死ぬのかな?前みたいに撃たれて死ぬのか……はたまた別の死に方をするのか……?
そんな思いを抱えながら、俺は3組の教室のドアを開けた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
俺が教室に入ると、もうクラスメイトみんな来ていた。もちろんあの軍人もいやがったが……。
しかし、まだ何も無いというのに静かである。普通はまだ雑談とかしているはずなのだが?
ここのクラスは俺を含めて丁度10人いる。見た目の性別的に、男が2人でそれ以外は全員女性だ。
俺が席に座った瞬間、教卓に1人の男性が現れた。
「はい!ちょっと早いですがみんな集まった事ですし、ここで軽く自己紹介とオリエンテーションを行おうと思います!」
こ……こいつ何処から来やがった?少なくてもドアを開ける音なんてしてなかったし、俺が来た時にはまだ居なかったはずだろ!?
「まずはこの私から自己紹介していくとしましょう。私の名前は『モーリス・α・ハスナ』基本的に魔術師を生業としています。これから約1年間、君たちの担任としてどうぞよろしくお願いします。」
そう言うと、大げさな感じで俺たちの前でお辞儀した。
この世界には『魔法』ってやつがあるんだな……まぁ俺には関係ない話でもあるが。
「さてさて、今度は君たちの自己紹介をしてもらいましょうか……。まずはそこの君!立って自分の名前と自分のPRポイントとこの段階で気になっている人を一言お願いします!」
教師が1人の子供みたいな女性を指さした、その子はなにかぬいぐるみらしきものを持っている。
「……私の名前は『クリフト・ベータ』……アピールポイントは私の一番頼れる友達『くーたん』あと気になっている人は、そこに座ってる男の人。」
クリフトと名乗ったその子は、何故か俺を指さしている。いくら女の子だからといって、呪われそうなぬいぐるみを持った人に迫られたくはない。
「クリフトちゃん自己紹介ありがとうございます!まずは席に座って座って。……では次の人を指名するとしましょ〜う、そこの君!」
ノリノリのテンションであるモーリス先生が、次に俺を指名してきた。
いきなり当てられたことにはびっくりしたが、落ち着いて自己紹介していくことにしよう。
深呼吸をひとつして、俺は席から立ち上がった。
異世界の空を眺めながら、自分の死亡ダイジェストを思い出していた。
一回目と二回目は邪魔なサツに捕まって、3回目はあの変な軍人に打たれて死んだ。
サツに関しては回避することが出来るが、あの軍人イベントの回避方法が全くと言っていいほど思いつかない。
「大体悩んでいたら注意されるってどうすりゃいいんだよー!!!!」
「なら悩まなければいいじゃない。私ってうじうじ悩んでる人は嫌いだし。」
「うぉぉぉぉ!!何でいるんだよ!!胸ぺったんこ!!」
空に向かって怨嗟を叫んでいると、いつから居たのか俺を撃ったあの胸ぺったんこの軍人がいた。
「ちょっと気になったんだけど……貴方って私のことを知ってるわよね?いきなりその呼び方は、初めての人に向けて言うものでは無いもの。」
そしてこの軍人、かなり勘が鋭い……。たったこれだけの会話で、俺がこいつを知っていることがバレている。
「そうだな……あんたが本物の拳銃を持ってて躊躇いなく人に撃つようなことも知ってるわ!」
「どこまで知っているかは分からないけど……とにかく貴方はデタラメな能力を持っていることだけは確かね。」
まぁコンティニューとセーブとロードを持っているからデタラメではあるがな。
「だからどうした?人と違う能力を持ってて何が悪い?」
「悪くは無いわ。現に貴方は私と同じ3組に居るんだし、もしこれで何も特殊能力が無かったら、それこそこの高校に辟易するわね。」
どうやら俺のクラスは特別な能力持ちではないと入れないらしい。他の1組や2組はどんなものなのかも気になるが……。
「けれど、貴方の能力は分からないし……何しろ今みたいに私を知っていることが不気味なのよ……。
あと……『人に向けて躊躇なく撃つ』って言ったわよね。それだとまるで撃たれたことがあるみたいじゃない。」
実際撃たれたし……。最初はマジでレプリカかなんかだと思っていたが。
だが、ここで馬鹿正直に『俺はコンティニュー出来るんだ!』ということはしない。
ここは適当なことを言いつつ誤魔化すことにした。
「そりゃ……あからさまに銃を持っていれば誰だって疑うだろうよ。逆に人を撃つ以外に、どんな使い方があるのか知りたいぐらいだ。」
「ふーん……確かに銃は人を殺すために使うものって認識は当たってるわね。……もうこれ以上貴方に問いただしてもボロは出なそうだし、私は早く教室に戻ってるわ。」
そう言い残して、この軍人はスタスタとどっかに行ってしまった。
「なんだよ……あいつは?……ってかあいつも何か特殊能力を持ってるわけなのか……。」
あの軍人の言うことが本当であれば、俺のクラスは、特殊能力を持ってなければ入れないらしい。
つまりは……クラスメイト全員特殊能力者ということになる。このことに早速不安になってきたんだが……。
「どうしよう……俺ってコンティニュー出来ること以外はただの人間だぞ……。てか今まで引きこもってたから、そこらのやつよりも弱いんだが……。」
これから先、ああいった奴らと付き合えるのか……?チートを持っていても死にゲーって全く笑えないぜ……。
「まぁ……悩んでいてもしゃーないし、当たって砕けるとしますか!」
精神もなんとか落ち着いたし、セーブデータもあるので、あとはあの教室に向かうだけだ。
さて……俺はあと何回死ぬんだろうな?そもそもどうやって次は死ぬのかな?前みたいに撃たれて死ぬのか……はたまた別の死に方をするのか……?
そんな思いを抱えながら、俺は3組の教室のドアを開けた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
俺が教室に入ると、もうクラスメイトみんな来ていた。もちろんあの軍人もいやがったが……。
しかし、まだ何も無いというのに静かである。普通はまだ雑談とかしているはずなのだが?
ここのクラスは俺を含めて丁度10人いる。見た目の性別的に、男が2人でそれ以外は全員女性だ。
俺が席に座った瞬間、教卓に1人の男性が現れた。
「はい!ちょっと早いですがみんな集まった事ですし、ここで軽く自己紹介とオリエンテーションを行おうと思います!」
こ……こいつ何処から来やがった?少なくてもドアを開ける音なんてしてなかったし、俺が来た時にはまだ居なかったはずだろ!?
「まずはこの私から自己紹介していくとしましょう。私の名前は『モーリス・α・ハスナ』基本的に魔術師を生業としています。これから約1年間、君たちの担任としてどうぞよろしくお願いします。」
そう言うと、大げさな感じで俺たちの前でお辞儀した。
この世界には『魔法』ってやつがあるんだな……まぁ俺には関係ない話でもあるが。
「さてさて、今度は君たちの自己紹介をしてもらいましょうか……。まずはそこの君!立って自分の名前と自分のPRポイントとこの段階で気になっている人を一言お願いします!」
教師が1人の子供みたいな女性を指さした、その子はなにかぬいぐるみらしきものを持っている。
「……私の名前は『クリフト・ベータ』……アピールポイントは私の一番頼れる友達『くーたん』あと気になっている人は、そこに座ってる男の人。」
クリフトと名乗ったその子は、何故か俺を指さしている。いくら女の子だからといって、呪われそうなぬいぐるみを持った人に迫られたくはない。
「クリフトちゃん自己紹介ありがとうございます!まずは席に座って座って。……では次の人を指名するとしましょ〜う、そこの君!」
ノリノリのテンションであるモーリス先生が、次に俺を指名してきた。
いきなり当てられたことにはびっくりしたが、落ち着いて自己紹介していくことにしよう。
深呼吸をひとつして、俺は席から立ち上がった。
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