だからわたくしはデレたくないんです!
結婚式
ついに、ついにやってきてしまいました。結婚式です。アレン様が言うには、小さな集まりと言っていましたが、少なくとも公爵様はいらっしゃるはずです。それにお父様と、、お兄様は来るのでしょうか。
それに、みなさんの前でき、き、キスをするなんて、顔が熱くなってしまいます。
いつもの朝とは違って、メイドも執事も忙しそうにしています。ここ最近はずっと忙しそうにしてましたが今日はいつもより大変そうです。
朝ごはんを食べながらそんなことを思っていると、アレン様が話しかけてきます。
「みんな私達のために頑張ってるんだよ」
「そうですね。少し申し訳ないです。アレン様」
「あぁ、もちろん、これが終わったらボーナスを出すつもりですから」
よかったです。こんなこと気にするなんて、わたくしはあまり貴族らしくないのかもしれませんね。
「ティアラはティアラですよ、貴族じゃなくてもきっと、、」
また恥ずかしいことを!わたくしだって立場がなんだってアレン様が大好きになってますよ!!
「あなたと出会えてよかった」
うぅそんなに見つめないでください
「わたくしが決めたことではないです。たまたまわたくしのお母様と公爵夫人が仲良かっただけです」
無駄な抵抗とわかっていてもついつい心にもないことを言ってしまいます。
「そうでしたね。両親には感謝しないとです」
朝から疲れてしまいました。
食べたあとは式をする予定の教会に向かいます。そこでおめかしして始まるみたいです。お父様とかもこちらには来ないで教会で会うのでしょうね。
馬車の中でアレン様がそわそわしてますね。さすがのアレン様も緊張してるみたいです。
「緊張しますか?」
「それはもちろん、今日は一生に一度の晴れ舞台ですからね」
そういうわたくしもすごい緊張していますが、アレン様も同じって考えるとなぜだか安心してしまいます。
教会に着くとわたくしとアレン様は別行動になって、わたくしはメイド達に連れていかれます。
ここからはわたくしも忙しくなりますね。まずは髪のセット、お化粧、ドレスとみるみるわたくしがきれいになっていきます。まるで別人ですね。最初はシンプルで純白のドレスを着ます。結婚は神聖な儀式でもありますからね。
「奥様、とてもきれいですよ」
着せ終わったメイド達に褒められる。アレン様にも褒められるといいのですが。
「ありがとうございます。というかそんなこと言ってる余裕なんてないですよ!どうするんですか?わたくしちゃんとやれますか」
「奥様ならきっと大丈夫ですよ。それに、緊張してるのは旦那様も同じです。そこはまぁ二人で協力して乗り越えるところなんじゃないんですか?」
ニマニマしながらユニがからかってきます。
「ユニは後でお仕置きですよ」
「えぇ!?」
「ふふ、冗談です。少し緊張が解けてきました」
と言いつつお仕置きの内容は後で考えておきましょうか。
おめかしが終わったら、控え室にお父様とお兄様が来てくれます。
「とてもきれいだよ、ティアラ」
「お兄様、来てくれたんですね」
「シエラにも見せてやりたかったな。私にはシエラの願いを叶えてやることしか考えてなかったが、ティアラがいなくなってから心に穴が空いた気分だったよ。何かあればいつでも帰ってきてもいいんだからな」
シエラというのはわたくしのお母様のことです。
正直お父様がわたくしのことをそんなふうに思ってたのは意外です。なぜだか自然と涙が溢れてきます。
「お父様、、わたくしこそ、ありがとうございます。立派な貴族になってまいります」
「お父様、、」
しばらく時間が経って落ち着いたところで、エスコートはお父様がするということとちょっとした練習をしました。
歩きづらいので気をつけないといけませんね。転ばないようにしないと。
「奥様、伯爵様、準備はよろしいでしょうか」
教会の扉の前で、お父様と腕組みしながら待機しています。いよいよ始まりますね。扉を開くと日差しによってキラキラと輝くステンドグラスの下にタキシードを着ているアレン様が見えます。
ゆっくりとバージンロードを歩いていって、途中でお父様と別れ、アレン様の元へ向かいます。アレン様はわたくしと同じく緊張しているようで、顔も少し赤いようにも見えます。
え?アレン様もうほんとにかっこよすぎませんか?まともに顔なんて見れませんよこれ。
牧師様がアレン様に誓の言葉を言ってきます。
今はそれどころじゃないんですよ!ち、ちゃんとわたくし誓いますって言えるんでしょうか。練習しておけばよかったです。
「はい、誓います」
あぁいよいよわたくしの番です。
「ティアラ・レインリーンあなたは今アレン・サンノットの夫とし、神の導きによって夫婦になろうとしています。
汝、健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し敬い慰めあえ、共に助け合いその命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
「はい!誓いましゅ」
あ、あ、あ、やってしまいましたーー!恥ずかしさで顔が熱い。
つ、次は指輪交換ですね。お、落とさないように、慎重に。慎重に、、できました!
アレン様の手は少しごつごつしていますね。指輪も私よりも大きいです。
今度はアレン様が付けてくれます。
きらびやかな指輪ですね。いくらしたのかは聞かない方がよさそうです。
終わったら契約書に名前を書きます。ここではまだレインリーンの名前でしょうか。
そして最後に、、誓のキス、、は、初めてなので緊張します。アレン様もそうなのでしょうか。
お互いが立っていると身長差がありますね、届くのでしょうか。
と思ったらアレン様が顔を近づけてきます。ちょっ待っ
「んっ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!??
それは一瞬だけですがとても長いような感じでした。
「はぁ〜」
ぼーっとします。今は何も考えられそうにありません。
意識はなんとか保ててますが、次の結婚成立宣言がちゃんと言えるかわかりません。
いえ、ここで負けてはなりません!お母様も見てるって考えたら余裕です!
宣言をビシッと決めて、あとはパーティの始まりです。一旦わたくし達は退場してお色直し、会場に戻って挨拶まわりをしていきます。
それに、みなさんの前でき、き、キスをするなんて、顔が熱くなってしまいます。
いつもの朝とは違って、メイドも執事も忙しそうにしています。ここ最近はずっと忙しそうにしてましたが今日はいつもより大変そうです。
朝ごはんを食べながらそんなことを思っていると、アレン様が話しかけてきます。
「みんな私達のために頑張ってるんだよ」
「そうですね。少し申し訳ないです。アレン様」
「あぁ、もちろん、これが終わったらボーナスを出すつもりですから」
よかったです。こんなこと気にするなんて、わたくしはあまり貴族らしくないのかもしれませんね。
「ティアラはティアラですよ、貴族じゃなくてもきっと、、」
また恥ずかしいことを!わたくしだって立場がなんだってアレン様が大好きになってますよ!!
「あなたと出会えてよかった」
うぅそんなに見つめないでください
「わたくしが決めたことではないです。たまたまわたくしのお母様と公爵夫人が仲良かっただけです」
無駄な抵抗とわかっていてもついつい心にもないことを言ってしまいます。
「そうでしたね。両親には感謝しないとです」
朝から疲れてしまいました。
食べたあとは式をする予定の教会に向かいます。そこでおめかしして始まるみたいです。お父様とかもこちらには来ないで教会で会うのでしょうね。
馬車の中でアレン様がそわそわしてますね。さすがのアレン様も緊張してるみたいです。
「緊張しますか?」
「それはもちろん、今日は一生に一度の晴れ舞台ですからね」
そういうわたくしもすごい緊張していますが、アレン様も同じって考えるとなぜだか安心してしまいます。
教会に着くとわたくしとアレン様は別行動になって、わたくしはメイド達に連れていかれます。
ここからはわたくしも忙しくなりますね。まずは髪のセット、お化粧、ドレスとみるみるわたくしがきれいになっていきます。まるで別人ですね。最初はシンプルで純白のドレスを着ます。結婚は神聖な儀式でもありますからね。
「奥様、とてもきれいですよ」
着せ終わったメイド達に褒められる。アレン様にも褒められるといいのですが。
「ありがとうございます。というかそんなこと言ってる余裕なんてないですよ!どうするんですか?わたくしちゃんとやれますか」
「奥様ならきっと大丈夫ですよ。それに、緊張してるのは旦那様も同じです。そこはまぁ二人で協力して乗り越えるところなんじゃないんですか?」
ニマニマしながらユニがからかってきます。
「ユニは後でお仕置きですよ」
「えぇ!?」
「ふふ、冗談です。少し緊張が解けてきました」
と言いつつお仕置きの内容は後で考えておきましょうか。
おめかしが終わったら、控え室にお父様とお兄様が来てくれます。
「とてもきれいだよ、ティアラ」
「お兄様、来てくれたんですね」
「シエラにも見せてやりたかったな。私にはシエラの願いを叶えてやることしか考えてなかったが、ティアラがいなくなってから心に穴が空いた気分だったよ。何かあればいつでも帰ってきてもいいんだからな」
シエラというのはわたくしのお母様のことです。
正直お父様がわたくしのことをそんなふうに思ってたのは意外です。なぜだか自然と涙が溢れてきます。
「お父様、、わたくしこそ、ありがとうございます。立派な貴族になってまいります」
「お父様、、」
しばらく時間が経って落ち着いたところで、エスコートはお父様がするということとちょっとした練習をしました。
歩きづらいので気をつけないといけませんね。転ばないようにしないと。
「奥様、伯爵様、準備はよろしいでしょうか」
教会の扉の前で、お父様と腕組みしながら待機しています。いよいよ始まりますね。扉を開くと日差しによってキラキラと輝くステンドグラスの下にタキシードを着ているアレン様が見えます。
ゆっくりとバージンロードを歩いていって、途中でお父様と別れ、アレン様の元へ向かいます。アレン様はわたくしと同じく緊張しているようで、顔も少し赤いようにも見えます。
え?アレン様もうほんとにかっこよすぎませんか?まともに顔なんて見れませんよこれ。
牧師様がアレン様に誓の言葉を言ってきます。
今はそれどころじゃないんですよ!ち、ちゃんとわたくし誓いますって言えるんでしょうか。練習しておけばよかったです。
「はい、誓います」
あぁいよいよわたくしの番です。
「ティアラ・レインリーンあなたは今アレン・サンノットの夫とし、神の導きによって夫婦になろうとしています。
汝、健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し敬い慰めあえ、共に助け合いその命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
「はい!誓いましゅ」
あ、あ、あ、やってしまいましたーー!恥ずかしさで顔が熱い。
つ、次は指輪交換ですね。お、落とさないように、慎重に。慎重に、、できました!
アレン様の手は少しごつごつしていますね。指輪も私よりも大きいです。
今度はアレン様が付けてくれます。
きらびやかな指輪ですね。いくらしたのかは聞かない方がよさそうです。
終わったら契約書に名前を書きます。ここではまだレインリーンの名前でしょうか。
そして最後に、、誓のキス、、は、初めてなので緊張します。アレン様もそうなのでしょうか。
お互いが立っていると身長差がありますね、届くのでしょうか。
と思ったらアレン様が顔を近づけてきます。ちょっ待っ
「んっ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!??
それは一瞬だけですがとても長いような感じでした。
「はぁ〜」
ぼーっとします。今は何も考えられそうにありません。
意識はなんとか保ててますが、次の結婚成立宣言がちゃんと言えるかわかりません。
いえ、ここで負けてはなりません!お母様も見てるって考えたら余裕です!
宣言をビシッと決めて、あとはパーティの始まりです。一旦わたくし達は退場してお色直し、会場に戻って挨拶まわりをしていきます。
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