だからわたくしはデレたくないんです!
デート2
アレン様は向かいに座ってわたくしと目を見つめる。手は話してもらえたけど、これはこれで、照れてしまいます。
わたくしも負けじと見つめ返します。ここで目をそらしたら負けだと思うので。
「ここの紅茶はとても美味しいんですよ」
ここはアレン様の行きつけだったのでしょうか。
「よく来られるのですか?」
「たまにですが、ここは静かで落ち着けるでしょう?さっきティアラとタイミングが被ってましたね。ティアラも来たことあるのですか?」
わたくしにとってはこの静けさは緊張を加速させるものですが、まぁ雰囲気といい他の客も裕福に見えますね。
「わたくしはなんとなく見つけたので。まさか予約までしてるとは思いませんでした」
「何にしますか?」
と言われましても、、ここはアレン様にお願いしましょう。
「えっと、おすすめはありますか?」
「ここのパンケーキはとても美味しいんですよ。紅茶ともよくあいますよ」
パンケーキ!?是非とも食べてみたいです!
「じ、じゃあそれでお願いします」
わくわくしますね。
「ふふっ」
「なんですか?アレン様」
いきなり笑いだして、わたくしなにか笑われるようなことを?
「いえ、嬉しさが顔に出ていたので思わず、喜んでくれてよかったです」
な、な、うぅぅ、恥ずかしいです。顔が熱い。
パンケーキと紅茶が運ばれてくると甘い香りと紅茶の香りがしてきます。とても美味しそうです。
「では、いただきます」
恥ずかしいとはいえ、わくわくはおさまりません。わたくしは一口食べてみます。
「美味しいです!!あ、す、すみません」
「いや、こっちも口に合ったみたいで、ティアラは甘いものはあまり食べないのですか?」
あまり食べすぎると美しさ、気品さが損なわれてしまうとお母様に言われてきたので、多く食べることはありませんでした。
ここ最近は割と食べてしまってる気が、、
「アレン様!その、私のこと、どう、思いますか?」
これで太って見えるとか言われたらしばらくは甘いもの禁止で運動をするようにしないとです。
「……好き、ですよ。初めて会った時から」
え?今、なんて言われました?
アレン様も照れてるのか目を逸らしてます。もちろんわたくしもアレン様を見れません。だって二人とも顔が真っ赤ですし、まともに顔みたら頭がおかしくなりそうになります。
わたくしはどう答えればいいのでしょうか。正直に言うのが一番、、ですよね。
「アレン様は今までのわたくしが好きなんですね?」
「え?」
「これからも維持していきたいので、パンケーキは半分にしましょ」
「あの、ティアラ?」
アレン様はきょとんとしますが今のわたくしも何を言ってるのかよくわかってません。
(わたくしだってアレン様のことこんなに好きになるなんて思いませんでしたよ)
パンケーキの味はよくわからなくなってました。
結局さっきのはうやむやになって、お互いにつっこまないようにしました。
お店を出るとまた手を繋いで歩きます。これは続けるんですね。
「次はいよいよお城の目の前まで行きますよ」
待ちに待ったお城です。きっと庭もきれいなのでしょう。
「ここを通ると近道なんですよ、遅れそうな時はここを通るんです」
「これからはわたくしがちゃんと起こしてあげますよ」
妻として主人が恥をかくのは見過ごせませんからね。メイドや執事達にも言っておきましょうか。
「そ、そうですか、じゃあもう必要なくなりますね」
ちょっと薄暗いですし、あまり通りたいとは思いませんね。
近道はもちろん使わず、大通りを通ってお城までたどり着く。
「アレン様、、すごいですね」
あまりの迫力にいい言葉が思いつきません。
「70年前に完成したのにまだまだきれいに保ってるんですよ」
口が空いてることに気づいて思わず口に手をやる。
「今日は入ることは出来ないですが、王都にいればいつか王族の催しに出ることができますよ」
中がどうなってるのかは確かに気になりますが、王族と会うってなるとあまり気がのりませんね。
「やっぱりティアラも王子様に憧れていたんですか?」
この国の王子様、カイン様は令嬢の憧れの象徴とされていて、類まれなる能力の高さとかっこよさを兼ね備えています。確かアレン様より年上で、わたくしは年が離れ過ぎて候補にはならなかったはずです。ちなみにもう結婚されていて、皇太子妃様は身ごもってるらしいです。
「わたくしの憧れはお母様でしたからね。男性でいったらお兄様に憧れてました。あとは、、あ、(アレン様に一目惚れしたから他の人のことはあんまり興味がなかったんですよね)」
「そうですか、ティアラは家族が大事なんですね」
「貴族としてはちょっと珍しいかもですね」
子供を道具として見てる親や、親に反旗を翻す子もいたりしますからね。
それがなくても貴族で仲のいい家族はそういません。
「アレン様は、、いえ、なんでもないです」
そうでした、アレン様はわざわざ王都に一人でいるんです。きっと何かあるのでしょう
「気にしなくていいですよ。サンノットの家訓でね、男はみんな騎士になるんだ。わたしは憧れもあったから特に喧嘩とかもありませんでした」
騎士に憧れがあるのは前にもメイド達が話してましたね。
「いつか騎士をしてるアレン様も見てみたいです」
「今は城や王都の見回りをしてますねこれからもっと頑張って偉くなります」
「無理はしちゃダメですよ?辛いことがあればいつでもわたくしに言ってください」
アレン様もわたくしと同じ人間です。完璧に見えても万能ではありません。わたくしが支えてあげないと。騎士についてはアレン様の方が詳しいのでせめて話が理解出来るくらいには勉強しておきましょう。
愚痴くらいはきけます。
お城を見終わって、家に帰ります。今日はアレン様に慣れたんじゃないのでしょうか。手繋ぎ効果がでてますね。そのせいでより一層好きになってしまったんですが、、
「今日はありがとうございました。とっても楽しめました」
「私もたのしかったです。ティアラの意外な一面も見れましたし」
次のデートは結婚式が終わってからになりそうですね。
わたくしも負けじと見つめ返します。ここで目をそらしたら負けだと思うので。
「ここの紅茶はとても美味しいんですよ」
ここはアレン様の行きつけだったのでしょうか。
「よく来られるのですか?」
「たまにですが、ここは静かで落ち着けるでしょう?さっきティアラとタイミングが被ってましたね。ティアラも来たことあるのですか?」
わたくしにとってはこの静けさは緊張を加速させるものですが、まぁ雰囲気といい他の客も裕福に見えますね。
「わたくしはなんとなく見つけたので。まさか予約までしてるとは思いませんでした」
「何にしますか?」
と言われましても、、ここはアレン様にお願いしましょう。
「えっと、おすすめはありますか?」
「ここのパンケーキはとても美味しいんですよ。紅茶ともよくあいますよ」
パンケーキ!?是非とも食べてみたいです!
「じ、じゃあそれでお願いします」
わくわくしますね。
「ふふっ」
「なんですか?アレン様」
いきなり笑いだして、わたくしなにか笑われるようなことを?
「いえ、嬉しさが顔に出ていたので思わず、喜んでくれてよかったです」
な、な、うぅぅ、恥ずかしいです。顔が熱い。
パンケーキと紅茶が運ばれてくると甘い香りと紅茶の香りがしてきます。とても美味しそうです。
「では、いただきます」
恥ずかしいとはいえ、わくわくはおさまりません。わたくしは一口食べてみます。
「美味しいです!!あ、す、すみません」
「いや、こっちも口に合ったみたいで、ティアラは甘いものはあまり食べないのですか?」
あまり食べすぎると美しさ、気品さが損なわれてしまうとお母様に言われてきたので、多く食べることはありませんでした。
ここ最近は割と食べてしまってる気が、、
「アレン様!その、私のこと、どう、思いますか?」
これで太って見えるとか言われたらしばらくは甘いもの禁止で運動をするようにしないとです。
「……好き、ですよ。初めて会った時から」
え?今、なんて言われました?
アレン様も照れてるのか目を逸らしてます。もちろんわたくしもアレン様を見れません。だって二人とも顔が真っ赤ですし、まともに顔みたら頭がおかしくなりそうになります。
わたくしはどう答えればいいのでしょうか。正直に言うのが一番、、ですよね。
「アレン様は今までのわたくしが好きなんですね?」
「え?」
「これからも維持していきたいので、パンケーキは半分にしましょ」
「あの、ティアラ?」
アレン様はきょとんとしますが今のわたくしも何を言ってるのかよくわかってません。
(わたくしだってアレン様のことこんなに好きになるなんて思いませんでしたよ)
パンケーキの味はよくわからなくなってました。
結局さっきのはうやむやになって、お互いにつっこまないようにしました。
お店を出るとまた手を繋いで歩きます。これは続けるんですね。
「次はいよいよお城の目の前まで行きますよ」
待ちに待ったお城です。きっと庭もきれいなのでしょう。
「ここを通ると近道なんですよ、遅れそうな時はここを通るんです」
「これからはわたくしがちゃんと起こしてあげますよ」
妻として主人が恥をかくのは見過ごせませんからね。メイドや執事達にも言っておきましょうか。
「そ、そうですか、じゃあもう必要なくなりますね」
ちょっと薄暗いですし、あまり通りたいとは思いませんね。
近道はもちろん使わず、大通りを通ってお城までたどり着く。
「アレン様、、すごいですね」
あまりの迫力にいい言葉が思いつきません。
「70年前に完成したのにまだまだきれいに保ってるんですよ」
口が空いてることに気づいて思わず口に手をやる。
「今日は入ることは出来ないですが、王都にいればいつか王族の催しに出ることができますよ」
中がどうなってるのかは確かに気になりますが、王族と会うってなるとあまり気がのりませんね。
「やっぱりティアラも王子様に憧れていたんですか?」
この国の王子様、カイン様は令嬢の憧れの象徴とされていて、類まれなる能力の高さとかっこよさを兼ね備えています。確かアレン様より年上で、わたくしは年が離れ過ぎて候補にはならなかったはずです。ちなみにもう結婚されていて、皇太子妃様は身ごもってるらしいです。
「わたくしの憧れはお母様でしたからね。男性でいったらお兄様に憧れてました。あとは、、あ、(アレン様に一目惚れしたから他の人のことはあんまり興味がなかったんですよね)」
「そうですか、ティアラは家族が大事なんですね」
「貴族としてはちょっと珍しいかもですね」
子供を道具として見てる親や、親に反旗を翻す子もいたりしますからね。
それがなくても貴族で仲のいい家族はそういません。
「アレン様は、、いえ、なんでもないです」
そうでした、アレン様はわざわざ王都に一人でいるんです。きっと何かあるのでしょう
「気にしなくていいですよ。サンノットの家訓でね、男はみんな騎士になるんだ。わたしは憧れもあったから特に喧嘩とかもありませんでした」
騎士に憧れがあるのは前にもメイド達が話してましたね。
「いつか騎士をしてるアレン様も見てみたいです」
「今は城や王都の見回りをしてますねこれからもっと頑張って偉くなります」
「無理はしちゃダメですよ?辛いことがあればいつでもわたくしに言ってください」
アレン様もわたくしと同じ人間です。完璧に見えても万能ではありません。わたくしが支えてあげないと。騎士についてはアレン様の方が詳しいのでせめて話が理解出来るくらいには勉強しておきましょう。
愚痴くらいはきけます。
お城を見終わって、家に帰ります。今日はアレン様に慣れたんじゃないのでしょうか。手繋ぎ効果がでてますね。そのせいでより一層好きになってしまったんですが、、
「今日はありがとうございました。とっても楽しめました」
「私もたのしかったです。ティアラの意外な一面も見れましたし」
次のデートは結婚式が終わってからになりそうですね。
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